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事業再構築補助金の申請後にやっておくべきこと

事業再構築補助金(第6回公募)の申請は6月30日で締め切りでした。
申請された社長さん、担当者さん、支援者、関係各位、お疲れ様でした!

申請が終わったら、ほっと一息つきたい
でも、採択発表まで、ぼ~っと何もしないのは、とってもモッタイナイ!

採択発表後は、ひたすら大量の事務手続きに追われます
採択だけでは、補助金はもらえない。
きちんと計画に沿って申請、実行、報告が必須です。
申請手続きは1回ではなく、複数あります。

「事業再構築補助金の概要」より、採択後の流れ

急に忙しくなって、途中で投げ出す方もいるとか
そうならないように…

今日は、申請後~採択発表までにやっておくべきことをお伝えします。


1.事前着手申請

事前着手申請は、ほぼすべての申請者さんが使った方がいい制度です。

本来は、採択後、交付申請→交付決定という手続きを経て、はじめて、発注できる状態になります。事業再構築補助金では例外的に「事前着手」という制度があり、承認を受けると、今すぐ発注してもOKだったります(正確な期間は公募要領で確認ください)。

事前着手申請は比較的簡単な手続きで、だいたい2~3日くらいで承認されます。
必要な情報は公式HPにあります。確認しておいてください(こちら↓)

「事前着手申請」(事前着手承認制度)の公式資料


2.見積依頼(早めに動いて、課題を明確に!)

採択発表後は、「交付申請」という手続きをします。予算を確定させる手続きです。

そのために、見積書などを用意します(下記)

  • 見積依頼書

  • 見積書(相見積書)

  • 図面(建物の場合)

  • カタログ、パンフレット等(機械装置、システム導入の場合)

「採択」とは、優れた事業計画書として認めらた状態
「交付申請」とは、補助対象経費や補助金交付決定額(実績報告で問題がなかった場合の、補助金上限額)を確定させる手続き

つまり「採択」だけでは、補助金の予算が確定していないと思ってください。

見積書の作成ルールが細かく決められています。「よくある交付申請時の不備」という資料には、見積書の作成ルールがあります。パワポ形式で見やすいので、必ず見てから、見積依頼してください。

「交付申請」のマニュアル類
「よくある交付申請時の不備」より、見積書の良い例

見積書の良い例、悪い例など、比較されているので、イメージしやすいと思います。


3.融資相談(融資おりなくて、困る事業者さん多発)

採択後、実際に発注して費用を支払うとき、まずは自分のお金で支払いする必要があります。立替清算というと、ちょっと違うのですが、イメージ的にはそんな感じ。補助金はすぐには貰えません。

事業計画に沿って実行し、実際にお金を払い、見積から支払いまでのすべての実績書類をまとめて、「実績報告」を提出、承認された後に、やっと補助金がもらえる状態になります。

一旦、自前のお金で払う必要があり、そのための資金を用意しておかないと、何も進みません。大きな金額なので、金融機関から融資を受ける方が多いです。

金融機関の担当者は、ニコニコしながら「大丈夫ですよ」と言っていても、実際に融資の申し込みをすると、審査で何か月も待たされたり、追加資料を求められることがあります。融資は簡単ではないと、わきまえておきましょう。

採択されたのに、お金がなくて、実行できない!
 (↓) そうすると
補助金も貰えない!!!  という最悪の事態に!

融資を受けられても、時間がかかりすぎて、ヒヤヒヤすることもあります。
実行可能期間のルールが決まっているので、時間がかかりすぎると、手続きが間に合わず、補助金が出ないという最悪の事態も予想されます。

金融機関の担当者には、具体的に確認しておきましょう!

  • 具体的な融資条件

  • 融資申し込み時に必要な書類一式

  • 想定されるスケジュール

  • 想定されるリスク等


4.物件交渉、確保(すぐ見つからない!)

建物費を対象経費にしている方、物件は手配済でしょうか?

  • 土地を買って、建物を建てる(新築、建替え)

  • お店のテナントを借りる(賃貸契約)

など、土地や建物・お店を新たに取得する場合は、早めに確保した方がいいです。

採択されてから、店舗を探していると、数か月があっという間に過ぎていき、改修工事や広告にかけられる期間が短くなってしまう恐れがあります。


融資と物件確保は、想定以上に時間がかかっている事業者さんが多いです。
実際、半年以上かかり、困っている方も実際にいらっしゃいます。


申請までは、夢が広がり、ワクワクモードなのですが、
採択後は、ひたすら事務手続き。面倒なことが続きます。
ちょっと想像したくないかもしれませんが、準備しておいた方が賢明です。


一人で考え込むより、だれか相談できる人がいてくれるといいですね。
申請を支援してくれた専門家には、採択後もサポートしてもらえるのか、確認してみてください。費用がかかる場合もありますが、そのあたりの条件も確認しましょう。色々質問して、きちんと回答してくれる人、モヤモヤをクリアに回答してくれる人にお願いしましょう。

手続き自体が、とっても複雑で面倒なので、サポートする人も大変です。途中で投げ出さず、最後までサポートしてくれるか、人の見極めが重要ですね。
準備はお早めに!



この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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