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もやブロ #40 夏休み限定民間学童、開始するまでの振り返り

こんにちは。新潟県は首都圏側の玄関口、湯沢町で移住/起業支援のまちづくり会社を経営しております。きら星(株)の伊藤です!

さて、7/26〜8/26に私たちが、コワーキングのメンバーと一緒に取り組んでいる「湯沢ローカルキッズラボ」について、実際やってみてどうだったのか?前半戦の振り返りをしたいと思います。

▼なぜ移住屋が学童に取り組んだのかは、こちらから▼

開始前までの申込み、反応は?

ラボ開始前は、告知期間が1ヶ月程度という非常に短い期間だったため、最大20名の受入れ・申込みができればいいね。という話をメンバーとしていました。

結果、6/14〜7/17の期間中に申込みをした保護者、23組。
子どもの人数は29名でした。

①全期間(7/26〜8/26)申込み
②単日利用(複数日もOK)
の2タイプの申込みをしていたのですが、うち①全期間が20組、②単日が3組という結果でした。

町内/町外の区分で言うと
・湯沢町内:10組(15名)
・南魚沼市:2組(2名)
・新潟県外:8組(12名)
ということで圧倒的に県外のニーズが高いということが読み取れます。
そしてご兄弟でのお申込みも比較的多いことも見ていただけます。

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↑予約状況を管理し、定員が20名を超えないようにコントロールして追加の受付可否を判断していました。

コロナ対策で開始前の紆余曲折

ちょうど、夏休みの開始前に、南魚沼市の湯沢に比較的近いエリアで、児童が新型コロナウィルスの陽性反応が出たという事案が発生しました。

湯沢学園の方でも、7/21に児童1名への感染が確認されたという情報が入り、7/22(木・祝日)はその対応に追われていました。

判断情報として
・学校からの指導や続報
・児童クラブ(公設の学童)はどうしているか?
・他の塾や習い事などはどのような対応にしているか?
などをもとに、7/26から児童の受入れができるかどうかを早急に判断しなければいけなかったのです。

コロナ対応のガイドラインなどは予め、利用規約を作成していたので、申込み上はどのような契約関係になるかなど、そのあたりを事前にはっきりと決めていたので契約上の判断軸はハッキリと切り分けができました。
(そのあたりは、弁護士をしている夫が作成をしたため、かなり安心できました。)

保護者からも心配の連絡をいただいていたので、一旦「対応を検討しています」という旨で全体連絡を入れることにしました。

当初は、下記のような対応を検討していました。

・湯沢学園のお子さまは7/26〜8/4の期間を見送る(昨日発症から2週間)→様子見て短縮もあり
・町外のお子さまは原則通り、学校内で感染もしくは濃厚接触が発生しない限り受け入れ
で対応検討してますが、どうかな。仕事に支障が出てしまう人がたくさんで心苦しいけど…

ですが、土曜にもなって、公設学童が休みという情報は入ってこなかったため、結局、

「保健所から濃厚接触の連絡が来ていない児童については湯沢学園の子も受入れ」で26日から進みます。

という最終判断をすることにしました。それが24日(土)のことです。

本件についての気付き

今回は、コロナ騒動が直前に起きる、というアクシデントが発生したわけですが、最終的にうまくいったと思っています。

その要因としては3つあると考えています。

1.指揮命令系統と責任者が明確であった
今回のように有志で事業やイベントなどを行うことは、世に多くあるかと思いますが、改めて責任者を明確にすること、指揮命令系統をはっきりとしておくことの重要性を感じました。

保険加入やスピーディな運営のため、きら星(株)を受け皿にして本事業を進めていたわけなので、今回この事業の責任者は伊藤綾(私)というのがメンバーの共通認識としてありました。

なので、みんなに意見は求めるも、最終判断は私。私の責任と権限において全てを決定するというスタンスが、今回の危機管理では非常に役立ったと思っています。

世の中の責任者不在の事業は、いますぐにケツ持ちの所在を明確にしておくべし。というのが学び1です。

2.クライアント(保護者)に速やかに状況をシェアした
22日に、こういう状況になってるねん。というのが発覚して、速やかに、状況を保護者に連絡をしました。現段階では状況を確認して判断ができていないが、対応方針が決まったらすぐに再度の連絡をすることを約束しました。

