なんで人事なんかやってんの?
少し長い文章になるのではじめに目次を。
僕が「なんで人事なんかやってるか」という話しとSchooでのこの1年での気付きというとか思いのようなものを書いています。
index:
1.なんで人事なんかやってんの?
2.これまでの話
3.人事をやるきっかけ
4.人事の仕事
5.なんで人事なんかやってるか
6.終わりに
1.なんで人事なんかやってんの?
「なんで人事なんかやってんの?」
新卒でPMとして入社した映像制作会社で、経営企画に異動し兼任で採用などをしていたときに"現場"の同僚から言われた何気ない質問をときどき思い出すことがある。
「人事なんか」というのはトゲがあるように思われるかもしれないが、社内でキャリアチェンジが珍しい会社だったので奇異に映ったようだ。
ちなみに親からも「せっかく(高い授業料払ったのに)映画学科出たのに」と言われたりした。
「なんで〜」と聞かれれば答えるけれど、僕のなかで「大きくキャリアチェンジした」という意識はなくて、一本筋が通っていたりする。
2.これまでの話し
撮影→PM→経企→採用→育成→人事
ベンチャーで人事をやるようになり、ときどきLTをすることもある。
LTなので経歴に長い時間を割けないので、こんな感じで端折って説明しているけれども、それぞれの"きっかけ"とみたいのも少し書いてみようと思う。
映画学科からCM制作へ
大学は日本大学芸術学部の映画学科撮影録音コースで撮影を選考し、卒業制作では1人でドキュメンタリーを撮った。
ドキュメンタリーはビデオ機材で撮っていただけれど、大学ではフィルムカメラで撮影し、自分たちで現像もカラコレもしていた。
卒業後は、同期はカメラマンの助手になったり、TV業界へ進んだりするのなかで、僕は映画とTVCMを作っている制作会社にPMとして入社した。
CMを主に制作し、そのほかに映画、Webマガジン、映画祭の企画運営を担当した。
CMは広告代理店からの案件で飲料、車、家電などを制作。年間10~12本くらいつくっていたと思う。
サービスのグロースを間近でみる
転機となったのは2010年にインターネット企業(メガベンチャー)の直接取引案件(広告代理店を挟まないもの)の新規サービスのTVCMのPMを担当したことだ。
クライアントの担当者は僕と同い年とか年齢が近い人達で、当時企業としてもCMを打つのは(ほぼ)初めてで、かなりドタバタしながらなんとか納品までこぎつけた(ここでも色々あったけど割愛)。
そのCMを打ったあとサービスの会員数は激増し、数年間定期的に制作することになった。
打ち合わせのたびに会員数が増え、さまざまな機能が追加され、施策が行われ、サービスがグロースしていくのを間近でみていた。
過去のCMに戻す
しかし、あるとき制作したCMでは、放送後の会員数の伸びが、それまでよりも良くないことから、「以前流したCMに差し替えたい」という連絡があり、新作放送から2週間ほどで、過去のCMが放送されることになった。
今思えばこうした判断は理解できるものの、せっかく作った新作のCMをやめて、過去のものに差し替えるという判断をクライアントがすることにとても驚かされた。
このとき、はじめて「自分たちの作っている映像がそのサービスや事業、会社の成長に関わっているんだ」ということを実感した。
普通に考えれば、当たり前のことかもしれないけれどCM制作という仕事では「TV局への納品」がその「仕事の終わり」で案件管理上も局納品した月に締めることが原則となっている。
そのため「制作した映像によって、どういう成果があったか」を具体的に知る機会は、制作側にはあまりなかったりする。
3.人事をやるきっかけ
経営企画と人事の仕事
そうしたことがきっかけとなって、事業や会社の経営というものに興味をもち、異動を希望し1年ほどかかって経営企画に異動することになった。
経営企画では毎月の月次管理から執行役員会や経営会議などの会議体の運営、毎年の予算組みのほかに、法務も少し。
そのほかにも社長のグループ会社が集まる決算報告会でのプレゼン資料や原稿作成など(スピーチライター&資料作成みたいな感じ)
