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不妊治療をして良かったこと

不妊治療は私にとって一つの思い出である。

不妊治療を経て子供を授かった人であれ、授からなかった人であれ、気持ちの良い素敵な体験とは言えないだろう。
できることなら、体験せずに済むほうが良いと思っている。
そんな私だが、今回は不妊治療をして良かったと思うことを考えてみた。
何事もポジティブに考えてみようという試みである。

一つは、自分の身体の変化に敏感になったこと。
不妊治療を始めるまでは、基礎体温をつけたこともなかった。でも、毎朝測って記録をつけて折れ線グラフを描いてみると、自分の身体のことがよくわかった。
機嫌やお腹の調子、睡眠時間や眠気、肌の調子がみごと生理周期とリンクしていた。
しかも、排卵してから2週間でバッチリ生理が来る。
私は排卵するまでの期間が長く、月によって1週間くらい違うので基礎体温を測るまでは生理予定日を予測するのは難しかった。
でも、基礎体温をつけるようになってからは正解な予測ができるようになった。

それから、基礎体温をつけるようになってからは排卵痛がわかるようになった。
グラフを描いて排卵日が分かったら、いつも来るこのお腹の痛みは排卵痛だったんだ!と気付くことができたのだ。
それで、今はもう基礎体温を測っていないが、排卵痛を認識できるようになったので、それから2週間後が生理予定日だなと分かるようになり便利である。
身体は私にいろいろメッセージをくれていたんだなぁと自分の身体を愛おしく感じる。

もう一つは、不妊治療をしたことで、できることはひと通り全てやったので「あの時やっておけば良かった」とは思わないことである。
後悔の種を潰しておく。
結果的には授からなかったけれど、不妊治療をやった価値はここにあると思っている。

さらにもう一つ言うと、不妊治療を通して自分の力でできることなんてほんの一握りなんだと悟ったこと。
こういう認識ができるようになって、「おぉ、私、大人になったな」って思う。
昔は、「あれもこれも欲しい!みんなやってるんだから当然私もできる!」みたいな浅はかな思考だったのだが、それは成熟と程遠い思考だったなと今なら分かる。
欲しいものを手に入れられない事で得られるものもあるんだと。
謂わば世界の多面性を知った感じだ。
自然に妊娠する人生、不妊治療で子供を授かる人生の「じゃないほう」の人生を知る事で得られるものがたくさんある。
世界がまた広がる。それがまた面白いってことが知れたのが良かったこと。

と言うことで、不妊治療をして良かったことを3つ挙げてみました。
考え方を変えると、嫌なことであったはずの不妊治療も経験して無駄なことはなかったなと思えます。

あなたは不妊治療をして良かった事はありますか?
それはどんな事ですか?

それでは今回はこのへんで。

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