見出し画像

上野発の夜行列車降りた時から。


「津軽海峡・冬景色」の歌い出し。

このフレーズを久しぶりに聴いて昔の思い出が蘇ってきた。


小学生の時、この歌を初めて聴いた。聴いた場所は祖父の車の中。当時はおそらくMDカセットを使っていたが、車内のスピーカーから流れてきたこの曲に強烈な印象を覚えた。これまでに聴いたことのなかった歌い出し、小さい自分はその時の自分の知識をフル稼働させて歌詞になぞってその情景を想像しながら聴き入っていた。

そして、何よりも印象強かったのことは祖父が楽しそうに歌っていたこと。歌詞を間違えることなく歌い切っていたこと。

僕は祖父におもちゃを買ってもらって満足しながら車に乗っていたが、おもちゃのことを忘れてしまうくらいその映像が未だに残っている。逆にどんなおもちゃを買ってもらったかは覚えていない。


祖父にとって石川さゆりさんは自分世代のアイドルなんだろうなと思いながら、歳を重ねても変わらない部分が人にはあるんだなとも思った。当時、AKB48が大流行していたのでそう感じたんだろう。それに楽しそうに歌っている祖父を見て僕も嬉しかったし、心が満たされていくような感覚があった。

それにそんなに楽しそうに歌っているのを見て僕も一緒に歌いたいと思い、一生懸命歌詞を覚えたことも覚えている。当時はスマホなんてなかったので、曲を何回も聴いて少しずつ歌える場所が長くなっていくのが楽しかった。


そんな曲と思い出。



この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,870件

#思い出の曲

11,287件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?