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気になる記事~福島〈はじまりの美術館〉〜来場者が自分ごととして感じる表現の場をつくるということ~

はじまりの美術館

はじまりの美術館の存在は、白鳥健二が出演していた映画『目の見えない白鳥さん、アートを見に行く』を観たことで知りました。

頼ることをポジティブにとらえ、新しい関係性をつくるきっかけにする

白鳥さんが猪苗代町に滞在し、開館中は『はじまりの美術館』にて、『けんじの部屋』プロジェクトが開催されたそうです。

今回の展示で特にユニークだったのは、全盲の美術鑑賞家である白鳥建二さんの滞在プロジェクト「けんじの部屋」だ。展示室に入ってすぐのところに、座卓と座布団、冷蔵庫やテレビ、収納棚や洋服のハンガーラックなどが置かれていて、その奥に白鳥さんが座っている。そこはまさに白鳥さんの居住空間。白鳥さんがそこにいること、来場者に白鳥さんに会ってもらうこと、そこで起こること自体がひとつの作品というわけだ。

福島〈はじまりの美術館〉~来場者が自分ごととして感じる表現の場をつくるということ
https://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/30855より引用

『白鳥さんにあってもらうこと、そこで起こること自体がひとつの作品』。
行ってみたかったなぁ。
白鳥さんがいるってことは、必然的に白鳥さんとの出会いがあるわけですね。

アートはいつでも誰でも始められる

アートというと、特別なもの、自分たちとは違うものという見方をしてしまいがち。とかく「あー、すごいね」で終わってしまいがちだ。
「すごいと思ったとき、遠ざかってしまうのはすごくもったいない。“障害のある人だからすごい”“アーティストだからすごい”と遠ざかっていくのではなく、この場所で、出会ったことから何かがはじまればいいなと思います

福島〈はじまりの美術館〉~来場者が自分ごととして感じる表現の場をつくるということhttps://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/30855より引用

アートははじまりの場所だと思います。
アートと出会い、そこから刺激を受けてどう行動するのか。
あるひとは自分もアートに取り組んでみようと思うかもしれないですし、またあるひとは自分のなかにある興味ある分野を伸ばしてみようと思うかもしれません。
自分が出来ないことをするひとは、間違いなく『すごいひと』ではありますが、すごいひとと出会ったで終わるのではなく、すごいひとと出会ったことを何かの始まりのきかっけにしたいと思います。

新たな何かがはじまる場所に

「障害者やアーティストというと知らない誰か、自分とは関係ないという感じになってしまいますが、“この絵を描いた誰々さん”というと一気に身近になって関係が変化していきます。大切なのは、ダイレクトにその人を知るということ

福島〈はじまりの美術館〉~来場者が自分ごととして感じる表現の場をつくるということhttps://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/30855より引用

先日、こへび隊で作品制作のサポーターをしていた際、外国人アーティストとの会話(というか、スマホの翻訳機能を使って…)で、こんな質問をいただきました。

『あなたはなぜ、ここ(越後妻有)に来ているのですか』

わたしはこう答えました。

『越後妻有に住んでいる方たちやアーティストに興味があるからです』

興味という単純な言葉を使ってしまいましたが、興味とはそのひとを知りたいということなんだな!と、思っています。
改めてわたしも腑に落ちたというか。

では。

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