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こだわりが強すぎて生きるのが面倒くさい話シリーズ

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できないことが多い。できるけどやり方が人と妙に違っていてやりづらい。そういうことを時々書きます。
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2019年10月の記事一覧

憧れるもの、大好きなものについて

憧れの人物像や状況、地位、好きなインテリア、好きな時代、好きな仕事。 今までの前世で、ずっとそれらからは自分が遠くて、憧れ続けていたから好きなのだ、と考える人もいるようだがそれはちょっと苦しいと思う。 過去に全てそれらは私に属していたもので、今好きだなぁと思うのは、懐かしがっているのだ、と思うと安心するし、たとえ今世で手に入らなかったとしても、悔しがったりしなくて済むように思う。 懐かしい気持ち、いとおしい気持ちはそのままに、今世で別の物に目を向けることができるような気

不愉快な気持ちを記憶から流す

先日親戚と3日間過ごして非常に不愉快な思いをした。何か決定的なことを言われたわけではないが、ボディーブローのようにじわじわと効いてくる不快な言葉を投げかけ続ける人だった。 家に帰ってきて一人になった途端、どっと疲れが溢れ出た。会話のやり取りや、不快な脳の動きが止められず、繰り返し自己否定的な考えを持ってしまって大変だった。 忘れるために、眠る時と同じ方法を採用してみた。全てのことを考えないようにする方法だ。 考えが浮かんできたら、その瞬間にすぐ遠い風景の彼方にそのイメージ

なんとかなる

Netflixの「こころをダイジェスト」という番組が面白い。第3回の「不安」から抜粋。 ・不安症の人々は、過去の嫌な出来事から「嫌な対象」を膨らませて関係のないものまで結びつけて怖がってしまう。 ・対処法が色々紹介されていたが、有益なのは「薬」「マインドフルネス」「認知行動療法CBT」「暴露療法」など。 (※暴露療法は面白そうだった。不安に思う妄想を自分の言葉で語ったものを録音し、なんども繰り返し聞く。不安がピークに達したところで、「不安がこんなにあっても自分は生きている

モーレツに人と話したい時ほど弱っている時。その対処法。

ものすごく人とおしゃべりしたい日があるけれど、学んだのは、そういう日こそ誰とも関わらずに自分を養生したほうがいいということ。 日記を書いて発散したり、 映画やドラマをみて心を潤したり、 買い物や旅行やスキンケアなど体を潤したり。 それをしばらく続けていると、自分は何かが有り余っているのではなくて、足りていなかったのだと気づく。 そう、おしゃべりをしたい時って、なんだか自分の中がパンパンで、誰かに聞いてもらうことで吐き出したいような感覚に陥っているけれど、実は違う。

おしゃべり好きなのに友達がいない

頭の中に大量に浮かぶ考え事。それは長くなってしまうことも多い。 ツイッターに書くけど、できれば誰か友人に話したい。でも友達は多くないので、電話をするにも気を遣う。さらに、友人には話しにくいトークテーマもある。 恋人のことを惚気たい時とか・・・ しょうもない小さな発見とか・・・ 自慢したいこととか・・・ みんなどうしているんだろう?

まわりと比べて、わたしはまだ何者にもなっていない。と思った時に見る

「23号室の小悪魔」というドラマで、自由奔放で気ままで友達思いのクロエが良いこと言ってた。(シーズン2第1話) 両親にお金を出してもらって、大学院(MBA)まで取ったのに、念願のウォール街で働く夢は叶わず、小さなアパートでルームシェアしながらカフェでアルバイトするジェーン(主人公)。 昔の友人3名に好きなドラマの新作が出るということで連絡を取ってみたら、「商務次官で税法を変える仕事で忙しいから」「可愛い子供が3人もいるから」「大学で教鞭をとっていて、論文を書くから」と断ら

来世に一言伝言を残せるとしたら

輪廻転生すると記憶が消えてしまうイメージがあるけれど、もし来世に今世からの知識を一つだけ、前任者からのアドバイスのように伝えることができるとしたら、 「人生には”この時間、何?”と感じる時間があるかもしれないけれど、人生には無駄な時間というものは一瞬も存在していない。もしその時間が不愉快に感じられるものならば、取り除くよう尽力してみてもいいかもしれないけれど、"時間を無駄にしてしまった"とか”今わたしったら何をしているんだか”なんて思う必要は1つもないよ」 と伝えたい。

人格も、善悪も、シンプルには分けられない

先日見かけたツイートや、見た映画から感じたことのメモ。 人格は分けられない 善悪は分けられるものだと思い込んでいたし、人格は矛盾すべきではないと思っていたから生きるのが難しかった。 実際、人は多面的で、善悪は混じり合っている。人間が考えるほどこの世はシンプルに二分できるものではない。それをわかっただけでだいぶ気持ちが楽になった。 善悪は分けられない 「バットマンダークナイト」「ジョーカー」 ジョーカーといえば、世界的な有名ヴィラン(悪役)。大悪党です。悪の中の悪、悪の

フィンランドの教育が目指すのは「生徒が卒業後、幸せな人生を送ること」

Youtubeで見つけたフィンランドの教育についてのショートドキュメンタリーが興味深かった。 フィンランドの教育レベルは世界一。それなのに、意外な学校事情が語られている。 フィンランドの学校には宿題がない。授業も小学生なら3〜4時間のみ。 その理由は、放課後に思い切り自由に遊んで欲しいから。自由に遊ぶ中で、やりたいことや興味が見つかる。そうすると、子供達は自発的に関心を持ったことについて学ぶことができる。 また、私立校はほぼ存在せず、公立校がほとんどを占める。全国統一テ

常識に縛られた心を自由にしてくれる作品紹介

人はみんな、いつの間にか常識を携えている。それはこの世を渡っていく術であり、人間社会の仲間に入れてもらうためには必須のスキルなのかもしれない。しかし、いつしかそれに縛られて、それ以外の思考が自分の中から生まれなくなっていくと、「自分らしさ」はどんどん"なり"を潜めて、生きることがどんどん苦しく、つまらなくなっていく。 今回は、自分らしく生きるキャラクターたちが、生き生きと常識を乗り越えていく様を見せてくれて、なんだか心が自由になる作品を紹介しようと思う。 荒川アンダーザブ

「生きる」は普通のことを楽しんで味わうこと(なんだかおかしな物語:後編)

子供の頃、「大人になればなんでも楽しくできる」と思っていたのに、いつの間にか「子供の頃の方が自由だった」なんて考えている。 「なんだかおかしな物語」は、そんなことを思い出させてくれる映画だ。 なんとなく周りの風潮や社会通念、家族からの期待(これもほとんど主人公の想像が大きい)に圧迫されて、「○○でないと幸せになれない」という主人公の気持ちが痛いほどわかる。 そんなものなどないのだ。 やりたいことをやって、本当はやりたくないことはやらないでおく、というところへたどり着けた最

人生を先読みし過ぎて生きられなくなる、の話(なんだかおかしな物語:前編)

先日見た映画「なんだかおかしな物語」で、自分が鬱になった原因の思考に似ているものが出てきて「わかる〜」となったのでメモしておこうと思う。 主人公は高校生。ここ1年ほど鬱気味で、最近は希死念慮が増えてきたため自分から病院に来たところ、大人用の病棟に1週間入院させられてしまう、という筋書き。 この主人公が担当医になぜ鬱になったのかを聞かれるシーン、映像も込みで主人公の考えにわかりみが深かった。 主人公は「この夏休みに良い大学の夏期講習を申し込んでおかないと、人生はこのように