見出し画像

ニセコの【交通事情】について

交通の不便さ

ニセコは、北海道にある地域でパウダースノーが有名
その雪を求めて冬に外国人が殺到する世界的リゾート

だけで近年はオーバーツーリズム気味で交通事情が間に合っていない。
旅行代理店のフロントとして働いた経験と
車無しでニセコひらふ中心部に1シーズン住んだ経験から
ニセコの交通の不便さについて書いていきます。


●空港ーニセコ間の高速バス

空港からニセコまで高速バスを走らせている会社は3社あります。

Chuo Bus White Liner Hokkaido Resort Liner

空港から直接ニセコまでアクセスできるのは正直かなり楽で
個人的には最もおすすめな方法

個人的には、ニセコから札幌までの高速バスについてもう少し増便してほしいと思っている。というのもヒラフから札幌に行くとなると、ひらふから倶知安駅のバスの時間、倶知安駅から札幌までの電車の時間と調べないのと、両方とも本数が少なく乗り継ぎが非常に重要すぎるので、バスに揺られて3時間で札幌につく高速バスがもっと増えてくれると助かるなと思う。

●ニセコ地域を走る公共バス

これはニセコ-倶知安あたりを走る公共バスの時刻表

運行本数はとても少ない(1,2時間に1本)
それに昼間に2時間近く間隔があくため非常に不便
最低でも30分おきくらい倶知安行きのバスは運行してほしい
日中はまだしも朝の早い時間から昼間にかけては特に。
朝の時間帯の倶知安行きのバスは、時に東京の満員電車近く混んでいる。

片道370円程するが、正直高い。
そしていまだに支払いが現金のみというのがまったくもってあり得ない。
せめてスイカは使えるようにするべき。
外国人のことと将来的なことを考えたら
タッチ決済でクレジットカードが使えるのが理想だと思う。


ひらふ-倶知安に住んでる人のことを考えれば回数券などではなく
12月1日から3月31日まで使えるスキー場のシーズンパスのような定期券が安価に売られていると非常に利用しやすくなると思う。
値段も数千円程度が望ましい。
そうすることで、ひらふに住んでいる人らがより倶知安にアクセスしやすくなり、倶知安もにぎわい、日本資本にお金がより落ちるようになるし、なによりひらふエリアの夜の夕食難民が救われるようになると思う。

そして公共バスに言えることだが、
バスの外装やバス車内でのアナウンス、そして前方にある電光掲示板?をより外国人に向けて優しいものにしたほうがいいと思う。シンプルにやさしくない。この前隣に座っていた外国人は前の電光掲示板がどこの地点を指しているのかわからないので、乗車中ずっとグーグルマップで現在地を確認していた。

ひらふのバス停に待合所を作るべきだと思う。
かなり簡素でぼろいといっても過言ではないものが現在あるが
待っている間はかなり寒い。
そしてよくバスが遅延するので長く待つ必要がある。
これは利用者にとって非常にやさしくない。

バスの運行本数を増やすことでどれだけのコストがバス会社にかかるのかわからないが、利用者そして街的に見てもかなりの利点があると思う。

あと正直時刻表が非常にわかりにくい。
大都市のバス停では紙の時刻表ではなくデジタルのものが導入されている。これは非常にわかりやすいし外国人にとっても優しい。
そしてQRコードを読み取るとバスがどのくらい遅れているかなど表示してくれるサービスがあるとより優しいと思う。


●ニセコ地域を走るシャトルバス


シャトルバスは大きくわけて現在2つある。
1つはひらふ内を循環している主にスキー場へアクセスするためのバス
もう1つはひらふー花園間をつなぐバス

ひらふ循環バスについて


正直運行本数が少なすぎる。今の最低2倍にすべきだと思う。
これは街中を循環しているため、停車位置も街中であり本来立って何分も何分も待つような場所ではなく、待っている間は非常に寒い。
そして利用者からしたら一刻も早くスキー場にたどりついて滑りたいのに、バスが全然来ない。そして時には混みすぎて乗れないことすらある。

ひらふエリアのセイコーマートより下のほうをLOWERひらふというが、正直そこからでもスキー場までは歩いて行ける。しかし、家族連れを考えたときに小さい子供2人を引き連れながら、両親が子供のスキーをもって移動してあげることを考えると、やはりシャトルバスは必須だと思う。

そしてこれも位置情報をネットで確認できるようにしてほしい。
循環バスで近辺を走っているからこそ、今さっき行ってしまったのなら歩いて行こう。もしくは2分待てば来るから待とうなどとなる。


ひらふー花園間をつなぐシャトルバスについて


これについては利用したことがないのであまり述べることがないが
正直アンヌプリスキー場まで行くなら、あと少し進んでニセコモイワスキー場まで行ってほしい。そこはタクシーか自分の車がないとたどり着けない場所であり、タクシーの要望が非常に多い。

ニセコモイワスキー場は、雪質的にはひらふや花園と変わらないが、マイナーで空いているらしい。アクセス方法が車かタクシーしかない。そのため観光客にとって優しくなさすぎる。また乗るのにシーズン券もしくは、全山のチケットが必要らしいが(確認しているのかは知らない)、個人的にシーズン券はウェアに入れっぱなしなので持ち歩くのはめんどくさい。

