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【要約】仮説思考 ~より早く問題解決ができる最強の思考法~

皆さん、本日もお疲れ様です。
本日より記事を書くことにした、アウトプットさんと言います。
名前はすごく適当に考えました。
自分が読んだ本の要約をアウトプットする、”アウトプットさん”。

まだ20代半ばの私ですが、本を読むことは大好きで、平日の夜お風呂上りにソファで、土日はスタバや図書館で本を開いては読みふけっています。

インプットするだけではもったいないので、学んだことをアウトプットして発信していこう!という軽い気持ちです。

何か皆さんの学びにつながれば幸いです。

記念すべき1冊目は、ビジネスマンならご存じの方も多いであろう
「仮説思考」
という書籍です。

世界一のコンサル会社のBCG出身の内田和成さんが書いた、ビジネスマンが身に着けるべき課題解決の思考法が分かりやすく記されている1冊です。

「仮説思考とは何ぞや!」と思った方も「仮説思考はもう知っている!」と思った方も読んでいってください。
自分の成長に繋がる新たなヒントがそこにはあるはずです。


こんな人に読んでほしい!

  • 時間が限られている中で、自分が抱えている課題をより早く解決する術を知りたい方。

  • 仕事の成果が出せない原因を見つけて、いち早くシゴデキビジネスマンになりたい方。

  • 身に着けてしまえば一生廃れることのない、一流の課題解決思考を学びたい方。

仮説思考とは

まず大前提の仮説思考とは何か、について簡単に説明します。

ビジネスパーソンは日々、目まぐるしく変化する環境の中、様々な課題に直面していると思います。
「営業成績が伸びない!」「新規事業がうまくいかない!」「採用活動が上手くいかない!」などなど業界職種によって課題は様々ですよね。

そんな状況の中、「より早く、より質の高い課題解決策が見つけられる思考法」があるとしたら知りたくはないでしょうか?

それを実現できるのが「仮説思考」なのです。
仮説思考とは、”まだ証明はされていないが、最も答えに近いと思われる答えを考えること”です。
つまり”仮の答え”ですね。

なぜ仮説思考が必要なのか

では、なぜ仮説思考が必要なのか。

それは”仮の答え”をあらかじめ自分の中で定めておくことで、その後の情報収集や解決策実行までのプロセスをより効率的に行うことでき、より早く問題解決できるからです。

毎日様々な問題に直面する中で、あたりもつけずにあらゆる情報を集めて、考えられるすべての原因、そしてその原因を解決する策を網羅的に講じるとなると膨大な時間がかかってしまい、とてもじゃないですが時間が足りません。
結果として、タイムオーバーになってしまい可能性が大です。

そうではなく、まず先に”仮の答え”を自分の中で決めてしまい、その仮の答えを証明するための分析をする。
そうすることで、分析する対象が絞られ、次に収集すべき情報も目星がつきます。

一つ例を出しましょう。

ある営業マンが自分の成果不振に悩んでいます。
仮説思考を知らない営業マンは次のようにこの問題を解決しようとします。
「私が成果が出せない原因は、営業力がたりていないのか、コミュニケーション能力が低いのか、商材が競合に負けているのか、、、どれなんだろう。とりあえず営業力を高めるための書籍でも買って読んでみるか。。。」
とりあえず考えられる原因を自分で挙げてみる行動はGOODですが、原因を列挙した後、根拠もなしに営業力の改善に動いています。
もし、成果が上がらない原因が営業力の不足ではなかった場合に、次はコミュニケーション不足を解決する策を。。。とどんどんしらみつぶしに試していくことでしょう。
これでは効率が悪いですね。

では、仮説思考を持っている営業マンはどう解決しようとするか。
「私が成果を出せない原因は色々考えられるけれども、最近はお客様との最終的なクロージングの商談で断られることが多いな…競合他社と比較検討するお客様が多い中で、もしかしたら競合との差別化の訴求がうまくできていないかもしれない(仮説)から今一度、競合と比べた自社製品の強み、弱みを洗い出してみよう。さらに、失注したお客様にうちの商品を選んでもらえなかった理由を聞いてみよう。何かヒントが見つかるかもしれない。」
この営業マンは、過去の経験から成果が上がらない原因の一つを”競合他社との差別化ができていないから”と仮説立てをして、それを証明するためにはどうすればいいかを考えています。

