夏企画実行中
今、Instagramで大人の自由研究として
#チーム抜け殻
という企画をしています。
Instagramで、私は日々ストーリーズにてフォロワーの皆様から生き物の写真を集めて、皆で図鑑作りをしています。
その中で、蝉の抜け殻や、蛇の抜け殻が集まって来た時に思い付きました。
上記のハッシュタグをつけて。
一皮むけたはなし
燃え尽きたはなし
を募集しますと。ジャンルは問いませんと。
コンテンツとして、成立するのか。
どこまで一緒に楽しむ人はいるのか。
7月末から始めました。
10日現在。約60になりました。
⤴️の写真からInstagramに飛べます。
検証は、ここで書いて残しておこうと思っています。とりあえずこんな感じでやっているのを残しておこうと思いました。
以下、私のInstagramのキャプションです。
やらなきゃいけない。
書かなきゃいけない事がある。
って思ってると脱線したくなる。
#チーム抜け殻 皆さん参加ありがとう。
まとめは、夏終わったらします。
大事な言葉最近いただきました。
「一緒に楽しもうぞ」
というわけで、暑いけど毎日楽しいですよ。
日本縦断とスノーボールクッキーイセハラは、書きますのでそのままお待ちを。
寄り道、楽しんで。ワイワイやれればよろし。
では、
東京生活に別れを告げた私は、人を相手にするより自然を相手にしたいと、地質調査の仕事に就いた。
地質調査と言えば聞こえはいいが。
肉体労働の最たるものだった。
仕事内容は、ダム、トンネル計画の地盤調査や、
地滑り、土砂崩れなどの災害後の地盤調査である。
それぞれの調べるべきポイントの地図を渡される。
そこに行けと。
そこに行け。手段は選ばずである。
何十メートル、何百メートルを人工ダイヤを付けたドリルで山の斜面に対して垂直に機械の力を借り掘っていく。
いいですか?
山とは、岩で出来ている。これを掘る。
掘るということは、機材が必要。
地盤調査に用いられる機械は、簡単には壊れないようにものすごく重い。
エンジンになると、100キロ近いものにもなる。
これを何もないポイントに持っていくということ。
すなわち斜面に対して物が置けるような、足場を組み立てなければならない。
足場。足場を組み立てるには、足場材を運ばなければならない。
すなわちポイントまで行けるように道をつくる。
登山道でも何でも無い。山だからだ。
道。人が歩けるくらいの道を鎌やノコギリを持って作っていく。
作った道に、重たい機材を運べるように。モノレールを走らせるレールを敷いていく。
みかん畑にあるようなアレだ。
すなわち、掘るまでの過程でこれだけの事をするのだが。
これを2人でやっていた🤣
これは、私と先輩ヒサシの物語。
地獄のような筋肉痛と現場仕事を繰り返すうちに、私の体脂肪は、5%を切っていた。
26歳ムキムキマンである。
この頃、月に2度くらい山から降りて、町に繰り出すと女性が寄ってきた。控えめに言って、寄ってきた。
申し訳ない程度に付け加えると美化した。
すんません。
先輩ヒサシと、一緒に現場に行くことが多かった私は、この野生児みたいな先輩に、可愛がられた。
ヒサシは、山に入るとまず、木登りする。
それがめちゃくちゃ速いのだ。
ヒサシは、仕事中も常にクワガタセンサーが働く。
めっちゃ捕まえるのだ。
ヒサシと現場に入ると楽しくて、働いている感覚ではなかった。
無邪気が度を越す彼は、度々自分の限界を間違える。
ある日、手押し車で現場の撤去をしている時。
ヒサシは、めっちゃ積んでいた。
「先輩。そんなに積んだら倒れますよ」
「これくらい積まないと終わらないだろ」
「そうすか。じゃ、トラック寄せときます」
全然来ない。見に行った。
手押し車に挟まれたヒサシがいた。
「木ノ子ちょっとどけてくれ。足動かない」
バタバタしてるヒサシを見て、ツンツンした。
「マジでやめろよ」
キレている。
「だから言ったじゃないですか」
と、どけてあげた。
「歩けますか?」
ひきつった笑顔をしながら、ヒサシは走った。
もも上げしながら、語りかける。
「見ろよ。痛くないから。全然走れるから」
何のアピールですか。反省は?
ある日、モノレールを敷く私達の前に、倒木が現れた。どう考えても動かせるものではない。
「先輩これ、チェーンソーでブッタギリますか?
それとも別ルート行きますか?」
「木ノ子、世の中に転がせられないものなどない。押せ。俺引っ張るから」
「危ないですよ」
すでに引っ張る気マンマンのヒサシは、枝を支点にしながらスタンバっている。
私は呆れながら、押す側に回った。
どう考えても押せるような大きさでは、ない。
「行くぞ」
精一杯押すフリでいいかと。手伝う。
その瞬間。自分の力の強さを知らないヒサシの力に太い枝が負けたのだ。枝が引っこ抜かれた。
まるで、マンガのように。
スローに転がっていくヒサシ。
枝を離さず斜面をグルングルン落ちていくヒサシ。
ヒサシグルンヒサシ。
あまりの落ちっプリに笑いが止まらなかった。
危ない時には、人は無意識にブレーキをかけるはず。稀にそのブレーキを踏まない人がいたという現実。
落ち葉まみれで登って来たヒサシは、呟いた。
「もう一回やろ」
なんのはなしですか
人がやることに限界はないと知った日。
ヒサシを通して一皮むけた日。
ゴールデンウィークには、毎年ヒサシ会を開催している。
ここの所会えなくて残念です。
あ、私は今はサボリーマン。ヒサシは、親方です。
自分に何が書けるか、何を求めているか、探している途中ですが、サポートいただいたお気持ちは、忘れずに活かしたいと思っています。