MPSジャパン

花き国際環境認証の『MPS(=More Profitable Sustainabili…

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花き国際環境認証の『MPS(=More Profitable Sustainability)グループ』(オランダ)の一員として、日本・台湾でのコーディネートを担当し、より持続可能な経営を目指す花き園芸事業者を支援しています。

マガジン

  • 花きの調査

    国産花き生産流通強化推進協議会が実施しています花きに関する調査結果を公表しています。

  • リレーフレッシュネス通信

  • 市村先生の日持ち講習会

  • MPS-ABC生産者のための農薬・肥料ABC

最近の記事

【物流負荷軽減関連テーマ】物日の集中度/母の日・需要平準化/自宅用ニーズ・規格外・未利用部位の評価

令和5年度ジャパンフラワー強化プロジェクト推進事業 国産花き生産流通強化推進協議会(事務局:MPSジャパン) 物日の需要集中 ・販路別購入者 ・顧客評価(満足度) 母の日の花贈り ・購入経験 ・生活者はどう感じているか? 需要平準化 ホームユースの花の(潜在)ニーズ ・自宅で飾るサイズ・望むサイズ ・生活者の心理的参照価格・値頃感(季節の花・10本程度)サイズ別 規格外・未利用部位の活用に対する評価 ・規格外・未利用部位の評価:アップサイクルの利点  ※ロスフラワー含む ・

    • 花店利用者調査(2024年1月)

      令和5年度ジャパンフラワー強化プロジェクト推進事業 国産花き生産流通強化推進協議会 1. 目的 小売の視点から、物流負荷低減に貢献しうる川下ニーズを探る。代表的な花小売の顧客を対象に、花の規格や需要の集中/分散状況、顧客評価への影響を調べる。花業界の実務者に対して、現場改善の参考となりうるデータを提供する 2. 方法 スクリーニング(ネットユーザー7020人)により、対象3企業の「最近1年間の利用者」を抽出、本調査(インテージで実施、480ss) 対象企業:日比谷花

      • 花の消費選好調査(2023年8月)

        令和5年度ジャパンフラワープロジェクト推進事業 国産花き生産流通強化推進協議会 1. 目的 逼迫する物流問題に対して、川下から対応のヒントを探る 規格見直しやアップサイクル、ホームユースに関する生活者ニーズを調べ、効率的で持続可能な花の流通に向けて情報共有する トレンド把握のため、消費動向の継続データを蓄積 非購入者についても分析(2017年以前のデータはMPSジャパン提供) 2. 方法  インテージのモニターを対象にネット調査、500名回答。2023年8月14日(月

        • 花き物流の「今」を知る!花き業界物流最前線

          本記事は、2021年8月27日(金)に開催しましたMPSオンラインサロンでの講演内容を記事として編集したものです。 (ご講演者:三和陸運株式会社 井上博保 氏) まずは運送会社というのが、これまで正直コンプライアンス度外視でも動いてきた業界だったのが、このご時世、どうしてもコンプライアンス重視で動かないといけなくなってきたこともあり、今まで通りはやりづらくなってきているということをまずはご理解していただいと思います。 1.運送会社が守らなければならない法令まずは運送会社

        【物流負荷軽減関連テーマ】物日の集中度/母の日・需要平準化/自宅用ニーズ・規格外・未利用部位の評価

        マガジン

        • 花きの調査
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          5本

        記事

          地方都市のお花屋さん事情

          2021年6月11日(金)に開催しましたオンライン勉強会(MPSオンラインサロン)で、地方都市で活躍されているお花屋さんに、コロナ禍の販売状況、そして今年の母の日の様子などについてお話を伺いました。 お話いただいたのは以下の地方都市で活躍しているお花屋さん。 (宮 城)多賀城フラワー 鈴木貴資 氏  (千 葉)はなも 大矢みな 氏 (広 島)フラワーショップみやもと 宮本正直 氏 (福 岡)フローラルポート 福田智雪 氏 (熊 本)あべにゅう 野口彰良 氏 なお、当初は

