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花瓶

私という花瓶は
いつもいつもからっぽで
中に何を入れていいかわからなくて
いつも人に何かをそそいでもらってた

私という存在を満たすには
誰かに依存しないといけないと
頼らないといけないといけないと
そうやって思い込んでいたの

でもね
そんなことをずっと続けていても
私という花瓶が
幸せのお水で満たされることはなかったの
幸せのお花が生けられることは無かったの

満たされたかと思えば
そそいでくれた相手にこぼされたり
割れそうになるくらい傷つけられたり
時には自分自身でいつの間にかヒビを入れてて
いくら貰っても満たされなかったり
私の花瓶に私の好む水や花を生けてくれる
そんな人はやっぱりいなかった

そうだよね
結局
私が私を満たすためには
私が私で色んなことを選び
好きな水を選び
私が本当に好きな花を生けること
私自身で私のことを決めることでしか
この心の花瓶は満たされないのだから

どんなに親しい中になっても
人は互いを完全に理解することは出来ないから
だって自分でも自分を分かっていないのに
誰かにわかってもらって愛されようなんて
それで幸せにって絶対に無理な話だから

もう他人を軸に生きるのはやめよう
他人に自分を幸せにしてもらうのはやめよう
私は私の手
あなたはあなたの手で
私というあなたという
この世にたった一つの花瓶
大切に扱ってあげて

あなたが好きなもの
幸せを感じるものだけで
満たしてあげて
あなたの好きな物でいっぱいの
あなただけの花瓶にしてあげて
あなたはあなただけの人生を
自分自身で選ぶんだ

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