その間、ラボのメンバーと必要な議論を行なって、最終判断結果を24日に連絡をしました。

【湯沢小学校の児童のコロナ感染についてのご連絡】
こんにちは。キッズラボ運営責任者のきら星(株)伊藤です。
7/21(水)に、湯沢小学校の児童1名の新型コロナウイルス感染症の感染が確認されました。これを受け、7/26(月)から始まるキッズラボの運営方針について、ご連絡いたします。
① 湯沢学園に通うお子さまの受け入れについて
原則として、濃厚接触者に当たらないお子さまについては、受け入れをさせていただきます。
ただし、7/26(月)以降であっても、キッズラボは湯沢児童クラブの方針が判明し次第、湯沢児童クラブと同様の対応を取らせていただく方針です。(受入の全面停止等の対応など)
② 町外のお子さまの対応
原則として、利用規約及び利用のしおり通り、通われている学校等で濃厚接触者がいない場合、予定通り7/26(月)より受入れさせていただきます。
湯沢町内で感染者が発生したことによりご不安を感じる等によるキャンセルは、遠慮なくお申し出ください。(事前のキャンセル料は発生いたしません。)
③ プログラムの変更
キッズラボの先生(スタッフ)には、自分の子どもが湯沢学園に通っている者がいますが、今回の感染確認を受けて先生の担当日を一部変更することに伴い、プログラム内容を予告なく変更させていただきます。
キッズラボでは引き続き、地域における感染状況に応じて運営方針を変更する可能性がございます。
今回のように直前でのご連絡になってしまうこともあり、ご利用者の皆さまにはご不便をおかけしてしまい大変恐縮ですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

こうした連絡の結果、初日の参加人数は「8名」に減ったわけですし、お申込みいただいた方のキャンセルにもつながりましたが、参加する方にとっての不安感を多少は払拭できたのではないかなと思っております。

アクシデント発生時こそ、早めの報告・連絡・相談が必要だなと、改めて実感することができました。

3.リスク管理をサービスインの前にしっかり検討すること
今回、本当にこれを事前にやっておいてよかったと思っています。

法務担当:夫(弁護士)
安全衛生担当:ゆきのちゃん(看護士)

という二大巨塔がチームにいたために、事前に
・利用規約の見直しおよび掲示
・利用のしおりの見える化
・安全対策、衛生対策の共有
・感染症対策などの危機管理の検討
が最低限準備ができていたのです。

なので、こういう場合は、どうすればいいんだっけ?というので迷うことなく、規約や対策を振り返り、その場にふさわしい判断材料を集めることができました。

最終判断をスピーディにできたのは、ここがしっかりしていたからに間違いありません。本当にありがたいサポートでした。

スタートアップや、スモールビジネスの場合は、こういったところがないがしろにされるケースが多々あります。ですが、特に人の命や財産に関わるようなサービスや商品を提供する場合は、絶対に事前にリスク管理の検討をしてからのサービスインをするべし。というのが今回の最大の学びです。

備えあれば、憂いなし。

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その後の申込み状況

コロナでキャンセルが2件ありましたが、
開始してからの申込みは3件、4名。

うち1組は、実際にワーケーションでご利用されている方の同僚の方にも体験してほしいから!ということでリファラルで増えることになりました。

結果としては、
申込み件数:26組
申込み人数:33名

ということになっております。

告知期間1.5ヶ月ですよ?
しかも、学童の運営を本業でやっているわけではなく、パラレルワークとして初めて取組む大人(療育のプロや塾講師、教職保持者、保育士資格保持者などはいますが)しかいないわけです。

そんな中で、私たちを信頼してくれて、大事なお子さまを預けてくださった保護者の皆様には感謝しかありません。

この場を借りて、感謝申し上げます。ありがとうございます!

次の更新内容

さて、ここまでで3500字くらいで、ちょっと力尽きちゃったので・・・

第二弾「実際にどのようなプログラムをやっていたのか」をお盆までの前半戦でまとめてみたいと思います。

第三弾として「学んだのは子供だけではない、先生たちの学び、親たちの学び」というようなテーマで書いてみたいと思います。

第四弾としては「運営の振り返り」ということで、実際の収支もその頃にははっきりしているはずなので、そんな事業収支を赤裸々にお見せしちゃおうかということと、どのような役割分担でどのような業務をしたのかというノウハウを開示しちゃおうと思います。

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それでは、きら星のもやでした〜。

「魅力的なまちで溢れかえっている世界を」作り「地方で暮らす人を増やし消滅可能性都市をなくす」ことをミッションに動くまちづくり会社社長。湯沢町で暮らす2児の母でもある。