入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの娘(こ)/…

入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの娘(こ)/AI崩壊/ギャングース/22年目の告白/ビジランテ/太陽/日々ロック/ジョーカー・ゲーム/ロックンロールは鳴り止まないっ/SRサイタマノラッパー

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入江悠が日々のなかで感じたことを発信したり、制作物を発表します。 「映画監督って普段なにしているの」「なに考えてるの」、という謎にお答えしつつ、作品に取り組んだら本気を出す瞬間を目撃いただけます。 読んだ本、観た映画、聴いた音楽、旅した所などもご紹介していきます。

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映画『室町無頼』〜発表〜

こんにちは、入江悠です。 新作映画が発表になりました。 昨年ずっと京都で撮っていた東映時代劇。 監督生命を賭けて望んだといっても過言ではない映画。 いまは編集仕上げ中ですが、完成に先んじて発表になりました。 題名は、『室町無頼』。 昨年直木賞を受賞された垣根涼介さんによる歴史小説です。

    • 映画『ソウルの春』、韓国現代史の闇を切り裂くポリティカルサスペンスの傑作登場

       韓国からポリティカルサスペンス映画が届けられました。  タイトルは『ソウルの春』。  主演はファン・ジョンミンとチョウ・ウソン。  監督はキム・ソンス監督。  現在、日本でも公開中です。  これが傑作でしたので、ぜひ多くの方に観ていただきたいとの思いで、ご紹介します。   本作『ソウルの春』は、史実に基づきフィクションとして描いた、と冒頭に説明テロップが出ますが、かなり現実の事件に基づいているはずです。  舞台となっている時代は1979年、わたしが生まれた年です。この年

      • 15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

        こんにちは、入江悠です。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 普段は映画のことを中心に書いていますが、たまにはおもむきを変えて、健康のことについて書いてみたいと思います。 (1)『あんのこと』舞台挨拶からの15kg減ダイエット  暑いです。 まもなく撮影になる作品の準備をしているんですが、もうダメです。 ロケハンで道を探しているのですが、暑くてぜんぜん歩けません。 こんなことで8月から9月まで撮影ができるのでしょうか。 しかし、わたし的にはひとつだけ良いニュースもあります。

        • 2024年6月-7月の読書日記

          2024年6月-7月こんにちは、入江悠です。 新作映画『あんのこと』の劇場公開がおかげさまでロングランしています。 嬉しいことです。 今回は2ヶ月ぶんをまとめて、2024年6月と7月に読んだ読書日記です。 1、「満映秘史」(岸富美子・石井妙子 著) これはすごいノンフィクションでした。10代前半で映画編集の世界に飛び込んだ少女が、戦時中に「満映」へ渡り、編集技師デビュー。そこから怒涛の半生を歩むことになります。内田吐夢などの有名監督や李香蘭などの有名女優、そして理事長と

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          映画『ソウルの春』、韓国現代史の闇を切り裂くポリティカルサスペンスの傑作登場

           韓国からポリティカルサスペンス映画が届けられました。  タイトルは『ソウルの春』。  主演はファン・ジョンミンとチョウ・ウソン。  監督はキム・ソンス監督。  現在、日本でも公開中です。  これが傑作でしたので、ぜひ多くの方に観ていただきたいとの思いで、ご紹介します。   本作『ソウルの春』は、史実に基づきフィクションとして描いた、と冒頭に説明テロップが出ますが、かなり現実の事件に基づいているはずです。  舞台となっている時代は1979年、わたしが生まれた年です。この年

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          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

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          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

          映画『あんのこと』公開日記【09】ー川越スカラ座/深谷シネマ舞台挨拶

           わたしの地元、埼玉県。  そこには2つだけミニシアターがあります。  川越スカラ座さん、深谷シネマさん。  街の宝箱みたいな映画館です。  週末、その2つのミニシアターで、『あんのこと』の舞台挨拶をしてきました。  地元ということもあってか、とても濃密な時間と空間でした。  どちらの映画館でも、舞台挨拶後に観客の方々をまじえての打ち上げを催してもらいました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川越スカラ座さんで舞台挨拶  ・7月13日(土)  午後、川越

