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北海道の空の下で思った事

いつもお読み頂きありがとうございます!

2007年の夏の自転車旅行記も書き終わりました(プロローグ記事+10記事)。

ちょっと長くなってしまうのですが、全部の記事を貼ります。さらさらとスクロールして見て頂けると幸いです。

*自転車旅行マガジンの説明はこちら

すみません、大分冗長ですよね汗。ここで折り返しです!もう少し、スクロールの程お願いいたします。

あとは自転車旅行以外で訪れた見所も、番外編として2記事書かせてもらいました。

いやぁ~、長かったなぁ。1つ目の記事が9/5に書いてますので、書き切るのに約1ヶ月かかった形になります。

この時の旅行の感想を、その当時を思い出しながら書いていこうと思います。ここからが本編です!

* * *

北海道を再発見

この旅行の前にも何度も北海道を訪れたことはありましたが、ほとんど札幌、旭川が中心でした。

しかし、この旅で、北海道は広く、札幌・旭川以外にもたくさんの魅力的な場所があることを再発見出来ました。

特に道東地域、道北地域。自然の雄大さ、どこまでも続くまっすぐな道、気持ちのいいキャンプ場等々。

今思い出しても、「あぁ~、また行きたい!」と思わせられる場所ばかりです。

1ヶ月掛けて旅行をしたくせに、まだまだ行けてないところがたくさんあります。これからもたくさんの発見が出来ればと思います。

特に心に残っている話を1つ。

知床半島では、人の手が一切入っていない未知の自然を間近に感じると共に、自然と文明が共存する難しさを知りました。

ヒグマに良心で与えたエサ(ソーセージ)がそのヒグマを狂わせたというエピソードを現地で知りました(詳しくは以下リンク)。

本当に悲しい話です。。

大自然を我々は観光資源として見ます。しかし、そこは動物たちにとっての生活の場であり、適切な距離感が必要です。これからも、このエピソードを胸に留めておきたいと思います。

知床は、あまりにも気に入ったので、3年後、1人旅(自転車旅でない)で冬の流氷まで見に行ってしまいました(番外編でまとめてます)。

過疎化が激しい

過疎化、地方の衰退。2007年当時でも、この社会問題は既に顕在化していました。

北海道は広く、札幌の発展も目覚ましいので、地方の衰退具合はなかなか見えにくいです。しかし、少し都市圏を離れると嫌でもその衰退の痕跡が見えてきます。

たくさんの廃線跡、閉校された小中学校、かつての集落跡。。胸を締め付けられる光景をよく見ました。

この旅行とは関係ありませんが、例えば、JR北海道の苦しい経営状況のニュースなどは定期的に耳に入ってきます。地方の路線を維持することが負担になっているのです。

鉄道路線は1度無くしてしまうと復活させることはほぼ不可能です。併せて、街の活気が大きく失われる可能性もあります。かといって、一筋縄で解決出来る話ではありません。

多様なアプローチが必要ではあると思います。北海道が北海道の魅力を保ち続けられるよう、自分の出来ることを少しでも考えていきたいと思います。

社会人としての決意

2007年の旅行当時、私は大学4年生でした。既に就職も決め、最後のモラトリアム期間という状況でした。

当時は翌年から働き始めることに対して、若干の不安を感じていました。自転車旅行が楽しかったことに対する反動もあり、大学生時代が終わる寂しさの様な気持ちだったのかと思います。

「このまま好きなことだけやって暮らしていきたい。。」

という様な、今思うと本当に甘ったれたことを真剣に考えてました(ちょっと笑えて来るレベルですが)。

北海道の自転車旅行では旅先でたくさんの人と話す機会がありました。地元の人はもちろん、ツーリングライダーの人とはよく情報交換しましたし、キャンピングカーで全国一周している老夫婦、ひたすら歩いて旅行している外国人バックパッカー、仮装しながら旅をしているママチャリダー等々、色んな人々が夏の北海道には集っています。

ある時、ツーリング旅行している初老のライダーの方とキャンプ場で一緒に食事をする機会がありました。

その時、自分の持っていた働くことに対する不安を話してみました。

すると、

「正直、北海道をツーリングしていると「好きなことをしたい」と言って働きもせずにブラブラと旅をしている若者とよく会う。」

「でも、彼らが本当に心から楽しいと思って旅をしているかというとそうでもなくて、将来への不安は必ず持っている。」

「好きなことだけするって人生も勇気のいる選択。それよりも頑張って仕事して、「やり切った!」と思えた後に自由に好きなことした方がいい。」

と言われました。

自分は「まぁ、それはそうだよな」と妙に納得して、「まずは頑張って働こう」と素直に吹っ切ることが出来ました。

あれ以来、働くことに対して迷いを感じたことは1度もなく、無事に現在も頑張れています。何気にこの時の言葉を胸にやってこれたのかなと思います。

旅の出会いは意外と大きい教訓をくれるものです。

* * *

さぁて、北海道のネタも書き終わり、いよいよあと数記事で100記事達成となります。引き続き頑張ります!

最後までお読み頂き、感謝です!
よろしければ「スキ」をお願いします。

それでは!

*カバー写真:三国峠から見た雲(北海道)【2007年】

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