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LEADERS READY NOW!次世代リーダーシップ開発人材育成に新たなエネルギーを吹き込む「6つの加速化メソッド」


1.前書き

日本の産業界はこれまでにない大きな変化とスピードにさらされている。AIやIOTといった技術革新は、従来とはまったく次元の異なるビジネスの競争原理とスピードを生み出し、今、企業はパラダイムシフトを余儀なくされている。またビジネスのグローバル化や国内生産労働人口の減少により、国籍や性別、世代の異なる多様な人々を活用してこれまで以上に高い付加価値や生産性を実現するマネジメントスタイルの確立も必須である。こうした変化の時代に、未来に向けてグローバルな組織を率いることのできるリーダーは果たしてどれくらい準備できているだろうか?

これまでも日本において「次世代リーダー」の準備が軽視されてきたわけではない。事実、日本の多くの企業はさまざまな能力開発手法を積極的に学び取り組んできた。ある企業では、人事が将来の経営幹部候補の発掘のために関係者への聞き取り調査を行ない、人材の選抜と最適な配置に向けて多大な時間とコストをかけてきた。

また他のある企業では、優秀な人材を特定し、経営塾といった特別な学習機会を提供することで人材投資を行なっている。にもかかわらず、それらの企業の経営者は結果に十分満足していない。むしろ、次世代を担うリーダーが十分に育っていないことに強い焦りを感じてさえいる。彼らは、「人事のこれまでのやり方で果たしてリーダーを輩出することができるのだろうか?」との懸念を持ち始めているのだ。

VUCAの時代と呼ばれて久しいが、変化のスピードはあまりにも速く、経営者は自分が期待するリーダー像と教育投資を受けたはずの経営幹部候補者たちとの間に大きなギャップを感じているのが現実である。

本コラムを著している DDI社は、世界93カ国にわたり年間25万人以上のリーダーシップ開発に携わっているグローバル企業である。MSCはDDI社との45年来のパートナーシップ関係を通じ、各種サービスを日本市場に導入してきた。

MSCとDDI社が1999年から世界規模で継続的に実施しているリーダーシップ調査を日本企業に対しても行っている。この調査の中で「将来のビジネスニーズに対応するための豊富な人材が揃っているか」という質問を行い、リーダーの質に関して定点測定を行ってきた。以前の調査(2014-2015年)ではこの質問に対する肯定的な回答は6%で、さらに(2011年-2012年)の調査結果の9%よりも低下している(因みにグローバル全体では15%が肯定的な回答を行っている)。

日本企業は、高い優先順位でリーダーシップ開発への投資を行なってきたが、複雑化・高度化するビジネス環境下、リーダー人材の現在から将来に渡る需要(量と質)に対して供給がまったく追いついていない。むしろ状況は悪化しているともいえ、組織の将来を築く上で、リーダー人材の不足が大きな障害となっている。

本コラムは複雑さを増した世界の中でより多くのリーダーをより速く輩出する方法を極めて具体的に論じた経営書であり、リーダーシップ開発に長年精通しているDDI社の経験と知見がふんだんに盛り込まれた実用コラムでもある。

2.リーダーシップ開発の必須要件にエネルギーを注ぎこむ。

読者の皆様は自分のキャリアの中で急成長を遂げた時、どのような感情を抱いたであろうか?新たな挑戦に立ち向かう興奮とスリル。一方で、重要な任務を遂行することへの不安や恐れも感じたにちがいない。実は、こうした感情がエネルギーとなり成長の加速化に重要な意昧を持つ。著者は、リーダーの育成計画に関与する人々の中に緊張感を醸成し、高いエネルギーを用いて育成の速度を飛躍的に向上させることに着目する。最速の成長モードにギアを入れ替えて、成長のエンジンに新しいエネルギーを吹き込むことが卓越したリーダー育成システムの構築につながるのだ。

本コラムでは、リーダーの成長の加速化に向けて以下の6つの必須要件を提示し、これら必須要件にポジティブなエネルギーを与えるための手法を論じている。

■Commit:人材開発の加速化をビジネスの最優先とする
■Aim:自社のビジネス状況におけるリーダーシップの成功を規定する
■Identify:開発を加速化する人材を効果的かつ正確に決める
■Assess:リーダーへの準備度を正確に診断し、有益なフィードバックを提供する
■Growth:適切な能力開発を実現させる
■Sustain:成長のためのエネルギーを精力的に作り出す

DDI社は 2002年に“Grow your own leaders”(邦題「AP」方式による次世代リーダーの発掘と集中的育成)を著し、次世代のリーダーの育成に向けてアクセラレーション・プール方式を提言した。“Grow your own leaders”の刊行から15年、多くの企業がこの方式を適用し優れたリーダーを育成してきた。日本でもこの方式は積極的に導入され各社の人事システムと融合しながら実践されている。変化のスピードが速い現代、リーダーの育成を加速化する上で本コラムの手法は、日本の多くの企業が有効に活用できると確信している。前述の6つの必須要件すべてにおいて卓越する必要はない。経営資源は限られているからだ。既にある自社のリーダーシップ開発システムを6つの必須要件に照らして再考し、優先的に強化すべきテーマにエネルギーを再注入することで、リーダーの育成を最速モードにシフトチェンジしていただきたい。

3.おすすめ人材アセスメントソリューション

①コンサルティングソリューション

②オンラインシミュレーションアセスメント&アセスメントシステム

③オンライントレーニング&ディベロップメント

4.DDIとは

DDIは、世界最大手の革新的なリーダーシップ・コンサルティング企業です。1970年の設立以来、この分野の先駆者として、リーダーのアセスメントや能力開発を専門としてきました。顧客の多くは、『フォーチュン500』に名を連ねる世界有数の多国籍企業や、『働きがいのある会社ベスト100』に選ばれている世界の優良企業です。

DDIでは、組織全体におよぶリーダーの採用、昇進昇格、能力開発手法に変革をもたらす支援をすることで、すべての階層において事業戦略を理解し、実行し、困難な課題に対処できるリーダーの輩出に貢献しています。
DDIのサービスは、現地事務所や提携先を通じて、多言語で93カ国に提供されています。また、同社の研究開発投資は業界平均の2倍であり、長年にわたる実績と科学的根拠に基づいた最新の手法を駆使して、組織の課題を解決しています。

◆DDI社の4つの専門分野

DDI社は、4つの専門分野を中心に、長年の実績と科学的根拠に裏付けられたソリューションと、より深い洞察を提供し、優れた成果を生み出しています。

5.会社概要

会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円 (令和 2年12月31日)
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント

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