スターチスの鮮度保持方法(まとめ)

スターチス(シヌアータ、シネンシス、ハイブリッド)の鮮度保持方法についての試験研究結果をまとめました。

※MPSオンラインサロンで開催しました「市村先生の日持ち講習会(2021年6月18日)の講演内容を元に編集しています。

①スターチス・シヌアータについて

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【スターチス・シヌアータの特徴】
■イソマツ科の宿根草(園芸的には一年草)
■原産地はシシリー島から地中海一帯
■施設内で生産
■主産地は和歌山県と北海道
■暖地と高冷地で出荷時期を変え、周年供給
■高寒冷地用と暖地用では品種が異なる

【スターチス・シヌアータの茎葉黄化の品種間差】
■黄化しやすい品種
  アラビアンブルー
  ネオアラビアン
  セイシャルスカイ

■黄化しにくい品種
  フレンチバイオレット
  ネイビーサンバード
  セイシャルブルー
  ノアール
  イエローサンバード

スターチス・シヌアータの鮮度保持のポイント

■エチレンに対する感受性は低いが、開花を阻害
■切り前の検討が必要では?
■後処理の効果は要検討
■茎葉の黄化に品種間差

スターチス・シヌアータの日持ちを伸ばすためには

■茎葉の黄化はジベレリン処理で防止(生産者)

② スターチス シネンシスについて

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【スターチス・シネンシスの特徴】
■イソマツ科の宿根草(園芸的には一年草)
■原産地はシシリー島から地中海一帯
■施設内で生産
■主産地は和歌山県と北海道
■暖地と高冷地で出荷時期を変え、周年供給
■高寒冷地用と暖地用では品種が異なる

【スターチス・シネンシスの茎葉黄化の品種間差】
■黄化しやすい品種
  アラビアンブルー
  ネオアラビアン
  セイシャルスカイ

■黄化しにくい品種
  フレンチバイオレット
  ネイビーサンバード
  セイシャルブルー
  ノアール
  イエローサンバード

スターチス・シネンシスの鮮度保持のポイント

■エチレンに対する感受性は低いが、開花を阻害
■日持ちは比較的長い
■STSの前処理で日持ち延長?

スターチス・シネンシスの鮮度保持のポイント

■後処理により日持ち延長(小売、消費者)

③ ハイブリッドスターチスについて

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【ハイブリッド・スターチスの特徴】
■原種はLimonium latifoliumとL. belliidifolia
■主たる観賞部位は花弁
■施設内で生産
■北海道、長野県、和歌山県、大分県に産地
■生産は激減したが、最近は回復傾向
■‘ブルーファンタジア’が代表的な品種

ハイブリッド・スターチスの鮮度保持のポイント

■エチレンに対する感受性は高い
■日持ちが長いとはいえない

ハイブリッド・スターチスの日持ちを長くするには

■専用の前処理剤により日持ち延長(生産者)
■後処理により日持ち延長(小売、消費者)

配付資料

日持ち講習会資料 テーマ:リンドウ、シュッコンカスミソウ、スターチス
(MPSオンラインサロン[2021年6月18日] 市村先生の日持ち講座)


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