          映画『あんのこと』公開日記【09】ー川越スカラ座/深谷シネマ舞台挨拶

          映画『あんのこと』公開日記【08】ーダナン・アジアン映画祭で【審査員特別賞】【主演女優賞】を受賞

          こんにちは、入江悠です。 映画『あんのこと』がベトナムの「DANANG ASIAN FILM FESTIVAL」(ダナン・アジアン映画祭)のアジア・コンペティションに選出されました。 ベトナム、香港、オーストラリア、インド、インドネシア、マレーシア、日本など各国の映画がコンペで賞を競うことになります。 <DANANG ASIAN FILM FESTIVAL> https://danaff.vn/ わたしは『あんのこと』の監督として単身ベトナムへ渡航し、ダナンという街に

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          映画『あんのこと』公開日記【07】ー6月25日から7月5日まで

          こんにちは、入江悠です。 映画『あんのこと』公開から約1ヶ月になりました。 おかげさまで、まだ上映が続いており、7月からは全国各地のミニシアターなどでも拡大公開になりました。 とても嬉しいことです。 6月25日から、7月4日くらいまでの日記です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・6月25日(火) 午前中は『室町無頼』のVFXチェック。 午後は、稲垣吾郎さんのラジオにお呼ばれして、TOKYO-FMまで行く。 この前の舞台挨拶のとき、稲垣さんから「今度

          映画『あんのこと』公開日記【07】ー6月25日から7月5日まで

          映画『あんのこと』公開日記【06】ー初日から6月17日まで

          映画『あんのこと』が公開になりました。 たくさんの方に観に来ていただき、新宿武蔵野館をはじめ各地の劇場で満席が続いています。 予想もしていなかったことです。 わたしも東京、名古屋などで舞台挨拶をさせていただきました。 観客の皆さんとの質疑応答などで、あらたな発見もありました。 公開前夜から、公開10日後までの日記です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・6月6日(木) 明日から『あんのこと』公開だ。 観客の皆さんからどんな感想が聞こえてくるだろうか。

          映画『あんのこと』公開日記【06】ー初日から6月17日まで

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           わたしの地元、埼玉県。  そこには2つだけミニシアターがあります。  川越スカラ座さん、深谷シネマさん。  街の宝箱みたいな映画館です。  週末、その2つのミニシアターで、『あんのこと』の舞台挨拶をしてきました。  地元ということもあってか、とても濃密な時間と空間でした。  どちらの映画館でも、舞台挨拶後に観客の方々をまじえての打ち上げを催してもらいました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川越スカラ座さんで舞台挨拶  ・7月13日(土)  午後、川越

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          こんにちは、入江悠です。 映画『あんのこと』がベトナムの「DANANG ASIAN FILM FESTIVAL」(ダナン・アジアン映画祭)のアジア・コンペティションに選出されました。 ベトナム、香港、オーストラリア、インド、インドネシア、マレーシア、日本など各国の映画がコンペで賞を競うことになります。 <DANANG ASIAN FILM FESTIVAL> https://danaff.vn/ わたしは『あんのこと』の監督として単身ベトナムへ渡航し、ダナンという街に

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          2024年5月の読書日記

          2024年5月こんにちは、入江悠です。 新作映画『あんのこと』の劇場公開が始まりました。 更新が遅くなりましたが、2024年5月に読んだ読書日記です。 今月はたくさん読めました。 1、「僕が批評家になったわけ」(加藤典洋 著) 2019年に逝去された批評家の加藤典洋さん。敬愛して読んできましたが、この本は「なぜ批評という行為が大切か」「批評とはなんなのか」を平明な文章で明かしてくれまています。ドストエフスキーがなぜすごいかという一節がさらりと出てきますが、これぞ批評の力

          2024年5月の読書日記

          映画『あんのこと』公開日記【05】ー入江悠インタビュー

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          映画『あんのこと』公開日記【05】ー入江悠インタビュー

