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✓マカン・マラン~女王様の夜食カフェ~マカンマランふたたび
▽あらすじ
何かしらの問題を抱えた人々が吸い寄せられるように
あつまる場所、マカン・マラン。
その人の体調にあったご飯と言葉をくれるドラァグクィーン。
その周りにいるお針子たちと何かしらの問題を抱えてやってくる
人々の物語。
▽印象に残ったフレーズ
未央はふいに、幼い頃の自分を思い浮かべた。
お稽古袋を一杯に抱えた未央は、
靖子の背中に向かって叫んでいた。
お母さん。私を見て。
一番の成績を取った私や、お稽古の発表で注目されている
私じゃなくて、ただお母さんが大好きな、
そのまんまの私を見てよ。
そう泣き叫ぶ幼い自分が、いつしか圭の姿と重なった。
▽感想
今回は親子の話が多かったなあ。
親から見た子、子から見た親。
どちらも通ってきた私には
突き刺さりまくりで号泣しながら読んだ。
自分の子供だけど、自分のものではない。
娘には娘の人生がある。
それを私のエゴで娘の人生を歪ませたくないと
あらためて考えさせてくれた作品。
帰ってきたシャールさんが、悩む人たちに
温かい言葉と夜食を提供する。
力の入った肩がすっと軽くなる感じ。
一旦力を抜かないと新しい力は湧いてこない。
本当にその通りだなあ。
この作品は格言だらけで困る笑
女王様の夜食カフェ~マカン・マランふたたび~/古内一絵/中央公論新社
↳試し読みもありますので、ぜひ
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