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気になる投稿~地域芸術祭で夢見る幻想~

「地域芸術祭で夢見る幻想」という投稿を読みました。

あ、奥能登国際芸術祭で出会った、のらもじ発見プロジェクトの中のひとですね。
スズサポの受付で、その作品を担当させてもらったので、親近感が湧きました。

この投稿から、アーティストさんもいろんな想いを持って参加しているんだなということが伝わります。

もう10年ほどの間、自分は仲間とともに「のらもじ発見プロジェクト」という町中を歩いて、看板の文字を探す活動をしている。3文字とか4文字の看板の限られた文字から自分たちの想像で50音を復元(捏造?)し、フォントデータとしてアーカイブし続けている。始めは単に古い看板や書体がおもしろくてやっていただけだったが、長く続けているうちに、寂れゆく町の変化の後ろで何が起きているのか?ということに意識が向くようになった。

「地域芸術祭で夢見る幻想」下浜臨太郎さんのnote投稿より

たくさんの芸術祭がある中で、北川フラムさんが総合ディレクターになっている地域芸術祭と、他の地域芸術祭の一番の視点の違いは、「里」対「都市」だと認識している。日本古来からある土着のコミュニティに押し寄せるグローバルな資本主義の波。「里山」「島(里海)」に対する「大都市」。​​資本主義によるグローバル標準化に対して、もはや消えかけた日本固有の「里」の生活の美しさを再提案する試みとして。国際芸術祭あいち や、横浜トリエンナーレ などの都市の芸術祭との一番の違いかと思う。交通の便の「べ」の字もない場所にあえて作品を設置することにこだわっている。

「地域芸術祭で夢見る幻想」下浜臨太郎さんのnote投稿より

自分たちの活動では、必ずお店の取材をしている。その取材から、現在の日本が抱える問題も肌感覚としてリアルに感じ取れる。地方の過疎化と高齢化、後継者の不足、都市集中…。単語でしか理解できていない問題を、本人から見聞きする機会は少ない。自分は作品制作の過程でかなり解像度高くそれらの現象を感じた。もちろん芸術祭に足を運んでもらえば、その一端を体験することができる。(もちろん、のらもじはいつも通りかわいいので見てほしい)

「地域芸術祭で夢見る幻想」下浜臨太郎さんのnote投稿より

わたしはアーティストではないので、地域とのかかわり方は異なるけど、各地での活動の際に、必ず地域の方と会話をするようにしています。
その中で見えてくること、感じることがたくさんあるんです。
それは下浜さんが感じたことと大小や深さの差はあるとは思うけど。
そんなわけでわたしは出掛けるわけです。
あちら、こちらに。

新たな係わりも嬉しいけれど、係わりの深度化も大切なことだと思っているので、最近は行く場所がある程度固まってきました。

わたし自身が試験体。
わたしがどんな変化をしていくのか。

怖くもあり、もちろん、とても楽しみであり。

では。

関心を持ってくれてありがとうございます。 いただいたサポートは、取材のために使わせていただきます。 わたしも普段からあちらこちらにサポートさせてもらっています。 サポートはしてもしてもらっても気持ちが嬉しいですよね。 よろしくお願いしますね。