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映画感想文「AKIRA」 最高だ!

配信で「AKIRA」を鑑賞しました。
夏だからなのか何なのか、無性にアニメーションが観たくなりました。
で、なんかいいのないかなあと探していたところ、「そうだ。『AKIRA』観てないじゃん!」ということで、「AKIRA」(1988年)を今さら初鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

1988年 日本
監督 大友克洋

1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。ある夜、職合訓練校に通う不良少年の金田と仲間の鉄雄らは、閉鎖された高速道路でバイクを走らせていたが、そこで26号と呼ばれる奇妙な男と遭遇する。その男は、軍と対立するゲリラによって、「アキラ」という軍事機密と間違えてラボから連れ出され、軍に追われていた。そこへ現れた軍によって、26号と接触して負傷した鉄雄が連れ去られてしまい……。

映画.comより

これは最高だ!☆5です!
どうしていままで観なかったんだろう?自分のアホさかげんに呆然としました。
自分が観て面白いなと思っていた映画たちのオリジンがこの「AKIRA」なのですね。
いやはや何をしてたんだ、自分。バカバカ(ぽこぽこ自分の頭を叩く)

ってもう全てが良いです。
SFとしてお話も面白いし、絵も80年代の絵なんだけど誰の絵とも違っていてオリジナル。
バイクもカッコいいし、服装も80年代お洒落で、主人公・金田の前髪おろしてギザギザの髪型もいい。

まあ内容にまったく不満がないかというとそういうわけでもないのです。
ゆるいフェードのブラックアウトが多くてリズムそがれるし、「未知の強大な力」をいつか人間が使いこなせるってところはちょいと思いとどまってしまう。
悪役・鉄雄の過去エピソードの内容もありきたりっちゃありきたり。

ただ物語の前への推進力がすごい。一気呵成の怒涛の展開。
金田の近未来バイク(トップ画像です)に象徴される、今まで乗ったことのない乗り物に乗ってるドライブ感覚。
その圧倒的な世界観へのトリップ感がたまらーん。
先ほど書いた不満なんか(他に結局AKIRAってなんやねんとか)、ちっちゃなこと。
ただただ「AKIRA」の世界に身を委ねればいいのだ。

超おすすめです!
ってみなさん、ご存知でしたよね。。。ぐすん😢

それにしても80年代のSFって名作揃い。
バックトゥザフューチャー、エイリアン、ターミネーター、マッドマックス、ロボコップ、ET、ブレードランナー、遊星からの物体X、ゴーストバスターズ、ザ・フライ、風の谷のナウシカ。
これらの作品だけでお腹いっぱいだ。

逆に90年以降でパッと思いついたのは、マトリックスとクリストファー・ノーラン作品ぐらい。
あと最近のエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス。

大体最近のSFも80年代作品のシリーズものというかリブートものというか。
それはそれでファンが喜ぶからいいのだけど、そろそろ新しい名作も観たい。
「AKIRA」に話を戻すと、舞台が東京だから日本人しか出てこない。
日本にはこだわらないけど、アジアを舞台にしたSFの名作(実写)があってもいいですよね。
「AKIRA」から30年以上経つのだから、そろそろ出てきてもいいのでは。
アジア系主役の上述の「エブリシング〜」も手法はSFだけど、テーマは自己肯定。
個人的にはアジアを舞台にゴリゴリのSFが観たいぞ。
だって80年代の名作品群の舞台をアジアに移したって何の問題もない。
そういう意味でも「AKIRA」はカッコイイ。
今自分は暑いから短髪なのだけど、秋には金田みたいな髪型にしようかなあ。
影響されやすいのです。

そういえば、彰(あきら)って名前の友達が「AKIRA」の漫画持ってました。

総合評価 ☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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