          有料
          1,000

          地方都市のお花屋さん事情

          パリとロンドンのフローリストが見た「コロナ後」の世界 ~ポストコロナの花き業界~

          日本では、ワクチン接種が進み、いよいよ「コロナ後」の世界が見えはじめています。私たち、花き業界は、コロナ禍を通じて何を学び、そして今後どんな世界が待ち構えているのでしょうか? そこで、ワクチン接種が大幅に進み、コロナ感染者数の減少が先行するパリとロンドンのフローリストたちがロックダウンでの体験と、平時に向かいつつある日常と、その中でも変化についてオンラインで繋いで現地からお話をお聞きする機会を設けました。 お話をいただいたのは、業界でも知る人ぞ知る青山フラワーマーケットの

          パリとロンドンのフローリストが見た「コロナ後」の世界 ~ポストコロナの花き業界~

          スターチスの鮮度保持方法(まとめ)

          スターチス(シヌアータ、シネンシス、ハイブリッド)の鮮度保持方法についての試験研究結果をまとめました。 ※MPSオンラインサロンで開催しました「市村先生の日持ち講習会(2021年6月18日)の講演内容を元に編集しています。 ①スターチス・シヌアータについて 【スターチス・シヌアータの特徴】 ■イソマツ科の宿根草(園芸的には一年草) ■原産地はシシリー島から地中海一帯 ■施設内で生産 ■主産地は和歌山県と北海道 ■暖地と高冷地で出荷時期を変え、周年供給 ■高寒冷地用と暖地

          スターチスの鮮度保持方法(まとめ)

          シュッコンカスミソウの鮮度保持

          MPSオンラインサロンで開催しました「市村先生の日持ち講習会(2021年6月18日)の内容を公開しています。日々の業務にお役立てください シュッコンカスミソウの鮮度保持のポイント■エチレンに対する感受性は高い ■糖質処理により開花促進 シュッコンカスミソウの日持ちを伸ばすために(誰が何をすべきか)■STSあるいは専用前処理剤の前処理により日持ち延長(生産者) ■湿式輸送により日持ち短縮が回避(生産者) ■後処理により日持ち延長(小売、消費者) 配付資料日持ち講習会資料 

          シュッコンカスミソウの鮮度保持

          リンドウの鮮度保持

          MPSオンラインサロンで開催しました「市村先生の日持ち講習会(2021年6月18日)の内容を公開しています。日々の業務にお役立てください。 リンドウの鮮度保持のポイント■特にササ系はエチレンに対する感受性が高い ■受粉により日持ち短縮 リンドウの日持ちを伸ばすために(誰が何をすべきか)■ササ系はSTS処理により日持ち延長(生産者) ■球根用前処理剤により日持ち延長(生産者) ■後処理により日持ち延長(小売、消費者) 配付資料日持ち講習会資料 テーマ:リンドウ、カスミ、ス

          リンドウの鮮度保持

          【切り花】ダリアの品質管理の試験結果まとめ

          【用語説明】 ●品質保持剤=切り花の品質を保持するために使用される薬剤の総称。 ●前処理剤=生産者が収穫後にすぐに処理する薬剤。切り口から吸水させて処理する方法が一般的であるが、切り花に散布あるいは浸漬する方法も。 (前処理剤の例)  ・エチレンの作用を阻害するチオ硫酸銀錯体(STS)剤  ・植物ホルモン剤(BA=ベンジルアデニン)剤  ・その他(抗菌剤、界面活性剤、糖) ●後処理剤=消費者が用いるフラワーフードと呼ばれる切り花栄養剤。糖と抗菌剤が主成分。本文では、糖質と抗菌

          【切り花】ダリアの品質管理の試験結果まとめ

          MPS-ABCで禁止されている農薬『クロロパシノン(クロロファシノン)』と『ジパシノン(ダイファシノン)』(殺そ剤)

          MPS-ABC(国際環境認証)では、日本国内で普通に使用されている農薬でも、国際的には安全が認められないとしてMPSでは使用禁止されている農薬(MPSブラックリスト)があります。 殺そ剤は法律上のルールにも注意が必要 クロロパシノン(クロロファシノン)とジパシノン(ダイファシノン)はMPS禁止農薬に指定されている殺そ剤(ネズミ駆除剤)です。それぞれ「ネズコ粒剤」、「ヤソジオン」という商品名で農薬登録され販売されていますが、MPS参加圃場では使用しないでください。  殺そ剤