●タクシー

22/23シーズンのタクシーの不足は常軌を逸するレベルであった。
ゲストのタクシーの要望を聞きタクシー会社に毎日のように電話しているがまずつながらない。
タクシー会社は3社あるが
1社(IBS)はすぐにつながるが(ここは対応もいいし予約も取りやすい)
残りの2社は混んでいるのはもちろんわかるが
30分以上かけてもつながらないといったことが普通にあり得る。

タクシーを予約しようとして電話しても、電話が30分以上繋がらない
繋がった挙げ句満車で予約するのは無理と言われる
この悲惨なタクシー事情を想像してほしい

ゲストが13時と15時のタクシーを希望した際に、
電話がつながり14時16時ならいけるといわれた場合
一度ゲストに連絡を取り、確認が取れ次第またタクシー会社に電話する必要があるが、それに数十分かかることはざらである。

タクシーは今の最低でも3倍、なんなら4,5倍はあっていいと思う。
ニセコに来ている外国人はリッチなだけあって、かなりタクシーを使いたがる傾向にある。そしてこれからもっと高級ホテルができていくにつれて、より需要は増していくだろう。バスで行けるところもタクシーで行こうとする外国人観光客は多い。それかUberタクシーを解禁するか。

そして驚いたことに、空港からタクシーで来る、もしくはタクシーで空港まで帰る人が非常に多い。確かに体の大きい外国人にとってバスの座席は窮屈だろうし、家族で来るならプライベート空間を保てるタクシーのほうがいいだろう。費用のことを考えた際に、日本人でタクシーで空港からニセコまで来ようとする人は0に等しいくらいだと思う。

そして各タクシー会社は、電話番として英語を話せる人を雇うべきだと思う。各ホテルや旅行代理店の外国人スタッフは日本語でタクシーの予約ができない。仮に言う練習はしたとしても、その時間は無理ですね~などと返されたら理解するのは難しいだろう。タクシー会社が電話番として1.2人バイリンガル人材を雇うだけで、非常にニセコのタクシー事情は明るくなる。

●電車(倶知安駅)

バスだけではなく、電車ですも現金しか使えない。
正直これはこの時代において全くもってあり得ないし不便である

空港や札幌から電車で来る際に、小樽から乗り換えて倶知安まで向かってくるが、その小樽以降の路線ではICカードが使えない。

仮に入場の際にICカードで入場し、倶知安駅で降りるとなった場合
駅員さんのところに行き入場記録を取り消してもらう必要がある
(おそらくその後現金で切符の代金を払う?)

外国人からしたら正直Suicaどころか
クレジットカードで支払いを済ませたいだろう

正直ニセコにいる間に、電車を使うことは殆どないのであまり電車の運行自体には意見がないが、この前電車に乗った際にみんなマスクしていて日本を感じた。

運行本数の少なさについてはもはや言うまでもない。しかしバスに比べて電車の増便は難しいだろう。特に北海道のJR事情はかなり厳しいものがあると聞いたことがあるので余計に。

2030年に倶知安に新幹線が開通する。
新幹線が開通すると東京-ニセコ間が4時間半で移動できるようになる
札幌-ニセコ間は25分で移動できるようになる

案外これを知らない周りの人間が多く驚くが
確かにまだまだ先のことだからしょうがないかと思う。

日本人はお金をケチりこれまで通りバスか電車で移動するだろうが
新幹線大好きである外国人観光客は間違いなく新幹線を使うだろう。

新幹線が開通するに伴って、2030年までにいくつもホテルが建設される予定である。よりタクシーの奪い合いが激しくなったり、バスが混んだりするだろう。それを込みで、今抱えている交通の問題を解決するのは今後必ず必要だと思う。

今年は国境が冬の直前に開き、街全体として準備不足の中冬を過ごしているが、来年はどうなるのか個人的にはすごく気になる点である。

コロナ前に比べてタクシーが減ったり、リムジンバスが減便されているが、それがきちんと戻られねば厳しいが、人をきちんと集められるのだろうか。


●道路

個人的な願望ではあるが、ニセコひらふ中心あたり全てがロードヒーティングになれば最強だなと思う。というのもそうすることで、路面の凍結で歩行者がこけたり、車が事故するのを防げるのは間違いない。

新雪が毎度積もっていてくれればあまり滑らないが、LOWERひらふの方は坂続きになっており、下り坂を雪道で歩くのはこわい。この前積雪0CMが4日連続で続いた際には、歩道がまるでスケートリンクのように凍り付いていた。

予算的に正直これは実現不可能であることは理解しているが。



交通事情に関するまとめ

正直ニセコの交通事情は不便なところが多いかつ
外国人にとって非常にやさしくない形である。

ニセコは世界的リゾートであるのに間違いないが
ここまで交通状況がよくないのは非常に残念な点だと思う。

それも込みでニセコはまだまだポテンシャルを秘めているなと個人的には感じる。7年後には新幹線が開通するが、正直全く想像できない。

7年後のニセコはいったいどんな風になっているのだろうか。
物価や街並み、サービスなどすべてが見物であるなと感じる。

来年、そしてその来年と、
どんどん交通事情がよくなっていくことを心から願う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?