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思い出のアルバムはくり返すよどこまでも

私は自分が周りと比べて本当に不細工だなあと思っていたので、可愛いものが好きだの将来やりたいことすら言えず友人にさえあまり公表もできなかった。
幸いにも不細工でも好きなものを身につけていられる生活をずっと何食わぬ顔して出来ていた為その事でどれだけ僻みに遭ったことか。

そんな中
小5ではじめて芸能人を好きになり、自分の人格はその人から多大な影響を受けた。
彼はアイドルで、私が好きになった頃はまさか国民的アイドルになるとは思いもよらなかった人物だ。
最初は見た目から入ったものの、自分のことより、自分のしたことで人に笑っていてもらうことが何よりという彼の言葉に5年生の私は感銘を受けた。
慣れている人の前ではそこそこお調子者の私は、なんて素敵な人なんだろう!私も人が笑顔になれるような人間になろうと心に誓った。
それも中2ぐらいでなんとなく彼に淡い恋のような気持ちはすっかり無くなってしまったのだが、彼の言葉は胸に生きている。
そして。
中1で私の人生で最高カワイイミュージシャンと出会ってしまうのだが、もし彼女がいなかったら今私はジャバ・ザ・ハットのような見た目でゴミ屋敷に住んでニートをしているかもしれないほど運命を変えた。
彼女のことは13歳から35歳ぐらいまで好きだった。見た目も声もああなりたくて、どれだけ意識して真似したことか。
似ていると言われれば有頂天、でも実際バンドで真似して歌ってみても彼女になりたいのとはちょっと違った気がした、15歳の冬。
お洒落で、生意気で、堂々としてて可愛くて
私にはその全てが輝いて見えた。
ああなりたいんだけど…なんでだろうなんか違う?自問自答しながら自分を磨く。
違ったのは結局、私が私だったからな訳だが
だけどきっと、ひたすら真似した日々も今となっては輝いていたのでしょう。ダサくても。
そのダサい青春の通り道で沢山聴いた音楽が時折身体のなかに舞い戻ってくる。
ずーっとずーっとループして、おかえりただいまのマイプレイリストが心の中にある。
私は音楽が好きだ。
同じレコード会社を3度辞めて入社し
違うレコード会社を2度辞めて入社しているバカだ。
あんまり流行りの音楽は興味ないけど
大体なんでも好きではある。
だけど帰ってくるのは決まって
ちょっとかっこ悪い青春を過ごした日々のあのアルバム達が数年に一度、ブームを起こす。
あれは離れられないんだな、きっと。
いまはYO-KINGのIT'S MY ROCK'N'ROLLがそれです。
いやあれはね私の思い全てだ。
デフロスタロックを聴いていたらちょっと優しすぎたので。


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