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悪意や怒りに流されない、飲み込まれない子にする言葉かけ


Hi, guys!
Ebi-chan sensei here with えびちゃん先生の放課後ノート📒

先日こんなことをつぶやきました。

これは、スーパーのセルフレジに紙幣が詰まってしまった時に、店員さんがの対応を見ていて思ったことを書いたものです。

なかなか紙幣詰まりが解消しなくて、店員さんAが店員さんBに助けを要求した時の事。

店員さんAが「ごめんなさい、わからなくて。対応していただけますか?」と店員さんBに話しかけていました。その時、店員さんBがAさんと目も合わさず、引き出しを乱暴に閉めている姿を見て、

あぁ、人っていくらでも悪意に身を任せることができるんだな。

と思ったのです。

その態度が「相手を嫌な気持ちにさせる」と分かっているのに、そうしてしまう。私にも覚えがあることです。

それはどんな時か。「怒り」に満ちている時です。

この記事を読んで欲しい人は

○子育てをしている人
○子どもに関わる人
○えびちゃん先生の子育て論に興味のある人  です

こうしたら、こう言ったら、相手は嫌な気分になるだろうと思うのに止められない時

あくまで私の場合ですが、
○相手に嫌なことをされた時。報復的手段としてそうしてしまう。
○自分の苛立ちを分かってもらいたいけど上手く言語化できない時。八つ当たりのようなもの。

と思っています。

以前こんな記事を上げました。

ここでも書いたように、

○怒りのピークは6秒。
○怒りは二次感情。一次感情をきちんと見つめる。

こうすることで「悪意」「怒り」に飲み込まれずに生きていけると考えています。

でもこれは、「悪意」や「怒り」に向き合う6秒間が確保できる場合だからできること。先ほどのレジ対応の店員さんのように、とっさの出来事でも自分をコントロールできるようになるには、訓練が必要です。

小さい頃から「怒り」は二次感情であり、その根源には一次感情があると教えていく

先日我が家で起こった出来事です。

①娘がゲームをしたいと言うので、「どのくらいやるの?」とたずねたら、「30分やる」といいました。
②私は夕飯の支度をしていましたので、夫が一緒にゲームをしていました。
③30分経ったところで、夫が「30分だよ」と言ってやめさせようとしました。
④娘は怒って「まだやる!」「今まだだめ!」と言いました。
⑤夫は「30分って言ったからやめようね」と強制的にチャンネルを変えました。

娘は怒り狂って夫の言葉を全く聞きません。寝そべって夫を蹴って泣いています。夫は30分でゲームをやめさせないと、私にうるさいこと言われると思っているので娘にゲームをさせまいと必死です。(うるさいこと言ったことないんですけど、昔っから「オムツ替えないとママに怒られるよ」「やめないとママに怒られるよ」と私が怒る、と娘に言うのでうんざりです。)

ここで取るべき手段は、娘の怒りの一次感情が一体何であるか一緒に考えてあげることです。怒りを抑え込めようとしても、対症療法的で意味がありません。

夫は怒り狂う娘をなだめられないようでしたので、娘を呼んで話をしようとしました。

最初は、
「○○ちゃん、ちょっと来て~♪」
と優しく声をかけましたが、

『ヤダ!!!!!』
と、突っぱねられました。
本来大変温厚な娘なのに、手の付けようがありません。ヤダ!って言われるとこちらも「はぁ?!」ってなりそうなんですけど、私はこんな時

「怒りで我を忘れてるんだわ…鎮めなきゃ!」とナウシカになりきって対応します。

あくまで冷静に、大きな声は出さずに、声のトーンだけ変えて
「○○、ちょっと来なさい」
と言うと、

『…!!ハイ!』と娘がやって来ました。

声のトーンを変えるのは蟲笛を吹いている気分です。

私「○○ちゃん、怒ってるね。でも、何にそんなに怒ってるの?」
娘「…パパがゲーム終わりにしたから。」
私「そっか、楽しかったもんね。でも○○ちゃんが『30分でやめる』ってお約束したんだけどな
娘「そうなんだけど、30分の長さが分からなかったから…パパが急に終わりにしたと思ったの」
私「そっか、楽しいところを急に終わりにされて、悲しくなっちゃったんだね。30分が分かってたら止められたかな?」
娘「できたと思う」
私「どうやったら30分が分かると思う?」
娘「タイマーをかけておいたらいいと思う」
私「いいアイディアだね、次は試してみて」
娘「うん、そうする」
私「お話してくれてありがとう、はい、マスカットのお裾分けだよ

娘とのやりとりのポイント

①何に怒っているのかをヒアリングする。

②聞き取った怒りの一次感情は何なのか、言い換えてあげる。

③話をしてくれたことに敬意を示す。

この3点です。

子どもは語彙力が十分でないため、自分の怒りの一次感情が何であるか上手く言語化できないことが多いものです。ですから、何に怒っているのかを聞き取って、その一次感情が何かを理解して言い換えて自覚させることが大切だと思っています。

そして最後に、何で怒っているのかを話してくれたことに敬意を示し、「話してよかった、気持ちが整理された」という気持ちを残してあげます。今回、マスカットを一粒食べさせてしまったのは即物的過ぎてちょっと悪手だったかな?とも思ったのですが、「ママに呼ばれることは怖いこと」という気持ちにさせたくなかったので仕方ありません。

まとめ

○怒りは二次感情。一次感情が何かを自覚することが大切。
○瞬時に一次感情にたどり着くには、日頃のトレーニングが必要。子どもに対しては、大人がその一次感情を探る手助けをする必要がある。

私は、「しなやかさのある人」でありたいと思っています。

悪意や敵意、怒りを向けられた時にも、怒りに怒りで応酬するのではなく、それを受けて、包み込んで、相手の怒りの一次感情を一緒に見つけられる人でいたい。

Spread love everywhere you go. Let no one ever come to you without leaving happier. -Mother Teresa
(あなたが行くすべての場所で愛を広げなさい。そしてあなたのもとへ来る人が、来た時よりもさらに幸せになってあなたのもとを去ることができるようにしなさい。)

今日もお読みいただいてありがとうございました。


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