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驚きモノノキミャンマー記①

ニャウンシュエに住み始めてはや3ヶ月半。
今では当たり前になってしまったこともたくさんあるけれど、来た当初は驚きの連続だった。

まず一番最初に驚いたことは、子どもたちや女性がクリーム色の絵の具のようなものを顔に塗っていること。
そして、男の人も女の人も巻きスカートのような民族衣装を着ていること。

THANAKA

クリーム色の絵の具のようなものは、THANAKA(タナカ)と呼ばれる木からできている化粧品の一種で、なぜミャンマー人が塗っているのかは諸説あるらしい。美肌効果がある・日焼け止めになる・保湿になる。などなど。
一緒に暮らしているミャンマー人スタッフの部屋にも、ちゃんとタナカセットがあって、みんな顔にタナカを塗って出勤してくる。
台の上で、タナカの木の断面を水と擦り合わせてクリームを作り、指を使って頬や額や顎、人によっては首まで塗る。私も一度トライしたが、塗り始めは透明で段々時間が経つとクリーム色になる。そして、段々お肌がパリパリしてくる。笑
保湿効果があるのかは正直謎だけど、たしかにミャンマー人には肌が綺麗な人が多い気がするので、何かしらの効果はあるのかもしれない。

タナカについて分かりやすく説明されているBBC Newsの動画↓

↑お祭りで売られているタナカ

都市化が進むヤンゴンでは、タナカを塗る人が減ってきているという話も聞く。日本で近代化が進むと共にお歯黒やおしろいを塗る人が減ったように、ミャンマーでもいつかタナカを塗る人が希少になってしまうのかな、、なんて少し身勝手な寂しさも感じている。

Longyi

男性も女性もはいている巻きスカートは、ロンジーと呼ばれる民族衣装。風通しがよく、丈も長いので日焼けや虫刺され予防になる。パゴダという仏塔にお参りするときにも、肌を露出しないロンジーを着る人が多い。
ロンジーの柄や色は民族ごとに違う。日本で例えるなら、都道府県ごとに着物の柄や色が違う感じ?
初めてニャウンシュエのマーケットに行ったとき、色とりどりで多様な柄のロンジー布がたくさん軒先に並べられているのを見つけた。この中から自分が一番好きな色と柄の布を選んで、スカートに仕立ててもらえるなんて!!とウキウキだった。
ちなみにニャウンシュエのマーケットでは、布屋さんに仕立て屋さんが隣接しているので、布を選んでからロンジーに仕立ててもらうまで最短15分くらいで完了してしまう。このスピード感もマーケットならでは。

ロンジーの布代は4000~6000ks(約280円〜420円)、仕立て料は1000ks(約70円)くらい。オーダーメイドの洋服が破格の約400円で作れてしまう。
東京の日暮里にロンジー用の着物の布を売るお店があって、最近はミャンマー人を中心にたくさんのお客さんが訪れていると聞いた。和洋折衷ならぬ和*緬折衷の時代が訪れる日も近いのかも、、?
(*緬=ミャンマーを意味する漢字)

↑ロンジー姿の旦那さんと私

タナカもロンジーも、実際に自分で身につけてみて初めて、ミャンマー人に少しだけ歩み寄れた気がした。そして、次回の日本帰国の際にはぜひ日暮里でロンジー布漁りツアーをしたい!!と意気込んでいる私だった。

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