加えて新卒採用にも少しずつ関わるようになっていった。
当時は人事担当者1名、労務担当1名体制で、新卒採用用のイベントに登壇などしていたものの、「現場経験者が登壇したほうが説得力あるから」ということで、登壇したり、選考の手伝いをするようになった。
翌年からは採用担当して、母集団形成からクロージングまで行った。
結局は「人」
こうして広く経験をしていくと、現場での仕事をしていたときでは分からなかった「会社」というもののかたちを掴むことが出来た。
そして会社の中でほとんどすべてのことに「人事」が関係していることを体感して、その領域に挑戦したいと思い人事の仕事をすることにした。
その後、「人材育成」や「文化醸成」をやろうとスマホゲームのメガベンチャーに転職。
そこで人材育成の観点から会社をみることができたが、さらに会社づくりに深く関わりたく、2017年にSchooにジョインした。
4.人事の仕事
ベンチャーのひとり人事
ベンチャーで一人で人事をしているとさまざまなことをやる機会がある。
採用業務や評価制度などいわゆる「人事」の領域イメージされること以外にもTGIFをやってみたり、社内のちょっとした決まりを周知したり、なんなら電球も変えたりも。
先日HackingHRという人事イベントでLT(ScrapboxをLTで使ってみた)した際にも少し話したけれど、ここ数年で人事がやる領域は広がってきている。
その流れのなかで個人的には、人事の仕事は「組織を機能させて会社を成長させる役割なんだ」とこの1年で強く感じた。
組織を機能させる
組織を機能させるという観点で考えれば(言葉遊びのようだけど)、「いろいろやらなきゃいけない」し同時に、「いろいろやらなくていい」とも思っている。
というのも組織には組織の事業特性やステージや文化があるので、絶対解はなくて、会社の「今」と「 未来」と「リソース」を見ながら、最適解を選んで組織を機能させ成長に寄与できればいいはずだから。
5.なんで人事なんかやってるか
なんで人事なんかやっているかというと、
「自分が関わることで、そこ(組織)にいる人の人生の時間が豊かになったらいいと思うから」
人は人の中でしか生きられないのに、その人が集まるとろくなことがない。
会社が絶対にうまくいく方法というのは無いが、どの企業でも悩みになるのは結局「人」で、どのフェーズでも大小何かしら抱えている。
企業というのは国よりも、意思が統一されやすい共同幻想であるにも関わらず、必ず人に関わる課題が存在するということは非常に面白い。
それを少しでも解消して、そこにいる人が豊かな時間を過ごせたらいいなと思う。
6:最高の仕事
世の中から卒業をなくす
Schooは「世の中から卒業をなくす」というミッションを持って事業を行っているけれど、そのミッションに共感して入ってきてくれた人が辞めることもあるし、事業で思い通りにうまくいかないことも当然ある。
そうしたなかで僕は今Schooを「世の中から卒業をなくすための最高の仕事ができる場所」にしたいと思っている。
「ミッションに共感して入社した人が最高の仕事ができる環境をつくる」
こういうとなにをもって「最高なのか」という定義が必要にはなるけれども、もっと直観的に「Schooで最高の仕事ができている」と感じてもらえたらなと思う。
美味いラーメンを食べたときのように
たとえば美味いラーメンを食べたら、きっと第一声は「美味い!」なはずで、そこにいろいろな理由は(あっても)並べる必要はないのと同じように、メンバーが家族や友達に「Schooは最高の仕事ができるからいいよ」と言ってくれるようになったら、それこそ最高だと思う。
仲間を募集しています
この日記はもうクリスマスは過ぎたけれど、Schooのアドベントカレンダーの18日目の記事になります。
Schooで一緒に最高な仕事をする仲間を募集しているので、いつでもご連絡ください。
一緒に最高な会社を作っていきましょう。
よいお年を。
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