『芥川龍之介全集』第8巻

言わずも知れた文豪 芥川龍之介が詩を書いているというのに、この範疇はいささか認知が低い。
現に「芥川龍之介 詩」でネット検索しても掌編小説『詩集』に引っ張られてしまい、情報が得られにくいのだ。
刊行物も岩波書店からかつて出された全集の9巻、今だとちくま文庫の全集8巻に納められているだけだったりする。
その詩に触れると、私的な残され方をされたもの等から彼の人生を垣間見せる作品が多く、普遍的な小説作品が多い作家だけに貴重な表現だと思う。
また谷崎潤一郎と論争したように、小説は美しい表現(文章)を重視した芥川として、その詩に表れる文章は一見の価値があるのに残念に思う。



芥川龍之介全集〈8〉 (ちくま文庫)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480023353/

https://www.amazon.co.jp/dp/4480023356/ref=cm_sw_r_em_apa_i_XYAVD2H20YM5DT99XJF9

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?