日本に報道の自由はあるのか?ー偏向報道ー

今年の元旦に放送された毎日放送のトーク番組「東野&吉田のほっとけない人」が偏向報道にあたるのではないかと物議を醸しています。

毎日放送は、政治的中立の観点から問題視する意見があったことを受けて社内調査をすることにしました。

この番組は、東野幸治さんとブラックマヨネーズの吉田敬さんがゲストを招き、質問を重ねるバラエティ特番でした。
そのゲストとして、日本維新の会の元代表の橋本徹氏と大阪市長の松井一郎代表、大阪府知事の吉村洋文副代表の3人がそろって出演し、大阪維新の会に関してや、文通費問題や衆院選の評価などの政治問題についての見解を語りました。


松井、吉村両氏は自治体の首長とはいえ国政政党「維新の会」の幹部であり、橋本氏も含めて3人だけ呼んで、自由に意見を述べさせるのは政治的にかたよっていると見られてもしかたないでしょう。

吉村知事は、コロナ病棟を十分用意できずに自宅での死者をたくさん出してしまったのです。
科学的根拠なく「イソジン」がコロナに効くと発言してみたり、決して府政の運営がうまくいっているとはいえません。
にもかかわらず、テレビのコメンテーター等が府政のあり方について批判的な質問やコメントをすることはありません。一方的に知事の宣伝をしているような具合です。
テレビがあたかも知事の広報になっているかのようです。


国政でも同じようなことが安倍元首相の時によくありました。
安倍元首相は国会を軽視し、野党の要求を無視して国会をあまり開きませんでした。
たとえ国会を開いた時でも、野党の質問にまともに答えず、国会の議論を通じて国民に政府の方針を説明することを怠っていました。

ところが、国会には出ないのに自分の気に入ったメディアには出演して一方的に自分の宣伝をしていたのです。
その時もメディアは安倍元首相の望む質問だけして、決して批判的な意見や質問はしませんでした。テレビが首相の広報になっていたのです。
(そういえば、一度吉本新喜劇にもゲストで出てきました。)

メディアは権力から距離をおき、独立を保つことが重要なのでは?
権力を批判し、そのあり方をチェックすることでその存在価値を示すべきではないでしょうか?
メディアが政党のただの広報に成り下がってはいけないと思います。


執筆者、ゆこりん 

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