20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【14日目 Annecy】
こんにちは!モトです。
9月18日金曜日、晴れ。
この日の目的地は、Auvergne Rhône-Alpes(オーベルニュ・ローヌアルプ地方)、Annecy(アヌシー)です!
ここAuvergne Rhône-Alpesは、スタート地点であり私の住んでいるClermont-Ferrand(クレルモン=フェラン)と同じ地方です。
ついにフランス北半分を周って、フランス中部に戻って来ました!
※この地方は2年くらい前に、AuvergneとRhône-Alpesが合体してAuvergne Rhône-Alpesという名前になりました。
Auvergneについては以前に紹介したことがあるので、ご興味のある方はぜひこちらの記事もどうぞ!
Annecyはスイス国境の町。
町自体はそんなに大きくないので、移動手段は徒歩で、1日あれば主要な観光名所が周れるくらいの大きさです。(失礼を承知で言いますが、これ!という観光名所も特にはない。)
とにかく自然が美しいので、Annecyでは是非アウトドアを楽しんでほしいです。
そしてAnnecyは、今回訪れたフランス20都市の中で、私が2番目に気に入った町です!
(気に入った町第4位はMetz、第3位はColmarでした。)
アルプスの山と湖の自然がとにかく美しく、若者が多く活気があり、食べ物が美味しくて、「ここに住んでみたい〜!」と思いました。
この記事ではAnnecyの美しさが伝わるよう、写真をたくさん載せていきたいと思います。
ではいざ!
泊まったホテル : Best Western Hôtel International
Mercure,Best Westernあたりはフランスでハズレがなく、安心して泊まれるホテルです。
今回のお部屋にはバスタブがありませんでしたが、ここのホテルにはスパが併設されているそうです。
ホテルの専用駐車場が少し離れたところにあるので、チェックインをするのに一時車を外に停めておかないといけないのが少し不便でしたが、高速出口の近くで、かつ旧市街までは徒歩で10分くらいなので立地は良いと思います。
ホテルから旧市街へ向かうには、ひたすら川沿いを歩くのですが、その川がとても澄んでいて綺麗で、心まで洗われるようでした。
フランスは日本に比べて川がずっと少ないのですが、Annecyの素朴な川を見ていたら、日本の景色を思い出しました。
すぐ近くに神田川のあった実家が懐かしくなります。
私がAnnecyの町を気に入った理由として、川のある風景というのがあるかもしれません。
途中、釣りをしている人も見かけました。のどかです。
Lac d'Annecy
Annecyへ来たならばとにかく、この湖を見てほしいです。
もう、とにかくとにかく美しいので!!
水が、透き通っているのです……!
ヨーロッパで一番の透明度なのだとか。
この日は9月も下旬なのにまるで夏日のように暖かかったので、私達はジェラートを買って、食べながら湖の周りを散歩しました。
ちなみにここのジェラートは、ゴジベリー(クコの実)味とか、モヒート味とか、柚子味など、なかなか珍しいフレーバーが70種類もありました!
どれも気になるので、選ぶのが大変です!
味は1種類からオーダーできますが、私達は3種類ずつオーダーしました。
私が頼んだのはライチ、ゴジベリー、ヨーグルト。
気になるゴジベリーは、生で食べるよりもえぐみがなく、食べやすかったです。(ゴジベリーは「若返りのフルーツ」とも言われるほど抗酸化作用があるそうです。オススメ!)
夫のジェラートも味見させてもらい、全部で6種類食べましたが、どれもクリーミーでとても美味しかったです。
Glacier artisanal Perriere
24 rue Perriere, 74000, Annecy France
地元の人々は、湖を望む木陰でピクニックをしたり、読書をしたり。穏やかで幸せな時間が流れていました。
木陰のベンチは人気で、競争率が高めです!
