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組織文化(カルチャー)のつくり方② 〜メンバーの力を引き出し、アイデアの量を増やす方法〜

前回は「イノベーションを起こすことができる組織」についてお話ししました。
前回の記事はこちらから。


◆メンバーの力を引き出し、アイデアの量を増やす方法

同調しない組織をつくるためには、リーダーは採用に注意を払う必要があります。似たような人ばかりを募集、採用、維持し続けると、思考や価値観の多様性に欠けます。その場合、メンバーは同調するか辞めていくかの選択肢を迫られてしまうでしょう。

似たようなメンバーで強い文化を持つ集団は、視野の狭さが仇になり、状況の変化に適切な対応ができない場面に遭遇してしまいます。仮に優秀なメンバーを集めたとしても、アイデアを引き出せなければ、イノベーションを起こすことはできません。

団結と対立は相容れないものと思いがちです。でも2つをうまく組み合わせることで斬新なアイデアが得られ、強い固定的な文化から回避できるようになります。

多くのリーダーは最終的に調和を促進すること落ち着きますが、これは彼らが自尊心を尊重するための現象です。調査によると不安感があると、アイデアを発想しなくなったり、発言にネガティブな反応を示したりします。他のメンバーはそのことに敏感に察して、自身のアイデアを言わなくなってしまうのです。

リーダーが異議を唱えるのをオープンにすることで、メンバーにより良いアイデアを引き出させるようになります。独創的・創造的な文化を展開させるためには、メンバーがくだらないアイデアを、自由に発言できる場作りをつくる必要があるのです。発言することに恐怖を感じてしまうので、実際に自由に発言しても問題がないということを徹底するべきでしょう。

アイデアを出したことメンバーを称賛したり、リーダー自らが無謀かつくだらないアイデアを共有したりすることで、アイデアを発言しやすくなります。独創的・創造的で優れた思考を持たせるために、さまざまな思考を持つメンバーの意見を求めることが重要だと著者は指摘しています。

クオリティを最大限に高めるには、少なくとも200以上のアイデアを組上に載せる必要があることが実証されているのだ。

アダム・グラント 同調しない組織文化のつくり方(ダイヤモンド社)より一部抜粋

スタンフォード大学教授のロバート・サットンの調査によると、ピクサー・アニメーション・スタジオの映画である”カーズ”は、約500ものアイデアから選ばれたとのことです。

また玩具メーカーであるフィッシャープライスや玩具デザインを手掛けるスカイラインでは、1年の間で従業員が新しい玩具のコンセプトを約4000件も提出しているそうです。実際にプロトタイプの制作に進むのは約230件、最終的に開発に着手するのは12件であることがわかっています。

メンバーの疲弊がなく日々の生産性を消耗することなく、大量の斬新なアイデアを発想できるようにする方法があります。

調査によると保守的で競争をしないようにする企業は、現状維持のままでしょう。メンバーが斬新なアイデアを生み出すためには、どんどん攻めていくとよいのです。

カーネギーメロン大学教授のアニタ・ウーリーによると、攻めの姿勢が『機会を追い求めること』に意識を集中するのに対して、守りの姿勢は『市場の現状維持を重視すること』がわかっています。

集団で議論させると、従業員は奇抜な提案を控えることが多い。そのため、アイデア出しのための短時間の一対一のミーティングを計画することもアイデア収集の一つの戦略になる。

アダム・グラント 同調しない組織文化のつくり方(ダイヤモンド社)より一部抜粋

過去数十年間にわたる個人のアイデアを調査した結果、集団でブレストしたときよりも1人で考えた方が、アイデアの質と量が向上したそうです。

集団で集まってアイデアをブレストすると、一部の強力な意見に集約されてしまう問題があります。個々で考えた斬新なアイデアの多くが、メンバーに共有されないままなのです。一部のメンバーによって支配されてしまう一方で、馬鹿にされないような発言をやめ、無難なアイデアに落ち着いてしまい、結果としてつまらないアイデアが採用されてしまうことも少なくありません

この問題には、”ブレーンライティング”で対処できることが実証されています。実践するには、あらゆる可能性が議論の対象になるように、自分のアイデアを考えたアイデアを持ち寄って、グループで検証するように指示をすれば良いのです。

メガネ小売のワービーパーカーでは、従業員が週の半分ほどを割いてイノベーションのためのアイデアを書き出し、従業員同士に見せてコメントをしあうこと、よりよいアイデアを生み出しています。

何を発言しても否定されてしまうという思いを抱えないように、斬新なアイデアには見返りを与えることを実現する仕組みが必要となります。

実は、この斬新なアイデアを出すためのメソッドがこの日本に存在しています。

それがモウトレです!

メンバーの独創的かつ創造性にとんだアイデアを引き出しつつ、他のメンバーとのアイデアも同時に掛け合わせることができます心理的安全性を確保された環境下で実施するので、アイデアを否定されることはありません。そのため安心してアイデア出しができるのです。

組織で自由な意見の尊重を重要視することで、より良いアイデアが生み出され、イノベーションが起こせる組織へと進化します。メンバーが批判的な意見を発言できる環境を作ることがリーダーの重要な役割と言えます。

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