見出し画像

コロンビア 産地旅行記①

8年前に「コロンビアマイルドコーヒー鑑定士」とよばれる資格取得のために、約3週間コロンビアに滞在したときのことを記載していきます。マイルドコーヒー鑑定士の資格については、コーヒー関連資格にて記載していきますが、今回はどのようなところなのかを説明したいと思います。

コロンビアってどんな国?

コロンビアは南米に位置しており、日本から飛行機でヒューストン乗り換えで約30時間ぐらいかかった覚えがあります。公用語は「スペイン語」、首都はボゴタというところで標高が2,600m以上あるので、現地に着くやいなや酸欠というか高山病にかかる人もいるほど。これだけ標高が高いとお水を沸騰させることができず、レストランで出てきたスパゲティはバリカタのゲキマズでした。治安はというと1990年代には計4,352人が殺害されるほどの世界でも指折りのデンジャーゾーンでしたが、私の行った2008年ではその雰囲気はかなり平和な街へと改善されていったようです。※それでも産地に向かう際は防弾ガラスの車で、マシンガンを携えたガードマンがバイクで並走するぐらい危険です。私の行った2008年では国民の10人に1人がコーヒーに関係する仕事をしているといわれるぐらいコーヒーが主要輸出品です。それだけに日本人がホイホイと産地ツアーなどに行こうものならお金を持っていることを知っているので、「ヘイヘイ ジャポンのカモがキタゼー!」と襲撃されることもあったそうです。日本と異なるのは襲撃の目的が明確であり、金を渡せば助かることが多い反面、渡さなければズドンという非常に冷酷なギャングたちがいるようです。このような話を事前に聞いていたので、コロンビア到着初日はビビりまくっていたのですが、数日たつと夜出かけたりしてました笑

画像1

コロンビアという産地

上述の通り、コロンビアの10人に1人がコーヒー従事者とされており、FNC(Federal National de Colombia)というコロンビア国立コーヒー生産者連合会とよばれる団体が各生産者に効率的なコーヒー栽培、安定した収穫方法や精選方法、産地ごとに適した栽培品種の研究と種の配布、精選器具等の販売を行っていることからも国ぐるみでコーヒー生産に注力しているのがわかります。北部から南部までコーヒー栽培にふさわしい条件が整っており、どのエリアで栽培するかによっても風味の特徴が異なり、収穫時期も異なるため他生産国とは違い1年中コーヒーを収穫ができるのが特徴です。栽培されているエリアにもよりますが標高が高く、南大西洋からの風がアンデス山脈を通過することで冷やされ、コーヒーの産地を吹き抜けることでコーヒーに適度なストレスを与えることで、細胞の密度が増したリッチな味わいのコーヒーの生産が可能になっています。

画像2

旅行記①(というか研修記録)

コロンビアに行った目的は上述のFNCが主催する「コロンビアマイルドコーヒー鑑定士」の資格を取得するために行ってきたのですが、研修の内容としては「座学(コーヒーインストラクター1級資格+@レベル)」、「FNCの取り組み内容の講義」、「産地訪問」、「収穫経験」、「精選方法の確認」、「品種改良ラボの見学」、「インスタントコーヒー製造工場見学」、「出荷港の見学」等々、このツアーに参加すればコーヒーの栽培から出荷(輸出)に至るまでのすべての工程が分かるという素晴らしい内容です。

研修に参加するメンバーは毎年およそ10名弱で、私が参加した際は日本の有名な飲料会社様や、大手商社、大手販売店、大手喫茶店の店長等々多岐にわたる業者様がいらっしゃいました。最初は同じ日本人でもどこかよそよそしい感じはありましたが、資格認定日にはガッチリ肩を組んで喜びを分かちあったのを今でも鮮明に覚えています。

思っていたより文章が長くなりそうなので、今回はコロンビア2日目の出来事だけ書きますが、到着日と翌日の晩御飯がホテルで頂いて即就寝ということもあり「ちょっとでかけてみない?」と年上の参加者様から誘われ、夜の街に繰り出すことに。当時のメンバーでは男性では私が一番若く若干ではありますがスペイン語も少し喋れたので、居酒屋に日本人6名で突入。非常に感じのよい接客で「コロンビアのお酒といったらコレネー!」と勧められたのはサトウキビの蒸留酒「アグアルディエンテ」。テキーラのように少量を一気に飲み干すので、お酒に強くない私はすぐにベロベロに。滞在中に何度か飲みましたが、最後は独特な甘みにも慣れてクセになりました。酔っぱらった私は店外で酔いをさましていると、風体の怪しいオジサンが「Hapones??(日本人)Coreno??(韓国人)」と話しかけてきた。「あ~日本人やで~」と返すと「Dame dinero!!(金をくれ)」とカネを要求された。ヤバい。コロンビアではクレジットが普及しているので現金を持っていなかった私は「Lo siento...Ahora no tengo dinero...。(ごめんなさい。今手持ちがないの)Pero este billete es muy valioso en Japn!(けどこのチケットは日本で非常に価値のあるものだからこれをあげるよ!)」と、チケットを渡したところ、そのオジサンは「グラシアス!グラーシアス!」といいながらラーメン日高屋の金券を片手に大歓喜して去っていった。いつか彼が日本にくることがあったら、日高屋をごちそうしたい。旅行記②に続く・・・。

↑通販サイトやってます( ;∀;)


この記事が参加している募集

スキしてみて

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?