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記憶する方法のお話の、続き。

こんばんは。しめじです。

昨日( https://note.com/mrccb/n/n988a3c949225 )、何か暗記をしたいのであれば、その方法は実は繰り返すだけではない、というお話をしました。

今日は、少しだけその続きをしたいと思います。

例題:どれが一番憶えやすいですか?

1 これは薄緑色のカーテンです。リビングで使っています。

2 うぢえるきんぶりづすけおきぷせじひちげふにもるでびん

3 airsjfieshjdgkmkankfotrmnm

4 84950982282949729495823944

1番以外、憶えられないですよね

1から4まで、全て26文字です。どれも字数は同じはずなのに、1以外、憶えるのに苦労するのではないでしょうか。逆に、1は憶えようと思わなくても、一読して憶えられてしまうのではないでしょうか。

これ、理屈は簡単で、

人間は多くの場合、意味がわからないと憶えられないんです。

言われなくてもそんなこと知ってるよ、となるわけですが、こと暗記となるとそれを生かさない人が意外と多い印象を受けます。

逆に、理屈や意味、理由、由来、そういったものと結びつけて理解すれば、脳は結構すんなりそれを憶えてくれます。

でも、実際はとにかく書いてみたり、とにかく口に出してみたり、赤シートで隠して何度も一人クイズをしてみたりする人が大半ではないでしょうか。

もちろんそれでもただ憶えるだけなら憶えられるんですが、いざ文章の中にあると「あれ、この単語なんだっけ」となったり、「この公式、続きはなんだっけ」となったりするわけです。

「理解しながら憶える」を心がてみてください

一つ一つを憶えるのに、少し時間はかかりますが、どうしてもきちんと憶えたいことほど、理解しながら憶えてみてください。

理解しながら憶えたものは、応用もききやすいですし、何より忘れにくいです。

そして最大のメリットは、「理解して憶えた事柄」が増えれば増えるほど、後から憶えるものが楽に憶えられるようになっていくということです。

最初は、何もなく、だだっ広い真っ白のキャンバスの上に、一つ一つ知識をぽつん、ぽつんと置いていくような感じになります。

しかし、それらが増えていくと、知識同士を関連づけられるようになっていきます。共通点を見つけたり、あるいは違いを見つけたりして、知識同士につながりが生まれていきます。

最終的には、新しい知識を、その知識同士のネットワークの中に、最初から関連させて加えることができるようになります。

確かに、先ほども書いたとおり、幾分時間はかかりますし、ただ繰り返して憶えたりするよりも疲れます。でも、本当に身に付けたい知識であるならば、多少苦労するけど応用もきいて忘れにくい方法と、応用もあまりきかないし忘れてしまいやすい方法、どちらがいいかは言うまでもないと、私は思います。

具体的な方法について

例えば英単語であれば、例文単位で理解した方が、具体的なイメージは掴みやすいと思います。単語単体で何度も書くより、例文を一緒に書いたり読んだりした方が効果的です。

言葉はあくまで「こういう風な意味」しか持たないので、単語帳の訳だけ一生懸命覚えても、応用はききません。

例えばmakeを「作る」と訳してしまうと、It makes me happy. なんかが訳しにくくなります。でも、makeが「対象の状態を変化させる、形を変えさせる」というような意味だという風にざっくり「理解」しておけば、「作る」とも訳せますし「〜にする」と訳すこともできます。

古文の単語も同じですね。例えば「自発」という意味の助動詞「る」。

「自発」以外にも、「受身、可能、尊敬」と、一見似ても似つかない意味が込められていて、しかもどれも同じくらいの頻度で登場します。

識別の仕方は別としても、とりあえず助動詞「る」「らる」は「自分がそうしようとしているかどうか関係なくそれが起きている状態」がベースということを理解しておけば、四つの意味も憶えやすくなるのではないでしょうか。

自発は、(自分がそうしようとしなくても)そうしてしまう。

受身は、(自分がそうしようとしなくても)相手にそうされてしまう。

可能は、(自分がそうしようとしなくても)それをすることができる。(能力は備わっていますが、それを四六時中発揮し続けているわけではありませんからね)

尊敬は、(自分の意志とは関係なく)相手がそれをしている。(自分にとっては不可侵な領域である、というところから尊敬が派生したと考えられています)

そこまで突っ込んで解説しているサイトや動画は随分少ないですが、せっかく古文を高校国語の授業でやらざるを得ないなら、どうせなら少しでも「理解した」方が楽しくないですか。

学校の勉強だけでなく、それ以外の場面でも「理解する」ことを心がけると身につくのが早い場面はたくさんあると思います。

私自身は何においても学習するときはこのことを意識しています。

プログラミングを勉強した時も、いわゆる「写経」という方法をとりましたが、もちろん「このタグは何のためにあるのか」「この行は何のために存在しているのか」を一つ一つ徹底的に考え、わからなければ調べ、理解しながら勉強しました。

理解しながら憶えたので、今度は自分で「こういうものが作りたいなー」となった時、どういう風に書いていけば大体目指すものに辿り着けるかは簡単にイメージできました。

これから受験を控えている人、仕事で勉強しなければならないことがある人、資格試験の勉強を始める予定の人がいたら、よければ心がけてみてください。

では、今夜はこの辺で。



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