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映画【君が生きた証】名セリフ

やり手の広告宣伝マンだったサムは、大学生の息子ジョシュを銃乱射事件で亡くしてしまう。会社を辞め、荒んだ生活を送っていたサムは、別れた妻から音楽好きだったジョシュが残したという歌の歌詞とデモテープを受け取る。その曲を聴き、息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、ジョシュの遺品でもあるギターを手に、場末のライブバーでステージに飛び入り参加する。そんなサムの演奏を聴き、感銘を受けたロック青年のクエンティンはサムを説得し、親子ほど年の離れた2人はバンドを結成することになる。

君が生きた証 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

なんていえばいいのか…と悩んでしまう作品。
ネタバレ無しでぜひ先に映画を観ていただきたい。

ちなみにこの作品で紹介しているセリフはほぼ全て亡くなった息子・ジョシュが考えた歌詞です。
なので異様に長いです。
映画を観てから再度歌詞を見返すと余計に感慨深いものがある。

(太文字が映画の中の台詞です。
台詞の紹介なので基本全てネタバレです。ご了承を。)



別れの時が来た

忘れられない最後にしよう
君と別れるのは
いつだって楽しい
別れが苦いほど
仲直りが幸せだから
僕たちはお互いに
わかってるよね

僕はバカ野郎
君はさびしがりや
“行きずりだ”と言うと
君は信じたフリをした
僕らのグラスは空っぽ
一番いい時でも
半分しかなかった

別れる時だけ君が愛しい

僕はバカ野郎


閉じ込められたまま

状況を噛みしめる
ヘッドライトに目がくらみ
見つめるのをやめる
僕の頭はどうなってる?
僕は何を考えてる?
僕の言うことは全部ウソ
いっそ酒でも飲もうか
歌うことなんかやめて


家に帰りたいけど

前世のように遠い
強くなりたいけど
時々 思い知らされる
遠くへ行けば行くほど
わかるんだ
家に帰りたいって

荷物をまとめて
また別の町へ行く
愚かな僕は
腰を落ち着けられない
遠くへ行けば行くほど
わかるんだ
家へ帰りたいって


君は僕の親友

僕の共犯者
僕の右腕
僕は君の相棒 君のマブダチ
最高のパートナー
よからぬことが起きた時
君はわかってくれるかな
自信がないよ

君のママと寝ても 友達でいられる?
君の弟を殴っても 友達でいられる?
僕は君の友達でいられる?
それが本当の友達だから

君は僕のディフェンス
僕のサムライ
君しかいないんだ
隠し事はない
ウソもつかない
言葉では 言い表せない絆だから
でもよからぬことが起きた時
君はわかってくれるかな
自信がないよ


天使と悪魔

密かに仲良く
僕を挟んで座ってる
夕暮れから朝まで
僕は迷ってる
どっちを向けばいい?
2人が決断を迫る
どちらの橋を燃やす?
正しくても間違っていても
僕の味方でいて
悪魔にはバレないから
聞いてくれ
1000回 許してくれたように
悪魔にはバレない
悪魔は気づかないから
変装した天使には
肩越しに見ていて
僕を見捨てないで
肩越しに見ていて
僕を見捨てないで
下り坂は遠い道のり
登って戻るのは もっと遠い
後戻りできなくなった時
僕に力を貸して
僕を叱っていいから
僕を引き戻して
どうにもならなくなった時
僕に力を貸して


音楽が鳴れば

スリルが生まれる
沈黙なんて つまらないだけ
おいで 全身で感じよう
僕らと一緒に
わからないバカはほっとけ
ルールは無視して
派手に騒ごう
これは運命だ
イヤなことは忘れて
僕らとおいで
一晩中 音楽をかき鳴らそう
夜の闇よ 光に負けるな
君と寄り添っていたいんだ
声を上げて 耳を傾けて
ここには仲間が揃ってる
1人がいいなんて言わないで
僕らとおいで
一晩中 音楽をかき鳴らそう
夜の闇よ 光に負けるな
君と寄り添っていたいんだ
おいで 僕は君のもの
君の声が大きいほど
僕らは加速する
夢を覚さないで
その手を離さないで
一晩中 音楽をかき鳴らそう
夜の闇よ 光に負けるな
君と寄り添っていたいんだ
君となら まばゆく輝ける
グラスを掲げて夜に乾杯
君と寄り添っていたいんだ
君と寄り添っていたいんだ


次は歌詞ではないけれど…

これがベストだ 
やめたら負け

全てがクエンティンにバレてしまった後、クエンティンのドーナツ屋を訪れたサムのセリフ。

人に狂わされるのはよせ
あんな曲や俺なしでも
君は前に進める
自分の音楽を
作り続けてくれ
俺のせいで やめるな
やめたら負けだ

“やめたら負け”?
それが最善の
アドバイスのつもり?

これがベストだ
やめたら負け


最後はサムが一人でステージに立って語り、歌った曲。
最初の方で出した歌詞とは少し違う、ジョシュの考えた歌詞と、
それを噛みしめて自分の言葉を足したサム二人の曲。

(ここからネタバレです。要注意。)

息子の名前は
ジョシュ・マニング

2年前に銃で
6人を殺しました
彼が書いた歌です


閉じ込められたまま
状況を噛みしめる
ヘッドライトに目がくらみ
見つめるのをやめる
僕の頭はどうなってる?
僕は何を考えてる?
僕の言うことは全部ウソ
だから もう見ないでくれ
気をつけて進んでくれ
ひと休みして
星を数えてごらん
君がいなくても
世界は回っていく
もし どこかで
この歌が聞こえたら
一緒に歌おう
目を閉じて
10まで数えてごらん
愛だけが答えかもしれない
僕は何とかして
君の歌を届けるから
一緒に歌おう
僕に理解させてほしい
静寂の意味
全力で向き合っていこう
すべてのことに
すべてが変わってしまった
明かりに照らされて
正直というものは
僕らを変えてしまう
完全に
だから気をつけて進んで
ひと休みして
星を数えてごらん
君がいなくても
世界は回っていく
もしどこかで
僕の歌が聞こえたら
一緒に歌おう
目を閉じて
10まで数えてごらん
愛だけが答えかもしれない
僕は何とかして
君の歌を届けるから
一緒に歌おう
失われた物は
取り替えがきかないけど
なしたものが
忘れられることはない
君と一緒に歌えたらいいのにな
息子よ
僕の息子
僕の息子
僕の息子


最後に感想

銃乱射事件で死んだ息子の父親という事柄だけでストーリーが進んでいくが、まさか息子が加害者とは。
その息子の残した歌を歌い継ぐ気持ち、何も知らず歌ってしまった気持ち、どちらも分かるようでツラい。
でもやっぱりクエンティンには打ち明けるべきだったと思う。
どの立場になってもツラい映画だ。

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