          映画『あんのこと』公開日記【04】ー佐藤二朗さんのこと

          こんにちは、入江悠です。 前回、稲垣吾郎さんについて書きました。 多くの方にお読みいただき、ありがとうございます。 今回は、佐藤二朗さんについて書いてみようと思います。 『あんのこと』でご一緒した佐藤二朗さん。 多々羅保(たたらたもつ)という刑事を本作で演じていただきました。 1、佐藤二朗さんとの出会い実はわたし、佐藤二郎さんとは今回がはじめてではありませんでした。 昔、福田雄一監督が脚本を書かれた『天魔さんがゆく』というドラマでご一緒しているのです。 福田雄一さんがメイ

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          映画『あんのこと』公開日記【03】ー稲垣吾郎さんのこと

          こんにちは、入江悠です。 わたしが監督・脚本をした映画『あんのこと』。 6月7日より全国劇場で公開になります。 今回は、”桐野”という記者役を演じた稲垣吾郎さんのことを、脚本執筆や撮影時を振りかえりつつ、自身の備忘録もかねて記してみたいと思います。 1、桐野という役柄について稲垣吾郎さんに演じてもらった記者役は、実在の方がモデルです。 劇中では雑誌記者という設定にしていますが、実際は新聞記者さんでした。 その記者さんが書かれたひとつの記事、それをわたしが読んで映画にしたい

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          【映画評】新作『猿の惑星 キングダム』公開記念!『猿の惑星』シリーズとは何なのか?

          はじめにわたしは『猿の惑星』シリーズの大ファンです。 今回リブート版の最新作が公開になったので、ワクワクしながら観てきました。 まずは1960年代から続く『猿の惑星』シリーズについてまとめておきましょう。 SFとしても、キャラクターものとしても、文明批評としても、第一級の傑作揃いといえます。 未見の方はこれから1本ずつ観ていっても楽しめると思います。 1、『猿の惑星』の歴史エポックメイキングだったのは、(わたしが生まれる前ですが)1968年の『猿の惑星』でしょう。 ここから

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          映画『あんのこと』公開日記【02】ー完成披露試写会のこと

          こんにちは、入江悠です。 先週、『あんのこと』の完成披露試写会が行われました。 はじめて観客の皆さんに観ていただく試写です。 その日は製作中の映画『室町無頼』の大泉洋さんのアフレコがあったのですが、夕方くらいで切り上げて緊張しながら都内某所へ向かいました。 この日、舞台挨拶に登壇するのは、俳優3名とわたし。 主演の河合優実さん。 佐藤二朗さん。 稲垣吾郎さん。 ひさしぶりの再会です。 河合さん、佐藤二朗さん(以下、二朗さん)とは初号試写という内覧試写でお会いしましたが、稲

          映画『あんのこと』公開日記【02】ー完成披露試写会のこと

          【映画評】『オーメン:ザ・ファースト』がいいぞ!

          わたし、『オーメン』が大好きです。 ラーメンが好きです、みたいですね、文字ヅラだけだと。 言わずと知れた『オーメン』は1976年公開のホラー映画で、「ダミアン」と呼ばれる男の子のまわりで不可解な事件が起きていくストーリー。 666、という忌まわしい数字をこの映画で覚えた人も多いんじゃないでしょうか。 監督は名匠リチャード・ドナー。 その前日譚にあたる映画がこのたび公開されました、やったぜ。

          【映画評】『オーメン:ザ・ファースト』がいいぞ!

          2024年4月の読書日記

          2024年4月こんにちは、入江悠です。 新作映画『あんのこと』の劇場公開が近づいてきました。 2024年4月に読んだ読書日記です。 1、「海の稜線」(黒川博行 著) 何度目かの黒川博行さんブームが来て、今月は2冊の小説を読みました。 漁船について、登録と売買のことなど、知らなかったことがたくさん知れるのも黒川ミステリーの醍醐味ですね。この世界にもっとひたりたい。 2、「破門」(黒川博行 著) 黒川博行さんの小説の主人公は、グチっぽくて小市民なのに実は図太い、というのが

          2024年4月の読書日記