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3月の読書記録(2023年)

年度末、すっごくばたばたでした!
転勤していく人たちを送り出し、引継ぎを行い、新しい業務を覚えて。
それでも4月からの勤務が始まれば、あっという間にそれが日常になるんですよね。
4月1日は土曜日ですが、私はさっそくこのあと仕事です。

3月の読書一覧

さて、3月は忙しいながら、9冊読めたので満足です。

〇『アイドル 地下にうごめく星』渡辺優
〇『放課後はミステリーとともに』東川篤哉
〇『ギフテッド』藤野恵美
〇『ストーカー病』→著者忘れました……。
〇『天地明察』冲方丁
〇『親は選べないが人生は選べる』高橋和巳
〇『並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし』渡辺優
〇『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎
〇『自分で考えて動ける子の育て方』須合啓

エッセイは作者と距離が近くなって好き

今回は、小説以外も4冊読んでいるんですね。
その分、読むスピードが落ちて、小説自体は5冊だけとなってしまいましたが。
その中でもおもしろかったのは、渡辺優さんの『並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし』です。
これは渡辺優さんのエッセイ集になります。
渡辺優さんは、『ラメルノエリキサ』で小説すばる新人賞を受賞してデビューした作家さんなのですが、結構変わった登場人物の本が多いんですね。
『あなたがいた世界は完璧でした、が』では、サバゲーをやっているオタクな主人公の妄信するような恋愛の話を描いたり、『悪い姉』では、平穏のために姉を殺そうと決意する妹が主人公だったり。
どんな人なんだろうって思ってたんですけど、エッセイを読むと、すごく独特でおもしろい人。
だから、これだけいろんな発想が生まれるのかなって感じました。
エッセイって、小説だけではわからない作家さんの姿が見れて好きなんですよね。
もちろん、人によっては、
「作家さんには興味がない! いい小説が読みたい!」
って人もいると思うんですが、作家さんを知れば知るほど、作品への愛着も湧いてくるというか、より小説を楽しめるんじゃないかなって思っています。

本屋大賞はさすが!

2023年の目標の一つが、
「本屋大賞受賞作を全部読むこと!」
ってのがあります。
その一環として、ようやく読みました、冲方丁さんの『天地明察』!
タイトルがかっこいいですよね。
とはいえ、そのタイトルで、
「なんか難しそう。作家さんの読み方もわかんないし」
と購入してからかなりの期間放置していたわけですが。
でも、読んでみるとむちゃくちゃおもしろい!
さすがは本屋大賞受賞作。
江戸時代に碁打ちの名家に生まれた主人公が改暦に挑む話です。
歴史ものなのに固いところがなくてするする読めて、それでいて、きっちり時代背景は反映している。
改暦なんて当時からしたらとんでもないことなんですよね。
星の動きを知るために、全国各地を自分の足で歩き、当然、コンピューターなんてあるわけなくて、自分たちで作った測定器で、星の角度を測っていきます。
暦は、当時、大きな権威を持つもので、宗教的にも、占星術としても、強い影響力があるもの。
そこに挑む男たちの姿に胸が熱くなります。

ちょっとお勉強も

3月は、ちょっとだけ本業に関連する書籍も読みました。
『ストーカー病』や『親は選べないが人生は選べる』ですね。
ストーカーってやっかいな話です。
これって、厳罰化をいくらしたところで出てくるんですよね。
犯罪かどうかとか、罰を受けるからとかって、加害者には関係なくて。
もちろん、犯罪ってことや、常識を考えて踏みとどまる人もたくさんいます。
でも、そこから一歩踏み越えてしまう場合って、周囲の声は耳に入らなくなってしまっている。
だから、そうなる前にどうしたらいいのか、もし事案が起きたときは、将来的にその人をどうすればいいのかって話が出てきます。
ふつうに生きている人にはあまり関係ない部類の話ですが、兄弟とか子どもが被害にあう可能性ってやっぱりあるんですよ。
人との接し方って気をつけないと、事件に巻き込まれちゃいますからね。
子どもが大きくなったら、このあたりをどう伝えていくのかいまから悩みます。

4月はがっつり小説を読む!

3月は、小説の公募もあったのでじゃっかんスローペースでしたが、4月はそのうっぷんを晴らすように読書しまくります!
いまは、住野よるさんの『よるのかいぶつ』を読んでいます。
2016年の作品だから結構前ですね。
渡辺優さんも、出ている作品で読んでいないのはあと1冊!
米澤穂信さんの『氷菓』の愛蔵版も買ったので、〈古典部〉シリーズも読み返したい。
こうやって考えているだけで楽しいですねー。
読書万歳!新年度、いいスタートを切ります。

ではではまたー。


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