詩135「エンドロールとシンドローム」
「エンドロールとシンドローム」
あなたの小宇宙に入り込むには
わたしの小宇宙をガムシロップみたいに少しずつ溶かさないと
髪を梳かすようにはいかないって
夜を満たすのはほころびの試み
千年のパラダイム
専心の
専念の
先進の
晩年の万年よ
未来などどうでも良い
指先を汚して
夏の匂いを嗅がぬまま
冬の雲間の青空は湖みたいだ
旅立の声を聴いて
しわがれた時を待つ
忌憚のない奇譚を書いて
言語を再生せよ
もはや君にはそれしか方法がない
万象のノクターン
Masanao Kata©️ 2022
Anywhere Zero Publication©️ 2022
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