マガジンのカバー画像

雑記

31
書き残したいことを書き残したいように、雑記的な。
運営しているクリエイター

2018年2月の記事一覧

やらない理由

やらない理由

「やらない理由を追い求める」というのはなんとも不思議な感じがする。

だって、その人はやってないのだから、そんなものは意識していないだろう。
仮に意識していたとして、やらないこと、に大した理由などないと僕は思っている。

要は、「何かをする」という行為の裏には、「する」という選択があった以上何らか理由があると思うのは必然なのかもしれない。

しかし一方で「何かをやらない」ということに関して、そんな

もっとみる
詩作に興味はなかったのだけど

詩作に興味はなかったのだけど

昨日、小林秀雄『学生の対話』を読んでいて、和歌が出てきた。

敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花

という歌が出てきて、「ああ、なるほど」とストンと落ちた感覚がある。この「ああ、なるほど」という感覚はどうにも表現しがたいのだけど、このようにしかどうにも言いあわらせないのである。

今までも百人一首の解説を読んだり、一通り古文の授業も受けてきたわけだから、詩を感じる機会がなかったわけではないが、

もっとみる
秋に飽き性について考える

秋に飽き性について考える

※この文章は秋くらいに書いた文章なので、時系列がずれてます。

頭の中が滑らかに整理されていく。そんな感覚がいま確かにある。
目の裏で血の流れがドクン、ドクンと息づいているように、「いまだ。いまだ。」と囁いてくる。

ちょっと変わった感覚に付き添いながら、いま自分の世界を生きている。

最近本を読むようになった。何を読むのってよく聞かれるけど、あまり決めてない。ふらっと立ち寄った本屋でなん

もっとみる
泡のような言葉について

泡のような言葉について

消えているのに消えていない、言葉に感化されている。

言葉は連続しない、現れては消え、現れては消える。

音は残響しない、意味だけが、そこに残されている。

意味が、意味を呼び変容していく。この不可思議な連関が、心を魅了していく。

つまり言葉は、揺らぎなのだ。