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リモート環境におけるリーダーの育成

1.概要

リモート要員を抱えている場合、リモート環境でチームを率いるために必要なスキルを、リーダーに身につけさせるのは、当然ながら難しくなります。リーダーが自身のチームとつながるのに苦心しているのと同様に、人材開発担当者も育成対象のリーダーとつながり、彼らをまとめるのに苦心しているかもしれません。


従来は、多くのリーダーシップ開発プログラムが対面の研修形式で行われ、クラスの合間にデジタル・ラーニングを行うという方式でした。リモートワークによって参加者を招集する事が難しくなったことで、人材育成のすべてをデジタル環境に切り替えてしまおうかという衝動にもかられます。

ところが、それは大きな間違いです。確かに、自分のペースで学べる場所と時間はあります。そして、リーダーにコース一覧を与え、自分で選択させるという、手のかからない手段を選びたくなるものです。しかし、彼らが自分に必要な学習内容を選択し、実践することができるでしょうか? そして、全員が共通の理解でビジネスと整合性の取れた、一貫した学習経験を得ることができるでしょうか?

リーダーが何より望んでいるのは、互いのつながりです。特に、リーダーシップ開発において、つながりの機会にこそ、学びが真に確固たるものとなるのです。有力な選択肢の一つとして、オンライン研修があります。特に新しいものではありません。

DDIでは、バーチャル・クラスルーム(オンライン研修)を10年以上にわたって実施しています。しかし、企業側がリモート体験よりも対面の研修を好むため、これまでは見過ごされてきました。

■誤解されるバーチャル・クラスルーム
バーチャル・クラスルームは、誤解されていることが多々あります。ありがちなものとして、他の人とのやり取りがなく、自分のペースだけで完結するウェブ研修との混同があります。あるいは、オンデマンド講義機能を備えた大規模公開オンライン講座だと思われることもあります。また、単純にウェブセミナーだととらえられることもあります。

しかし、良くできたバーチャル・クラスルームは、上記のいずれにも当てはまりません。バーチャル・クラスルームとは、ファシリテーター主導の、生のオンライン学習体験です。参加者は同時に、そして共に、学習体験に参加しています。

何より大事なのは、バーチャル・クラスルームは、共同作業であるという点です。ファシリテーターとのかかわりや、共に行う実習などが多くあります。さらに、参加者が小グループに分かれて互いに練習をする機会もあります。

言い換えれば、参加者同士のつながりの形成を含め、従来の対面クラスの利点をすべて享受しているのです。単にバーチャルなプラットフォームで実施されているというだけで、例えるなら、ほとんどの会議が(そしてハッピーアワーも!)リモートで行われているようなものなのです。

バーチャル・クラスルームは、包括的なラーニング・ジャーニーにおいて、他のプロセスを補完する強力なツールです。

・バーチャル・クラスルームにより、90%はスキルの熟達が見られる。
出典:Training Magazine, “Virtual vs. Classroom Training”, 2016

・バーチャル・クラスルームを自社のリーダー育成に利用している企業のリーダーには、平均77%の質の改善が見られる。
出典:DDI インパクト評価

・バーチャル・クラスルームを受講した90%のリーダーが満足したと評価した。
出典:DDI ワークショップ評価(回答数:7,080名)

2.関連ソリューション

3.会社概要

会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント

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