音楽の秋!♫古民家でピアノとバイオリンを聴きました🎹🎻
もう今年も師走がすぐそことなりました。
晩秋のひととき、この週末は古民家で開かれたサロンで、ピアノとバイオリンの生演奏を楽しんできました。
定期的に開かれていたムーザサロン。毎回世界で活躍なさっている音楽家(ピアノ、人形劇などジャンルは多様!)を招いていたのですが、ここ2年間はコロナ禍のため開かれていませんでした。
歴史を大切にした古民家で、参加者はコロナを考慮して定員の三分の二ぐらいの30人に満たないほど。
こんなに素敵な場所で、しかも私たちの目の前でプロの方による演奏。
バイオリンやピアノってホールなど大人数の前で聴くことが多かったので、新鮮でした。
ピアノもバイオリンもこんなにも重厚な音が出るんだと驚きました。
臨場感、抑揚、そしてピアノもバイオリンもこんなに色々なことができるんだと、聴いてて感動しました。
今回のテーマは「晩秋のロマンティシズム」。
ロマン派と言われるクラシックがメインでした。
ロシアのチャイコフスキー、ポーランドのヴィエニアフスキ、チェコのドヴォルザークと民族色が豊かでした。
日本人バイオリニスト貴志康一の曲も「和」を感じさせるものでした。
ロマン派は大きなホールでたくさんの人々に聴かせることを前提に作られていたようです。
集客のために、超絶技法を用いる、または民族的なバックグラウンドを持つ楽曲が人をより惹きつけたようです。ロマン派は少し商業的とも言えそうですね。
そのため、今回は民族的な曲、速弾きと言えそうな細かい動きのバイオリンを聴くことができました。
ワーグナーの曲もありました。彼はドイツ民族至上主義であり、批判も多くありますが、楽曲は全ての人々を感動させます。
天才の作る曲は思想に左右されないとか。作品と人格は果たして別なのか、永遠のテーマです。
一方で、迫害されていたユダヤ系であるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
置かれている環境を知ると、悲痛な運命を感じさせるような叫びに聴こえました。音楽家達は民族の思いを音楽という芸術に凝縮させたのでしょうか。
どの民族に生まれるかは運命ですが、ある民族に生まれた故の悲しみ、苦しみ、喜びは21世紀になってもなくなってはいません。
民族とは何か?とあらためて考えさせられました。
奏者金関氏の持つバイオリンは、ヴェネチアでトローニーという方が作った1728年の名器。
18世紀初頭のヴェネチアと言えば「四季」で有名なヴィヴァルディが有名です。
彼もこのバイオリンの音を聴いたかもしれません🎻
演奏時の写真、紅葉の写真、桂一男氏撮影
執筆者、ハイサイ・オ・ジサン
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