以上二つの営業マンを比べたときに、どちらが成果不振から抜け出せそうでしょうか。
場当たり的に解決策をあれこれ講じてみても、時間だけが消費され、なかなか解決までたどり着きません。

仮説思考を身に着けると、問題解決までのスピードが格段に上がるのです。

仮説の立て方

「仮説思考が大事なのはわかったけども、どうやって仮説立てるねん!」と思った方もいらっしゃるので、仮説を立てるための方法をお伝えします。

とは言ったものの、仮説を立てるための定石みたいなものは実はないのです。
書籍にも書いてありますが、優秀なコンサルタントに「仮説はどこで生まれるのか」という質問をしたところ
1位「ディスカッションを通じて」
2位「インタビュー」
3位「突然ひらめく」
4位「じっくり考えているとき」
など人によってバラバラらしいのです。
とは言っても、一定仮説が生まれやすい方法はあると思うので、それを3つ紹介します。

  • ①分析結果から仮説を立てる

    • これは文字のごとく、すでにある分析結果から仮説を立てる方法。

    • 「仮説立ててから分析するのでは?」と思った方もいらっしゃるかとおもうが、これはあらためて何かを分析を行うのではなく、あくまでも過去のデータから何が考えられるかを仮説立てするために使う。

  • ②インタビューから仮説を立てる

    • 実際の顧客や会社の先輩、同僚へのインタビューから仮説を立てる方法。

  • ③ヒラメキから仮説を立てる

    • 意図的にヒラメキを生むことで仮説立てすることも可能。

    • 「顧客視点から、現場視点から、過去の事例から物事を考える」など方法は様々。

仮説の検証の仕方

ざっくりと仮説立ての方法が分かったところで「実際に立てた仮説が正しいのか」を検証する必要がある。仮説立てして終わりではダメですね。

検証方法は大きく2つ
「分析して検証」「ディスカッションして検証」の2つです。

「分析して検証」
立てた仮説を定量的に分析をする。
例えば①比較による分析、②時系列による分析、③分布による分析
など分析手法は色々ある。
もっと詳しく知りたい方は、別の分析にフォーカスした書籍を読んでみてもいいかもしれません。

「ディスカッションして検証」
ディスカッションは仮説を立てるときでも有効な手法だが、検証でも使える。
自分が立てた仮説について、上司や同僚に意見を聞いてみる。この時タイプが異なる人をあつめで議論をした方が、あらゆる方面からの考えを聞くことができ、検証の精度も高まる。

仮説思考力を伸ばすための方法

仮説立て⇨検証⇨仮説立て⇨検証………問題解決!
このフローを頭に叩き込んだうえで、さらに日常的に仮説思考を極める手法を紹介します。
急に精度の高い仮説立てができると思ったら大間違いで、日々の鍛錬あってこその仮説思考マスターになれるのです。。。

トレーニング① 『新聞記事から考える』
最近紙の新聞記事を読む人は減りましたが、ネットニュースでもOKです。
記事を見る中で例えば「○○会社が好決算!」という記事があったとしたら、「なぜそうなったのか」という仮説を立て、それを検証(分析)してみるという方法。
これは日常的にいろんな記事からできるので手軽でオススメですね!

トレーニング②『テレビの話題から考える』
テレビはいろんな流行を映し出しますね。最近は韓国ドラマは韓国アーティストが若者の間では流行っている気がしますが、そこをうまく利用して仮説立ての練習をしましょう。「なぜ韓国ドラマが流行っているのか」「なぜ日本の若者は韓国アーティストにあこがれるのか」など「なぜ?」を合言葉にいろんな仮説が立てられるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
「仮説思考」言うは易しですが、実際にクリティカルな精度の高い仮説を立てるのは難しいものです。

ただ、仮説思考を身に着けることで、あらゆる問題解決のスピードは格段に上がります。
周りのビジネスマンとも差をつけるためにも、マストで身に着けたい思考法の一つです!

まずは身近なものでもいいので仮説立ての練習をしていきましょう。
ではまた次回!


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