この近くには高校や大学があるので、学生もとても多かったです。
昼間からワイワイやっている学生達を見ていたら、自分の学生時代を思い出しました。場所が変わっても、学生がやることは同じなんですね。
湖にはボートの他に、大きな遊覧船もありました。
レンタサイクルもあったので、何日かAnnecyに滞在して、色々なアクティビティを楽しむのも良さそうです。
私はもう、この湖と山を見ているだけで満足でしたが。
この湖に、鴨に似た鳥がいたので
「わー見て。鴨みたいなのがいる!でも鴨じゃないね。」
と夫と話していたら、近くにいた男性が
「これはFuligule morillon(キンクロハジロ)だよ。」
と教えてくれました。この方、湖の鳥にすごく詳しかったのですが、実は学者さんでした。
後で調べたら、キンクロハジロは東京でも冬になると見られるそうです。(記憶にない)
なんと美しく壮大な山々でしょうか。
住みたい。
最悪、住まなくても良いから、また来たい。
この景色に心を奪われました……。
この湖の近くには、運河もあります。
いやー。湖とはまた雰囲気が違いますが、これまた良いですねー。
何をするでもなくだべっている学生が、それはそれは、絵になること。
この日はお天気が良かったのもありますが、控えめに言って最高の景色でした。
Musée-Château d'Annecy
湖から少し離れた丘の上に、アヌシー城があります。
現在は博物館になっているのですが、そこからの眺めがいいと聞いたので、行ってみることにしました。
湖からだと、ゆっくり歩いて30分弱くらいの距離にあります。
入場料を払い、いざ写真スポットへ行ってみるも……
うーん、期待したほどの眺めではなかった。まぁ山は綺麗だけれども。
山側にある建設工事のクレーンが、ちょっと台無しにしている感があります。
気を取り直して湖側の写真も撮ってみたのですが……
明らかに木が邪魔!
もみの木がワサワサ茂っていて、私の美的センスの限界もあり、あまり素敵な写真は撮れませんでした。
こちらの博物館では、古代ローマの遺跡やアヌシーの歴史など、幅広く展示を行なっています。
正直、古代ローマに関してはMetzの博物館が素晴らしすぎたので、「あ、これMetzで見た。あ、これもMetzで見たね。」という感じになってしまいました。
(Metzの素晴らしい博物館について、ご興味のある方はこちらの記事もどうぞ↓)
しかしミュージアムショップは面白かったです!
私はAnnecyの湖に生息する鳥類図鑑を、夫は古代ローマ式の陶器製オイルランプを買いました。
このオイルランプは、家にある植物性オイルを使うことができます。我が家ではオリーブオイルを使って、キャンドル代わりに活躍しています。
博物館のあと、夜ご飯までは少し時間があったので、旧市街を散歩しました。
また川。川がたくさんあります。
旧市街にはお土産屋さんもたくさんあります。
スイスチョコレートが有名だからか、チョコレートのお土産がとても多かったです。
たまたま覗いたローカル食品のお店では、Annecyの湖に棲む魚のテリーヌを数種類発見したので購入してみました。
(今回の旅でたくさん食べ物を買ったので、こちらはまだ食べていません。後日、食べたら感想を追記します。)
Spécialité : Fromage
さて、この日のレストランももちろん、ご当地スペシャリテのお店です。
Auvergne Rhône-Alpesといえば、チーズ!!
Auvergneでは普段からたくさんチーズを食べるのですが、旅行中はあまりチーズを食べていなかったので、この日は久しぶりのチーズにテンションが上がりました。
頼んだのはcharcuterie(=加工肉)の盛り合わせに、チーズフォンデュとチーズグラタンです。
オニオンスープも頼んだところ、お店の方曰く、この日は最高の玉ねぎが入荷したそうで、
「今日のオニオンスープの出来は最高だよ!」
と言っていました。
オニオンスープは見かけによらず塩気が控えめで、玉ねぎのしっかりした味と優しい甘みを感じる、確かに美味しいスープでした。
途中私が、日本のデニーズのオニオングラタンスープを再現しようと、チーズをつけたパンをスープに浸して食べていたら、夫に
「なに、その食べ方は!邪道!これだから外国人は!」
と言われました(笑)。しかし、とても美味しかったです。
私はAuvergneの、ジャンクフードのような高カロリーな郷土料理も大好きです。こういうのは、たまに食べると美味しいですよね。
締めのデザートには、さっぱりフルーツを頂きました。
一方、夫はすごく甘そうなパフェを頼んでいました。
あれだけチーズを食べた後に、まだ乳製品を摂取できるのは、さすがとしか言いようがありません……!
こちらのレストランでは、本格的なフランスのチーズ料理が楽しめます。
チーズフォンデュの他にも、ラクレットなど、お馴染みのチーズ料理がたくさん。エールビールも美味しかったです。
2階建ての結構大きなレストランなのですが、私たちがレストランを出る頃には満席で、数組順番待ちをしていたので、事前に予約することをオススメします。
Le Freti
https://www.lefreti-annecy.fr/
Annecyでは、豊かな自然と明るい太陽光、澄んだ空気がとても気に入りました。
そして、フランス中部特有(?)の、ざっくばらんで飾り気のない、オープンな人が多いのも特徴だと思います。
また近いうちに訪れたいと思う町でした。
さて、【14日目 Annecy】はこれにて終了です!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回はフランスの交差点、【15日目 Gap】をお届けします。お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?