66.SDGs関連のニュースについて語る②「炭素化リサイクルシステム」

どうも、飯島裕基です。

テーマ

今回取り上げるSDGsのニュースは「花王と京大が使用済み紙おむつを炭素化するリサイクルシステムの確立に向けて、実証実験を開始」という内容です。

SDGsの17の目標の内の「つくる責任、つかう責任」に関連する内容です。
様々な業界でSDGsに向けてチャレンジしているニュースはとてもいいなと思うので取り上げます。

背景

使用済み紙おむつは年間200万トン以上がごみとして焼却処理されている。
正直想像以上の量でおどろきを隠せなかったのですが、確かにこの量を解決することができると地球環境に良い影響を与えるなと感じますし、背景を知ると実証実験の価値をより一層感じています。

また紙おむつは燃えるごみの全体総量の4~6%を占めている。
この数字を聞くと燃えるごみの年間の数字が計算できてしまうので衝撃的です
ゴミを減らすことがどれだけ意義があることなのかをリアルのデータを見ると感じます。もっと言うと、これから高齢化社会に拍車がかかるのでより一層の量は増える想定で、まず間違いないでしょう。

<課題>
(1)使用済み紙おむつは排泄物を含み、2~4倍の重量になるため、保管・回収・運搬時にかさばる、悪臭の発生など衛生面に関する課題があり、頻繁な回収が必要となる。
(2)リサイクルするためには、構成素材を種類ごとに分離する必要があるが、紙おむつはパルプと多種のプラスチックで構成されており、種類ごとの分離が技術的に難しい側面がある。
参照:https://www.kao.com/jp/corporate/news/sustainability/2021/20210114-001/

使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステムとは

2021年の1月から「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の確立に向けて、愛媛県西条市にて実証実験を開始しています。

1月から介護施設で利用実績があるおむつ処理装置を設置し、使用済み紙おむつの炭素素材への変換に向けた研究技術開発を進める。そして4月以降に開発した処理装置を設置し、更なる研究開発を進めていく。

シンプルに言うと、結局このリサイクルシステムはなんなのか。

使用済みの紙おむつを炭素素材へ変換し、CO2排出量削減するシステム。

そして、このシステムが確立することでどんないいことがあるのか。

<システム確立による効果>
・衛生面の課題解決
・体積が減ることによる回収頻度を減らす
・CO2の削減

実証実験の先に何を見ているのか

リサイクルシステムの社会実装は2025年以降を予定して、現在実証実験に取り組んでいます。そして炭素化したものを産業利用に進めながら、地球環境改善に繋がる研究技術開発を推進していく。まずは二点をテーマに推進していく。

<推進予定のテーマ>
・空気・水環境の浄化
・植物の育成促進への活用

まとめ

今回取り上げたニュースのように、いち早くSDGsに反応しチャレンジする企業を知ることはとても大事なことですし、嬉しいことです。

様々な業界でSDGsに対する動きが日本でもリアルに起きていることは大事です。
しっかりアンテナをはって、他人事ではなく自分事になる人が1人でも多く増えるように発信していきます。

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