見出し画像

保護される意匠権(デザイン)は、その法的解釈を突き詰めていくと図の保護にも迫るので極論すると機械構造の設計図やソフトウェアのコード図面も保護対象になるはず

そういうのは本来は特許権が保護する領域であるが、特許権は敷居が高く認められるまで審査が何年もかかるし、審査の間にその技術は公開もされる。

公開したせいで丸ごと技術をパクられる恐れがあり、中国なんか国際法無視だから特許やるだけ損みたいな流れもあって、そうなると自社で製品情報を完全極秘に管理しゃきゃだがセキュリティなコスト面で弱小企業にはそれが無理という課題ある

そこに意匠権の強みがある。それは無審査登録の仕組みであり、特許庁のデータベースにて公開されるものの、その数が莫大であり登録された絵のみから発明に関する図面を探すのは困難で、たとえ見つけたとしても技術的にヒントなしからの図面解釈するのは凡人にはほぼ不可能に近い。その仕組みを利用し、本来特許で申請すべき発明が意匠権に混じってるとの噂がある。

その強み(仮説)だが、特許のように保護できないとしても、発明が生まれた日付データは特許庁に公的に記録されていて先進的な発明をした事の証明はできる。

仮に会社の内部情報が流出してどこかの企業に丸パクりされたとしても、意匠権の存在をちらつかせ

『模倣したのを公にされて企業イメージを悪化させたくないならカネを支払え!』


と脅して密約の取引ができる

法的な意匠権が保護できる領域は狭いものの民間レベルでの脅しの武器として利用できる意匠権

でも、こういう裏のやり取りは表に出て来れないから、どの程度の規模で存在するのかが全く分からない。特許庁のデータベースを調べるにしても数が膨大過ぎる。(AIが頑張れば実態が判るかもしれない。)

これらの仕組みを応用し内容証明郵便を使ったやり方をもあるそうな

発明の書類が内容証明郵便によって日付データが書類に印字される。その原本コピーが郵政局にも保管される。そこに法的な知的財産権を保護する効力はないものの、最初に発明した者を証明できる。

画像や小説等の著作権も内容証明を利用すれば、第三者機関である郵便局を証人として扱える。万が一パクられたたら、それを使って脅してやれば良いという事で

内容証明は意匠や特許と比べると価格が極端に安い事で、それが利用されているという噂があるが、第三者は他人の内容証明を閲覧できないので、どの程度の実態があるかまでは不明

この考え方を応用すると、インターネットの上の投稿システムも使えるだろう。投稿した瞬間から日付時間が記録され、その中身の編集が不可能な場所、たとえばXの画面、二次創作のハーメルン、小説家になろうの活動報告の画面から辿れるコメント欄を使えば、そのシステムが証人になるはず。

私も何件かの小説をそういう場所にぶっこんでいて、いざという時に備えているが…




知的所有権協会(株式会社であり公的機関ではない)が内容証明の受け取り人となって知的財産を管理する職務活動をしていて、その会社も郵便局と共に証人になってくれるという事なんだろうが、Wikipediaでは胡散臭く評価されている。

中国に情報を横長しされるリスク等があるのかもしれないが、個人発明家や無名のアーティストは投資家を探すべく自分を売り込む必要が前提としてある訳で、その際に『知的所有権協会に登録済みです』等と言っておけけば、少なからずのパクり抑止のような脅しが機能するかもしれない。仮に売り込みの先が国内の健全な企業だったとしても、その企業に在籍している産業スパイ等が情報を流出させて中国に売り渡し、中国でビジネス利用されるリスクもありある。

まあ、それもありかもしれない。知らない間に中国でヒットメーカーになり、日本企業がその製品を輸入して国内にて売り出したなら、その日本企業を脅せば少なからずの利益は得られるだろう。パクられる事もある程度視野入れて受け入れなければ個人発明家は生き残れないと思う。


ここから先は

2,371字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?