          MPS-ABCで禁止されている農薬『クロロパシノン(クロロファシノン)』と『ジパシノン(ダイファシノン)』(殺そ剤)

          MPS-ABCで禁止されている農薬『カルボスルファン』『カルボフラン』(代謝物)』

          MPS-ABC(国際環境認証)では、日本国内で普通に使用されている農薬でも、国際的には安全が認められないとしてMPSでは使用禁止されている農薬(MPSブラックリスト)がありますので紹介しています。 ガルボスルファンについて カルボスルファンはカーバメート系の殺虫剤です。かつては水稲や野菜で広く害虫防除に利用されていましたが、農薬残留基準が見直しされて使用できる作物が制限されたため、以前ほど使用されることはなくなっています。  現在登録のある商品のなかでMPS禁止農薬に該当

          MPS-ABCで禁止されている農薬『カルボスルファン』『カルボフラン』(代謝物)』

          【花き】温度・時間値試験結果まとめ

          1.目的 切り花の品質保持期間を簡易に推定する方法として温度・時間値の利用が提案されている。これは品質保持期間が温度と時間の積により示すことができるとする概念である。そのため、流通に要した温度・時間値をトータルの温度・時間値から減ずることにより、残りの品質保持期間の推定が可能視される。しかし、乾式保管を長時間行った場合などでは、この概念の適用には限界があると考えられる。  そこで、多数の品目において、温度・時間値が日持ち予測に利用できる可能性について検討した。 2.調査

          【花き】温度・時間値試験結果まとめ

          【6月24日(木)】薄木先生のお花屋さんのための日持ち講習会

          花の水揚げのプロで、人気講師の薄木健友さん(フルーロン花佳 )による日持ちの講習会。 お花屋さんにとって知っておきたいお花の鮮度保持の知識やノウハウをお話しいただきます。 【開催日時】 2021年6月24日(木)16:00~17:00 (ZOOMによるオンライン) 【チケットの種類】 ・ 基本は「無料」でご参加いただけますが、薄木先生へのお礼券とのセット(500円、1000円)もあります。 ・お礼券は、名簿とともに薄木先生へお渡しします。 ・領収書の発行もあります(

          【6月24日(木)】薄木先生のお花屋さんのための日持ち講習会

          MPS-ABCで禁止されている農薬『パラコート剤』(茎葉除草剤)と代わりとなる手法について

          MPS-ABC(国際環境認証)では、日本国内で普通に使用されている農薬でも、国際的には安全が認められないとして使用禁止されている農薬(MPSブラックリスト)があります。 パラコートは生育中の雑草に散布して枯らす、いわゆる「茎葉除草剤」です。日本では1960年代から全国で使用されていましたが、濫用による事故や事件が増えたため、購入時に身分確認等の手続きが必要な「毒物」に指定されました。現在、日本では混合剤の「プリグロックスL」が販売されていますが、MPSでは禁止農薬です。

          MPS-ABCで禁止されている農薬『パラコート剤』(茎葉除草剤)と代わりとなる手法について

          MPS-ABCで禁止されている農薬『MPSブラックリスト』と禁止されている行為について【注意喚起】

          MPS-ABC(国際環境認証)では、日本国内で普通に使用されている農薬でも、国際的には安全が認められないとしてMPSでは使用禁止されている農薬(MPSブラックリスト)があります。 また、これらの農薬は、使用だけでなく、所有や保管も禁止されています(所有しない・保管しない・使用しない)ので、注意してください。 【殺虫剤】カルボスルファン× アドバンテージ粒剤 × ガゼット粒剤 × ギャング粒剤 【殺菌剤】ベイミル(ベンレート)× ベンレート水和剤 × ベンレートT水和剤

          MPS-ABCで禁止されている農薬『MPSブラックリスト』と禁止されている行為について【注意喚起】