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選挙結果振り返り(2024 8.11投票)


 今週は選挙が有りません。 なので、このお盆前最後の選挙を存分に御堪能下さい。

 といっても、至って地味な選挙が並びますが・・・

 ただ、“投票率” について、考えさせられる選挙結果です。




◎三重県・尾鷲市議会議員補欠選挙(定数2/3人)

 2人亡くなられて空いた議席を埋める選挙で、ダンススタジオ経営の40代男性、一時の母の40代女性、元職の50代男性という全員無所属の3人が立候補し、新人2人が当選しました。

 唯一の元職は当選しても残り10か月しかない中で「即戦力」を強調していましたが、逆に言えば残り任期が少ない中だからこそ「新戦力」を選びやすい環境とも言え、有権者もそう判断したようです。

 と、ここまで書いて元職の略歴をちゃんと見ると、2008年に40歳の若さで「市長」に当選するも元からやっていた税理士業も続けていたため税理士業で略式起訴され、

議会から不信任⇒議会解散⇒改選後の議会から再度不信任⇒失職⇒出直し選挙⇒落選

 という最悪のルートを歩み、しかも2010年に「わいせつ行為」で起訴。 係争中に市議に当選し(なぜだ)任期中に上告棄却で(執行猶予付き)刑が確定。 議会から不信任喰らうも居座り次の市議選も当選(なぜだ×2)。 そこで落ち着きゃイイのに2021年に市長選に出て落選。 そしてこの補選も落選というコトで、もう政治生命は断たれたといってイイでしょう。

お疲れさまでした。 もう出てこなくてイイですよ。

 それはともかく、現在の議員8人中7人が還暦越えな尾鷲市議会。 若い2人を加えて残り10か月の任期を務めます。 真の勝負は来年の “本選” となるでしょう。 それまでに新人は「実績」を積むコトが出来るでしょうか。


◎広島県・福山市長選挙

 3期目を目指す現職に福山青年会議所の元理事長が挑む一騎打ちは現職が3選を果たしました。

 現職には自公に加え立憲と国民民主に広島連合が推薦するという与野党相乗り候補なので盤石なのは明らかな構図。 新人は30代女性で3か月前の出馬表明から精力的に活動し、しっかりと選挙運動したのですが現職の組織戦の前にチカラ及ばず敗れました。

 ・・・それにしても、投票率 “23.43%” って! 被選挙人は得票率25%以上ないと当選と認められないルールが決まっているのに対し、それよりも低い投票率って、ダメでしょ。 しかも「補選」じゃなくて「首長選」で。
 「最低投票率」を設定しろとまでは思いませんしコレもまた有権者の意思なのでしょうが、任期中に何が起きても行政に対し文句を言う資格が無い。 それぐらいのリスクを伴う結果ですよ、コレは。

マジで、選挙行こうよ・・・


◎宮崎県・川南町長選挙

 病気療養のため前職が辞職(その後、死去)して空いた座を巡り前副町長と前町商工会長が争う一騎打ちは前商工会長が当選しました。

 前職の弔い選挙の様相が強い時に副首長が出てきて「前職の意思を!」なんて訴えたらそれでほぼ決まりなのですが、相手が前の商工会長とある程度名の有る人物が出てきたのを見て、町役場ひと筋で表に出るコトが無い副町長と自動車修理販売の会社を経営し商工会長として顔がより知られている人物では副町長危ないな、、と思っていたら、やはりその通りになりました。

 結果はともあれ、この選挙にあたり町長と副町長が不在で「総務課長」が職務代理者(町長の代わり)を務めるという異例の事態は収まるコトになり、何よりです。


◎沖縄県・今帰仁村長選挙

  2期目を目指す現職に通算3期務めた町議を辞した新人が挑む一騎打ちは現職が2選を果たしました。

 現職は自民系の人物。 それに対し新人は中立の立場の模様で、党派性がハッキリしない中では “2期目を目指す現職” という鉄板の構図を崩すコトは出来ませんでした。 選挙直前というタイミングで新庁舎も完成させるというのも、現職の強みというか、嫌らしさというか・・・

 先週も書きましたが、今帰仁村には来年、大型アミューズメント「ジャングリア」がオープンします。 それによって税収や人口の増加などが見込まれますが、あのエリア(本部半島)ってアミューズメントやテーマパークが出来ては消えているんですよね。 どう見てもアクセスが良くない場所ですが、大丈夫なんですかね。


◎沖縄県・今帰仁村議会議員補欠選挙(定数1/3人)

 村長選に出馬し空いた1議席をめぐり、会社代表の60代男性、農業を営む50代男性、ネイルサロン経営の30代女性のいずれも無所属新人の3人で争った選挙は、30代女性が初当選を果たしました。

 30代女性候補は6月の県議選で初当選した儀保ゆい氏や、現在名護市議でその前はYouTubeでオール沖縄の主張に近い発信をしていた多嘉山侑三氏とインスタライブをしている人で、その主張と若さとスケベ票でぶっちぎり当選するだろうと思いましたが、次点とは僅か53票差。 敗れた男性2候補の主張が見えないので分かりませんが、もしその2候補が自民寄りの主張で1候補に絞っていたら結果は変わっていたかもしれません。 女性候補が那覇市出身のため “よそ者” と見られたからかオール沖縄寄りの主張が受け入れられなかったか、それとも原稿ガン見の演説が頼りないと捉えられたか、いずれにせよ薄氷の勝利でした。



以上です
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます


「選挙結果振り返り」エンディングテーマ
ギターパンダ / 選挙に行ったけど


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