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✓さよならの夜食カフェ~マカン・マランおしまい~

▽あらすじ
友人グループとの間に入った
亀裂に悩む自意識過剰気味の女子高生。
SNSの炎上に巻き込まれた和創作料理人。
母と確執でセレブ妻同士の
マウンティングに疲弊するトロフィーワイフ。
そして、これまで様々な人を迎え入れてきた
シャールの元に、白晳の青年が訪れる。

▽印象に残ったフレーズ

「感謝の気持ちって大事よね。
親切になれっこになるのは、
ただの無作法よ。」

「相手に多くを期待したくなっちゃうけど、
期待って簡単に甘えに変わるから。」

「自分を憐れみたくなったら、
誰かに八つ当たりしたり、
甘えたりしないで、
自分で自分の機嫌を
上手にとって元気になる。
それこそが、大人の嗜みというものよ。」

「よく考えてごらんなさい。
儲けってね信じる者って書くのよ。」
「それを裏切ってしまったら、
誰も戻ってきてくれないわ。
信頼あってこその儲けなの。」

「ちゃんと色々考えてるじゃない。
だから苦しいんでしょう。
でも、そうやって自分で考えて
乗り越えていかなければ、
どんな場所に逃げたって
あなたはすぐまた
別のどこかへ逃げ出したくなるだけよ。」

人は誰に見送ってもらえれば、
案外、次の一歩を踏み出せるものよ。

「完璧な解決もない代わりに、
絶対に立ち向かえない困難もまた、
ないってことなんじゃないかしら。」

▽感想
今回は特に書き留めて、
覚えておきたいなあと思う箇所がい多かった。
私が印象に残ったフレーズを
記録するようになったのは
マカンマランの本の中で
なるほどそういう考え方があるのか~と
思うことがたっくさんあったからだ。
それからというもの、どんな本でも
好きなフレーズ、印象に残ったフレーズ
いろいろと記録するようにしている。

とうとうマカンマランシリーズ最後。
病気してからのシャールは
どこか不安を匂わせるシーンが多くて
内心そわそわしながらシャールがどうなったのか
気になりながら読んでた。

いつも美味しいご飯と
みんなの背中を押し続けてきてくれたシャールさん。
1作目から登場している人たちが
最後にして、こんな風に変わり各々の人生を
歩んでいる様がかかれていて胸が熱くなった。

どうか、シャールさん含めて
マカンマランに出てきた皆が
これからもずっと幸せでありますように。

最高に素敵な作品を読ませていただきました。

さよならの夜食カフェ~マカン・マランおしまい~/古内一絵/中央公論新社

↳試し読みもありますので、ぜひ

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