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今回は、コロナ・ホテル宿泊療養記の総集編として、良かったこと、イマイチだったことを、体験談としてまとめてみました。

ホテルごとに、部屋の広さや設備がマチマチだと思うので、これから療養される方には、あまり参考にならないと思いますが、そんなこともあるんだね~と、面白がっていただければ嬉しいです。

良かったこと(第1位) 部屋がと~っても広い

たまたまだと思いますが、私が利用させていただいた「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」は、少し高級なビジネスホテル。さらに、通常のシングルルームより広い、ハイグレードなお部屋だったようです。20階で眺めもいい。ホテルも部屋も自分では選べないのですが、この部屋が当たったのはラッキーでした!

想定以上の豪華さ!
グランツリー武蔵小杉がすぐそばに見える

良かったこと(第2位) 空調がソフトで静か

安いビジネスホテルではエアコンの風が直撃して、全然落ち着かないこともあるのですが、この部屋は空調がソフトで音も静か。超快適でした!

療養期間中、外気温は最低10℃以下の日や、最高25℃以上の日もありましたが、部屋は常に快適で、暑くもなく、寒くもなく。

部屋の遮音性が高く、隣の部屋の音も、外の道路の音も全然聞こえず、気配を感じない。私は、かなり音に敏感な方なので、この静けさはかなりハイレベルです。
この部屋の広さと快適さなら、ずっと住んでもいい。書斎として欲しい!

でも、普通に泊まったら、めちゃくちゃ高いんだろうなぁ。めったに体験できない部屋なので、満喫しようと思いました。

良かったこと(第3位) 謎なメッセージ

3食のお弁当には、毎回、謎なメッセージが添えられていました。一人で寂しくないように、配慮だと思いますが、誰が書いているのか、キャラ設定が謎。真面目な激励のメッセージから、ゆるキャラのようなメッセージまで。

一番ウケたのがこれです。

宇宙の先にはね、、、みたいなマジコメントをしたくなる問いかけですが、最後まで誰が書いているのか謎のまま。謎は、謎だから面白いんでしょう。
たぶん、これもスタッフさんが色々考えて編み出した技だと思うと、頭が下がります。



話しは変わって、イマイチだったこともランキング形式で。一応、ネタとして書いていますので、苦言ではありません。色々考えることがありました、という体験談です。

イマイチだったこと(第1位) 宿泊までの手続きが長~い

これも仕方ないことだと思いますが、コロナ陽性判定が出てから、ホテル入室まで、2日間(約48時間)かかりました。ホテル療養が決まるまでに1日、お迎えが来るまでにもう1日、という感じです。(他の方のネット情報では、もっと日数がかかるケースもあるようです)

私の場合、ホテル療養の目的は、家族と早く隔離したい、ということ。その願いは2日間のモヤモヤを伴いました。ホテルに入るまでに、電話で問診やホテル療養の注意事項説明、同意確認を何回も繰り返されました。Webでも入力しているのですが、担当が変わり、また最初から。。。という感じ。

手配担当の方は、膨大なリクエストを受けて、調整に大変なのだと思います。たまにはクレームを言う人もいて、チェックが厳しくなっているのかな、と想像します。お役所仕事な感じもしますが、現在の行政の仕事の中では、緊急ではない療養サポートの優先順位は低めだと感じました。それ以上にやることがある、というのが本音でしょう。(あくまでも想像です)

イマイチだったこと(第2位) 決まった時間に起こされる

ホテルに入ると、決まった時間に館内一斉放送があり、寝ていても起こされます。健康状態のチェック・報告、電話で生存確認、食事の配布など。病院に入院したときと同じ感覚で、気が休まりません。

毎朝、パルスオキシメーターでSpO2値を計測します。

宿泊先によって時間が違うかもしれませんが、私のところでは、こんな感じでした。

7:30 朝食準備と健康状態チェックのアナウンス(外出禁止令)
 → LINEで健康報告(体温、SpO2値)
8:00 電話の予告アナウンス → 電話がかかってくる(生存確認)
8:30 朝食配布のアナウンス → 1時間以内に取りに行く

11:30 昼食準備アナウンス(外出禁止令)
12:00 昼食配布のアナウンス → 1時間以内に取りに行く

15:00 電話の予告アナウンス → 電話がかかってくる(生存確認)

17:00 夕食準備アナウンス(外出禁止令)
18:00 夕食配布のアナウンス → 1時間以内に取りに行く

食事配布前の30分~1時間は部屋から出ちゃダメな時間(外出禁止令)です。配膳係のスタッフさんと、我々感染者(療養・隔離期間中の人)が接触しないように、厳重に注意されます。

朝から夕方まで、決まった時間に放送があったり、電話がかかってくるので、自由な行動が一旦ストップする。電話じゃなくて、LINEで確認すれば楽なのに、やはり生存確認はアナログ方式の方が信頼感があるんですかね。

それ以外はまったく自由なのに、毎日、決まった時間に行動を強制されるだけで、こんなに不快に感じられるんだな、と。興味深い体験でした。

会社勤めのときなら、なんとも思わなかったかもしれませんが、自営業になると、まる1日自由に自分で時間を決めるのが当たり前。そのことを再認識しました。

イマイチだったこと(第3位) テンションが段々下がる~

療養とは言いながら、もう熱もないし、いい機会なので、当初は療養とは別の目論見がありました。今後のことをしっかり考える時間、一人合宿を楽しもうと。ノートや本を大量に持ち込んで、意気込んでいました。

しか~し、毎日、同じ時間に起こされて、決まった時間に食事が出てくる、というルーティーンを繰り返していくと、当初のワクワク感から、段々とテンションが下がっていきます。

療養中に少しだけ咳が出ることがあると、「もしかして、ぶり返しているのでは?」と、イヤな予感がします。「ここで、また熱が出たらシャレにならん!」「少し、おとなしくしていようか」と仮眠を取ったり。あまり集中して、思考を巡らせる気になれませんでした。
ちなみに、療養期間中に再び熱が出ると、療養期間が延長される可能性があります。

自分のペースで集中するには、物理的な空間だけでなく、色々と条件を整える必要があるな、と思いました。



番外編(雑記)

お弁当の内容は、総合的に良かったと思います。最初はビックリしましたが、なかなか頑張っているのでは、と思います。

コンビニ弁当やスーパーの安売り弁当と比べられることもあるようですが、そもそも位置づけが違う。多くの部屋に一律に届け、飽きないように毎日違うメニューを用意する。予算が決まっていて、楽しませることより、クレームを最小限にしたい、という制約条件を満たすのは大変。一週間分を並べてみると、なかなか壮観。色々と工夫されていると思います。

宿泊期間中のお弁当

ときどき、ハズレもありますが。たまに「お~っ」と、テンションが上がるメニューもありました。何が出てくるか、まったく予想できないところが面白い。メニューに合わせて、持参したスープやコーヒーを選ぶのも面白かったです。



家族との隔離は実現し、家族は早い段階で通常の生活に戻れました。欲張りな追加目的の一人合宿、リフレッシュは、微妙な感じで終わりましたが、いい経験ができました。こういった予期せぬ体験も、どこかで活かせる日が来ると、妄想してニヤついています。

新型コロナに感染しなければ、こんなことにはならなかったのですが。もう、いつ誰が感染してもおかしくない状況だと思います。ホテル療養にかかる費用は全て公的資金で賄われています。色々ご迷惑をおかけしましたが、関係者のみなさまに感謝申し上げます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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