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兄ちゃん、なんで有名になるとすぐブランドつくっちゃうん?(note更新4日目)

はっきり言ってボロい商売だからです。

勿論適当に言っているわけではないです。

去年まで両親がアパレル会社を経営(歳で引退)、姉は元ショップ店員、義兄は丸井、僕自身もライトオン店長からアパレル向けシステム会社SEだったアパレル一家です。

話を戻すと全てがそうとは言いませんが、大体有名人がブランドを作るとTシャツから始めます。

端的に言えば、納期が早くて安いからです。

※ちなみにTシャツは編み物です。編み物をカットしてソー(裁縫)するからカットソーていいます。

Tシャツってシンプルじゃないですか。はっきり言って原価は安いです。通常、別にシルクを使うわけでもないですし、原材料の金額は知れているわけです。さらに手縫いするわけでもない、というか大体のパターンも決まっている。納期が短いということは工賃も安く上がるということになります。

よって原価が安くなる。

それに自分のブランドタグが付くだけで値段がぽーんと上がるわけですからこんな楽なことはありません。

さらに言えば、そのTシャツですら自分で製造しているわけではないのです。

OEMであったりODMというものがあります。(知ってる人は流してください。)

OEM(オーイーエム)とは、納品先のブランド名を使って製造することを言います。販売能力はあるけれど、製造能力が無い、または、製造が追いつかない企業と、製造能力はあるけれど販売力が弱い企業間で行われる取引です。

出典:エン転職

ODMとは、Original Design Manufacturingの略語で、委託者のブランドで製品を設計・生産することをいいます。生産コスト削減のために製品またはその部品を他の国内企業や海外企業などに委託して、販売に必要な最小限の数量の製品供給を受けることにより、委託者である企業は大きなメリットを享受できます。

出典:貿易投資Q&A

ODMに至っては企画まで他社なわけです。それを仕入れてブランドタグつければOKってわけ。

※セレクトショップのPBも大体これらの形式です。だからほかの店でセレクトショップのタグがないだけで、物は同じ。その上、安く買えたりなんてあります。

OEMやODMをする企業は受注生産になるので、在庫がダブつかないということでメリットはあるのです。

さて、このように自分自身の名前を販促としてブランドを立ち上げられるのはわかりました。じゃあお金はどうするのって話しになります。

これはアパレル企業の商慣習として掛買・掛売があります。

要はクレジットカードの翌月一括払いのように、納品後、翌月末払い・・・なんなら3カ月後の支払いということができるのです。

なので、名前が売れているうちにブランドを立ち上げ、短納期で仕上がるTシャツを作成。サンプルが仕上がった段階で、本人に着させてネットなどで予約販売を行う。

後は売れさえすれば、支払いのタイミングには現金化ができているというわけです。

利益としては原価20~30%のSPA(自社製造自社販売)ほどのうまみはもちろんありませんが、原材料の手配や工場選定など煩雑な生産管理をしないですみますし、製品買いのためやめるならすぐやめられます。

そんなわけで、有名人はぽんっとブランドを簡単に立ち上げられるわけです。

と、ここまで偉そうに書きましたがまったくもって推測です(笑)。

デザインやシルエット、組成は勿論大前提で、そんな視点で服を見ても面白いと思いますよ。

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