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「国歌」とは


 オーストラリアが国歌の歌詞をアボリジニの歴史を反映する形に変更した、というニュース。

「we are young and free」(私たちは若く自由)という部分を、
「we are one and free」(私たちはひとつで自由)と変えたそうです。
 既に2019年10月にはアボリジニが聖域としている「ウルル(エアーズロック)」(現在はアボリジニによる呼び方の「ウルル」が正式名称)への登山が禁止されたオーストラリアですが、昨年アメリカから始まったBLM運動の影響で、ますます先住民であるアボリジニの地位向上が改めて焦点となっていった結果、今回の歌詞変更となったそうです。

 日本でも「君が代」「君」天皇陛下を表していて民主主義化の現代には馴染まないので変えるべきだという話を聞いたりしますが、南の島で育った私が小学校卒業&中学校入学した年に丁度、式典での国歌斉唱と国旗掲揚を促すお達しが教育現場に出て、小学校の卒業式では職員会議で「国旗掲揚しない」と一度は決定したが開始直前に校長先生がダッシュで舞台に上がりポケットに忍ばせた日の丸を幕に貼りつけるという荒業をかまし、中学校入学式では「不良」の先輩が舞台上の日の丸を強奪し逃亡するという暴挙が有りました。 まだ幼かったので国歌や国旗に対する意見など持っていませんでしたが、主役は私たちのハズなのにそっちのけで大騒ぎになったコトが今でもイヤな思い出として残っています。

 今でも私自身は明確に賛成とも反対とも言えません。 唯一の地上戦を経験した地で生まれ育ったので国歌や国旗に嫌悪感を抱く人の気持ちも充分理解できますし、皇太子時代、命がけで私の故郷を訪問されて(実際、ゲリラ事件に遭った)、天皇陛下になられてからも私の故郷や二度の大震災を始めとする多くの災害の被災者に心を寄せて下さった上皇陛下を、私は心から尊敬しています。

 話が逸れてしまいましたが、「見習うべき」とかそーいうのは抜きにして、今回のオーストラリアの決断は素晴らしいと思います。


 ちなみに、フランス革命で民主主義を勝ち取ったフランスは、国歌の歌詞が物騒だというコトで有名です。 最後に、こちらをお届けします。


ね?w



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