外資系ITに勤める者、資産運用のリアリティについて
外資系ITのテクニカルサポートで働き始めてもう随分経つ。
昔、日系のITに勤めていた頃から会社も幾つか変わった。
で、ここ3社くらいは米国外資だがやはりお金の稼ぐという意味では外資の方がベターだ。
今日はそのあたりの話をしたいと思う。
本業で稼ぐということ
そうじゃない外資もあるかもしれないが、私が経験した外資は基本仕事ができれば給与は増えていった気がする。一方その前に勤めていた日系の頃は、仕事ができようができまいが昇給は微々たるもので残業しないと食べていけない状況であった。
昇進も仕事の内容では決まらず、派閥や学閥、社内政治のようなものもあったのではないかと推察する(自分には全然昇進の機会はなかったので半分想像で負け惜しみです😅)
で、外資に移った後は、成果を出せば大きなボーナスを貰えたり、それを続けて昇給や昇進を獲得した。なお、経験から言えば一番の昇給昇格の早道は、誰もやりたがらない仕事に手をあげて、結果を出すことだったように思う。
そしてお金という意味で最も大きかったのは、ESPPやRSUのような会社の株に関係するBenefitであった。
会社の業績が伸びている場合、これより優れた資産形成はないと思う。
税金と資産形成
本業の稼ぎが増えてくると、税金も増える。
納税は国民の義務なのでしょうがないが、税金を払うために持ち株を処分するようなことを繰り返しているうちに段々稼ぐのが馬鹿馬鹿しいと思うようになり、それまで全くやってこなかった節税のようなことを考えるようになった。
ふるさと納税
皆様ご存知のふるさと納税だが、要は返礼品の分だけ徳をするので、自分の限度額を意識しながら好きなお酒や果物などを入手するようになった。
NISAやIDeco
会社の株は好調ではあるものの、未来永劫好調とは限らないし、ある程度処分しながら別の資産に振り替えることを検討した。
そこで利用したのはNISAやIDeco。
で色んな投資本やYoutubeなどみて何がおすすめなのか学んだ結果、大体の人が共通して言ってる、SBI証券や楽天証券でNISAやIDeco口座を作ってVTやVTIなどのIndexに積立投資を行うということ、それを開始した。
ちなみに正確にいうと会社で401Kをやっているため、自分のIDecoはなしで専業主婦の家内の分についてIDecoをやり、NISAについては2人分やることにした(なお、専業主婦は投資の原資はないので贈与契約書を締結し年間限度額を贈与しそれを原資に投資してもらっている)
不動産投資
それでも足りず、ついに不動産投資に手をだすことに。
しかしこれについては色々考えた挙句に米国で不動産を持つことにした。
現在テキサス州に二軒保有している。
結果は、最近若干家の修繕代がかさみ赤字だが、減価償却や、あと(まだ売ってないが)値上がりも期待できそうで投資して良かったと思っている。
太陽光投資
それでも足りず、ついに太陽光発電投資に手をだすことに。
日本は災害が多いので、ハザードマップを確認すること、場所を分散すること、年間の日照をチェックすること、草刈などメンテナンス業者の品質を事前に確認すること、保険に入ることなど色々学びながら開始した。
なお、現在のところ、まだ始めたばっかりということもありやってよかったかどうかよくわからない状態だ。
今、気づいている範囲で良かった点は、減価償却に有効だったこと、関東の物件は機器が新しいとういこともあるが発電量が多い=売電収入が大きいこと、不動産と違い入居者の心配とかする必要ないこと、後、消費税の還付が大きかったことなどがある。
一方悪い点は、実際に運用するまで事務処理が多く相手も多岐に渡り(米国不動産は売買や運用を管理している一社とだけのやりとりだが太陽光は違う)、中には仕事が遅い、かつ、いい加減な会社もあったりして苦労した点、後、九州電力管内では出力制限なるものが存在し、せっかく発電したのに買い取らないみたいな話があって(だったら太陽光発電施設作る必要ないじゃないかと思うが)売電収入が伸びなかったりといったことが起きた。ただしこの出力制限は入っていた保険でカバーされるようで、もし現在検討されている方は保険には確実に入ることをお勧めする。
個人事業主として青色申告登録
太陽光と同じタイミングで個人事業主で青色申告したので、家事按分といった仕組みも使いながら、従来自己負担だったお金も事業に関係するものは経費処理したりといったことをやっている
まとめ
結局のところ、資産形成になにが一番貢献しているかといったら、やはり本業かという気がしている。
そういう意味では自分がどこのインダストリー、会社に所属するのか?
そしてそれは日系か外資か?は重要な選択だ。
ちなみに私は外資で突然クビになったこともあるので外資=薔薇色ではない。もちろんクビになってもちゃんと仕事してきて、評判もそれなりによく(外資ITは複数社で大体リソース状況は評判含めて共有されている)、面接できちんと自己アピールできれば、別の、場合によってはもっといい会社が拾ってくれたりもする。
日系企業ももしかしたらインフレから賃金上昇、そして何より解雇規制を緩和し、正規雇用とか非正規雇用なんて区分をとっぱらったら、人材も流動化し仕事のできる人はどんどん給与も上がっていくのではないかという気がしている
やはりどういう産業に身を置くか、そこに人の需要はあるのか、人の供給がだぶついてないか?が最も重要かもしれないと思う。
なぜなら、JOB型雇用の場合、最初に所属する産業を間違えると(20代は色々試していいと思うが30代以降産業を変えるのは得策ではない)現在勤務している会社が潰れて他の会社にいっても大して給与は増えない、なぜなら産業全体がだめだから、と思う。
30代とか40代で所属産業がぱっとしないので変えたい方にお勧めの方法は現在の会社に勤めながら、行きたい産業を勉強し経験すること。例えば銀行に勤めながら、もう金融にいたくない、建築関係へ行きたいと思うなら、銀行員としてなんとか建築業界に関わる仕事をしてコネクションを作るとかがいいかもしれない。
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