映画感想文「未知との遭遇」
スピルバーグ監督の「未知との遭遇」を配信で鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。
と、その前にトップ画像の説明をいたします。
ハナから強烈にネタバレしてしまうのだけど、「『未知との遭遇』の宇宙人にそっくりじゃん!」ということでこの画像をのっけました。
これは福島県福島市の「UFOふれあい館」の入口手前の像です。
この夏に「UFOふれあい館」に行ってきたのだけど、まさに「未知との遭遇」の世界観にぴったりでした。
なので、その「UFOふれあい館」についていろいろ書きたいのだけど本筋から逸れてしまうので、「UFOふれあい館」あれこれは次回書きます。お楽しみに。
といっても超C級観光地(ふだんならこういう言い方は失礼なのでしないけど、この場所に関してはそれがウリなので、断言して良いと思う)なので、期待せずにお楽しみに。
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話を感想文に戻しまっす。
46年前の作品でスピルバーグ監督ということで有名ですが、自分は初見でした。SF好きなのになぜか観てこなかったのです。なんでだろう?
ひとことでいってしまうと、宇宙人とのファーストコンタクトもの。
面白かったです。
宇宙人が地球にやってきた目的は最後まではっきりしないので、観終わって振り返ると、結局なんだったんだって思うふしもあるかもしれないけど、自分はそんなもんかなと思う。
人と人だって一度会ったくらいじゃ何考えてるかさっぱり分からないのだから、地球人と宇宙人が一度会ってすべて分かりあえるわけないのだ。
それよりもこの映画はお話の構成がいいなと。
①主人公が超常現象に巻き込まれる
②主人公がUFOの虜になり、政府が秘密裏に宇宙人とのコンタクトをすすめる「デビルズタワー」へ紛れ込む過程
③宇宙人との実際のコンタクト
ってな感じで、ちょうど3分割できそう。バランスがうまくとれてる。
スピルバーグさんって、観客を置き去りにしないというか、目くばせが行き届いてるというか、映画的サービス精神がほんと素敵。
「切れ味鋭い」とか「尖ってる」とかの表現とは無縁だけど、それはそれで「凄み」がある。
製作年当時の最先端の技術を駆使して、宇宙船をはっきり見せるのもいい。
変なとこで逃げないで、堂々と勝負してます。
まあ「ジョーズ」を作った人だから、映画が始まってどこらへんまでははっきり見せないけど、ここからははっきり見せるっていう塩梅は分かってる人ですよね。
「ジョーズ」が出てきたのでそれに絡めてもう少しいうと、この「未知との遭遇」は「ジョーズ」の次の作品。
その当時のお客さんにしてみれば「スピルバーグといえば『ジョーズ』」だから、得体の知れない宇宙人が出てきただけで、きっと怖い方に想像にしてたんだろうな。
それを裏切るのもまた見事。戦略的に抜かりないっす。
そういう意味でいうと、観客を楽しませる(驚かせる)一流のエンターテイナーですよね。
仮に宇宙人がいるとしたら、どうやってコンタクトをとるのかーーー
この作品では映画的にバエる方法がとられているのだけど、チマチマした日常の雑事から逃れて、そういう空想に耽るのも映画の魅力の一つですよね。
総合評価 ☆☆☆+☆半分(☆5つが最高)
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