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【読書】1分間自己管理

 ケン・ブランチャード社の共同創業者兼CSO(Chief Spiritual Officer=組織の精神的支柱)であるブランチャード・ケン、ゴットリー・コミュニケーションズ・グループ社長 ゴットリー・スティーブの共著。先延ばし癖があった彼らの経験を基に、自己管理の方法・根幹について書かれている。


超ざっくり

本の内容はこんな感じ。
・先延ばしの警告
・改善プロセスの提示および実践
・プロセス一連の再確認とコツ


読むきっかけ、期待

Q1. なぜ、この本を読もうと思ったのか?
A1. 自己管理できるようになりたかったから。
Q2. この本から何を得たいか?
A2. 自己管理の方法と根幹となる考え方。
Q3. 読んだ後、どういう状態になりたい。
A3. 先延ばし癖を解消し、自己嫌悪から逃れたい。


Point①先延ばし癖 3つの欠点

 まずは、先延ばし癖がある人の欠点から考える。自己管理ができていない人はこれらに当てはまるだろう。

1. 優先順位を決めていない
 順番関係なく、どうでもいいことをしているから、忙しく感じてしまう。やりたいことから処理をするため、重要かつ大変なものほど遅れがちになってしまう。

2. 優先順位に従って行動することのできない
 
あちこちに気が散ってしまい、やることが多く感じる。「仕事のクオリティの低下」に影響する。

3. 最終的に自分にも他人にもストレスを与えている
 直前になってから慌てて作業を始めるため、自分にストレスを感じたり、他人に心配させたりしてしまう。

何も決めていない、貫いていないから自己管理ができない。

Point②最高効率責任者

 CEO(Chief Effective Officer=最高効率責任者)は、合理的な措置を遂行するだけではない。精神面から社員に対して信念の基準軸を与え、仕事の効率化へと導く。
 原著タイトルは " The On-time, On-target Manager "。つまり、先延ばし癖のない、行動が的確なマネージャを意味する。

 このようなマネージャを育てるために、CEOが提示した3つの原則は自己管理の根幹となるものであった。

Point③3つの原則

 1. 優先順位:先延ばし癖の解消
 優先順位は緊急性によって絶えずに変化する。重要なことから対処するトリアージを常に行う。自分の場合、重要だと思うことの順番は大抵付けられる。それ通りに対処することができていない。
 
 2. 妥当性:仕事のクオリティ低下の解消
 倫理憲章は優先順位を支えるものであり、優先順位はそれとのすり合わせで決める。取るべき行動も、倫理憲章に則っているのかどうかで判断する。

  倫理憲章(7つ)
  ・正しいことをやる。
  ・正しい理由でやる。
  ・正しい人たちとやる。
      ︙
  ・正しい結果を生み出す。


 3. コミットメント(誓約)
  興味は、サボる理由が思いつく。
  コミットメントに言い訳は生まれない。貫徹する意味を持つ。

 では、何にコミットメントするのか。「自分の人生に」である。家族・友人・仕事・健康など、自分の人生で大事なことは何か。全てに真摯に向き合って言える日々を過ごしているだろうか。

倫理憲章が自己管理の根幹となる。あとは熱い心でやりぬく。


次の一歩

✔︎ 倫理憲章を自分用にカスタマイズする。
✔︎ 組織の最高効率責任者CEOに勝手に目指す。

 倫理憲章のような判断の基準軸を明確にしておくことによって、判断のブレを抑制することができる。先延ばしも自己嫌悪もなくなった明日は、どんなに気持ちが良いのだろうか。

まとめ

 正直、本書だけではタイトルの「1分間」の意味が正確には分からなかった。最後の展開で「1分間」が登場し、その時間が非常に深い意味を持たせていた。それであっているのだろうか。「1分間シリーズ」があるらしく、他の本も読みたくなった。
 先延ばししない人は、自然とオリジナルの倫理憲章を育んできたのだろう。凄すぎる。CEO(Chief Effective Officer=最高効率責任者)に憧れを持ってしまった。


詳細情報

タイトル:1分間自己管理
著者  :ケン・ブランチャード 、スティーブ・ゴットリー
翻訳  :田辺 希久子
出版社 :ダイヤモンド社
ページ数 : 132ページ

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