見出し画像

選挙結果振り返り(2023 5.21投票)

 統一地方選が終わり、とかく注目は国政選挙に行きがちですが、いやいや自治体選挙も実に興味深いものです。 振り返っていきましょう。


◎茨城県・北茨城市長選挙

 かつて収賄容疑で逮捕された過去が有りながら市長を6期務めた現職と、2011年から立候補を続ける新人の、実に4度目の一騎打ち・・・ ココの有権者に同情しつつ、そんな情勢を許容してきたココの有権者に呆れたりもする、そんな市長選は現職が7回目の当選を果たしました。 前回は約1,500票差まで詰められましたが今回は約1,800票差とやや開き、そして投票率は約4.5ポイント下がりました。
 4年後こそ、顔ぶれが “一新” されるコトを願ってやみません。


◎東京都・足立区長選挙

 自公推薦の現職が共産社民推薦の新人に5倍近い差をつけて圧勝。 5回目の当選を果たしました。
 昨年半ばまで「23区唯一の女性区長」として君臨し、パートナーシップを導入するなどのリベラル寄りの政策もとってきた現職に死角はなく、新人は「かつてLGBT差別発言をした自民党区議候補と2連ポスターを出している現職は信用できない」といった攻め口に活路を見出そうとしましたが、効果は無かったようです。 それは区議選の結果を見ても明らかで・・・

◎東京都・足立区議会議員選挙(定数45/64名)

 最大の注目だったコチラの選挙。 私も最終結果が出る午前3時まで釘づけでしたが、自民が現有17議席に対して19人立候補させたものの7人落選で12議席にまで減少。 統一地方選の反省を生かし13人全員が当選し「大勝利」をおさめた公明党に第一党の座を明け渡してしまいました。
 その他では立憲が現有3議席を維持、維新が0→3議席と躍進、共産が現有7議席に対して8人立候補しましたが2人落選し1議席減に。 更に国民民主、都ファが現有1議席を維持(都ファは推薦1候補も当選)し、れいわ、参政が新たに1議席獲得しました。
 自民のコトだから無所属候補を取り込んで第一党を取り戻す、と思いがちですが無所属で当選した候補は社民推薦の方と「無所属区議!」をウリに当選した現職しか見当たらず、このまま第二党に甘んじ続けるかもしれません。 ウルトラCとしては、


 こーいう荒業も前例としてありますが、果たして・・・
 あと、“隠れN党” の候補は最後まで当落ラインにいましたが落選しました。 良きコトです。


◎兵庫県・加西市長選挙

 現地で選挙を見ないと分からないコトってやはりあるもので、引退する現職の後継候補で泉房穂前明石市長が応援する元副市長が断然有利と思っていましたが、投票率が5ポイント以上下がったコトも相まって自民推薦候補が組織戦で勝ち抜き初当選。 2位には元市議が入り、元副市長は最下位となりました。

 どーやら現職が進めていた市立病院の建て替えに待ったをかけるなどの公約がウケたものと思われますが、やはり投票率が下がったので自民のチカラで組織戦をやれたコトが大きかったのでしょう。 私は泉房穂氏を絶賛する風潮は如何なものかと思っているので、この結果に異論は有りません。 ただ、とりあえず、

 チャンネル桜系(=新党くにもり系)が応援する候補が勝たなくて良かったなぁと思っとります、ハイ。

◎兵庫県・加西市議選(定数15/16名)

 “定数プラス1” の選挙で公明と維新から出た合わせて2候補以外が有利なコト以外は情勢が見えづらかったですが、新人候補の中で最年長の方が落選となりました。 最下位当選の方とは約200票離されており、現地ではあらかた情勢が見えている選挙だったのかもしれませんね。


以上となります。 当選された方々の御活躍をお祈り申し上げます。



メンバーシップ参加者を募集中です
取材費捻出のために御協力をお願い申し上げます




もし宜しければサポートをいただけると大変嬉しいです! いただいたサポートは今後の取材費として使わせていただきます。