仕事が出来ない話

妊娠を機に退職し、
以降無職として過ごしているが、
自分はなるべく
今後も社会に出ない方が
良いだろうと感じている。
社会に出ると
役に立つタイプの人間と、
迷惑をかけるタイプの人間とがおり、
私はどうも後者なのである。

私はかなり仕事が出来ない。
例えば物事を俯瞰で見ることが
大変苦手である。
これは会社で働くにあたって
致命傷だと感じている。
今どのような状況にあり、
相手が何をして欲しいのか、
自分がどう動けば良いかが
さっぱりわからない。
わからないということを
悟られたくないがために
何かしら動いている風を装うが、
わかっている人達を
そんな猪口才な動きで
騙すことなど出来るわけもなく、
それによってさらに人からの信頼をも損なう。

もう一つ致命傷といえば、
物の整頓が本当に苦手である。
私が書類を仕分けていると
どういうわけか
AともBとも言えない書類が
必ず出てくるのだ。
それを例えば
どちらかと言えばAの書類だとして
ファイリングする。
時間が経ち、
よりにもよって
それについての問い合わせが来る。
当然その書類を取り出さなければならないが、
AとBどちらのファイルにしまったかどうか
わからなくなってしまうのである。
事務仕事をしていたときは、
ほぼこんなことの繰り返しであった。

度々転職を繰り返し、
万年下っ端として
過ごした会社員時代だったが、
最後の方では
自分が会社で働くことに対し、
限界を感じていた。

社会性を持つことに対し
もともと強い憧れがあるが、
誰しもが無理に社会と関わるべきでは
ないのではないかと
最近では考えている。

最後に一つくらい
得意なこともあるだろうと思い、
考えてみたもののあまり思いつかない。
しかしメモ魔であるので、
仕事の手順や決まりなどは
かなり几帳面に書きつける。
それを真面目だとして
自分の長所とすることにした。


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