《12》190314,15:魚の加工
くもり 風
後輩の内藤ちゃんが同行してくれた。
自分たちの活動に使いたい写真(noteのアイコンに使わせてもらっているコレ)を1月の調査に同行してくださった田中さんに撮影をしてもらっていたので、調査は明日をメインに夕方頃島に入った。
同じ民宿には県立大学の子達が作業のために合宿のように泊まっていた。
想定外に人数分の布団がないところからスタート。
まだまだ夜は死ぬほど寒い+古民家でお布団がないのは死でしかない。
どうにかしないといけない。
なんかバタバタだなーという印象。
布団が足りないんだという話をしていたら、ダンブクロ作りでお世話になった北村さんに使っていないお布団を分けていただけることになった。
手が空いた頃、お家に取りに伺う。
運ぶために台車も貸してくださり、本当にありがたい限りである。
台車を返しにいくと、夜ご飯は何を食べるつもりなのかと聞かれる。
何にも考えず、「レトルトのカレーとかカップラーメンたべます」というと、
「カップラーメン!??そんなの食べてたら体壊すで!!!今ご飯してるから!余分に少しあるから食べていき!!!はよ家入り!!!」
カップラーメン、めっちゃ怒られた。
確かにみずきちゃんもよく適当なインスタント食品を食べていることを怒られてご飯をご馳走になると言っていた。みずきちゃんも一緒に、お言葉に甘えて夕飯をいただくことにした。
本当にありがたいかぎりである。
炬燵に入れてもらい、ご飯をよそってもらう。フナのお刺身やジャコの梅あえ、じゃがいもの肉巻きなど。めちゃくちゃ美味しい、、、。
おみそしるの麹も自分で作られているそうだ。ほんとうに、美味しい、、、、。おかきもいただいた。
おかきも手作りらしい。お正月についたおもちが余ると、乾燥させて、トースターで焼いておかきにするらしい。
「簡単に手に入らなければ、自分で作る。」
転用で散々見てきたはずだったが、おかきまでとは、、驚いた。
夜は民宿にてみずきちゃんと県立大生の女の子と炬燵で話す。
この夜は色々あった長すぎる夜だったが、ちょっと思い出すのも面倒なほど本当に色々あったので省く。
***
15日 快晴
午後からは魚を炊いているところを見せていただけることになっていた。
午前中は千円畑の方にフラッと歩く。風がまだ冷たい。野菜や植物を中心に撮る。
時間が余ったので民家の外壁と撮りためていく。
普段そんなところ見ないけど、よく見てみるとかなり種類があって面白い。
お昼ご飯の時間になると二日酔いのみずきちゃんが現れ、魚の加工をしている民家に連れて行ってくれた。たくさん人がいると邪魔になってしまうとのことで高木と別れてわたしだけがここに残ることにした。
この日加工に関わっている人たちを中心に月に一回浜大津の方に販売に行っているらしい。
古民家は入ってすぐにキッチン(お勝手場)があり、3〜4人ほどのお母さん方で鯉の煮付け(お腹に子持ち)、モロコの昆布締め、フナのこまぶしを作っていた。
時間がないのか、殺伐とした雰囲気だった。
いったん加工場を離れて魚を捌いているところに連れて行ってもらう。
湖の中で保管していた魚を水からあげ、漁師さん自身が船上で捌いていく。
集中しているものの、かなり和やかな雰囲気。
シメて浮き袋を外す人、内臓を取り三枚に下ろす人の分業だった。
内臓を湖に放り投げると、瞬時にトンビが取りに来る。循環がすごい。
魚の加工を最後まで見せてもらい、休憩に混ぜてもらった。
魚の加工をしながら焼いたホットケーキとおかきをいただいた。
もちろんどちらも手作りである。幸せ…。
おかきは各家庭で味が少しずつ違うみたいで、ポリ袋に入れて持ち寄っている感じも良かった。
ホットケーキは今まで食べたどのホットケーキよりももっちもちでめちゃくちゃ美味しかった。
お土産にフナの子まぶしと佃煮を頂いて、つうせんの時間になったので帰宅。
すっごく収穫の多い日だったけどぐったりだった。
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この日は後にリサーチ神回と呼ばれる。
全てが土壇場でRPG的に色んなことがありすぎる日でした。
内藤ちゃん、無茶苦茶に連れ回してごめんよ。
いただいたサポートは心を優しく保つためののお茶代にします。