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✓赤毛のアン/ルーシー・モード・モンゴメリ

▽あらすじ
ちょっとした手違いから、
グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られた
やせっぽっちの孤児・アン。
始めは戸惑っていた二人も、
明るいアンを愛するようになり、
夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、
アンは少女から乙女へと成長していく。

▽印象に残った文章

「こどもというのはじっとしていいんで
おしゃべりするものじゃないなんて言わないで、
話したいときに話せるのはほんとにありがたいわ。
いままでに何べんそう言ってしかられてきたかしれないんですもの。
そしてあたしがおおぎょうな言葉を使うって、笑われるけど、
でも大きな考えがうかんだときには、
大きな言葉を使わなければ、
うまくあらわせれないじゃないの。」

何年か前に、ある風変わりな農夫が
植えた巨大なリンゴの木が、
ぎっしりと枝々をさしかわして立ち並んでいた。
頭上には香りたかい、
雪のような花が長い天蓋のようにつづいていた。
枝の下には紫色の薄暮が一面にたちこめ、
はるかさきのほうに、寺院の通路のはずれにある
おおきなばらの形窓のように、夕やけ空が輝ていた。

▽感想
アンの性格や言動が娘そっくりで
読んでいて大好きになってしまった。

落ち着きがなく、いつも何かを求め探し、
大げさな言葉を使ったり、
(台詞が2ページにわたることもある)
乙女やプリンセスや夢見がちな言動
ああ、娘そっくりだし
そんな性格をこんなに素敵に
言葉で表せるなんて、
アンのことも娘のことも一気に愛おしく思えた作品、

この少女が夢見たり、
毎日いろんな素敵な事を見つけたり、
驚き、泣き、笑い、怒りながら生活しているのを
読む時間が好きだった。

エドワード島やグリンゲイブルの情景の表し方も
本当に素敵で、すごくすごく素敵!笑

私の想像するアンの日常は
ラメがかかっているイメージだ。
それくらいキラキラしている。


✓赤毛のアン/ルーシー・モード・モンゴメリ/新潮文庫


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