ために

誰かの表情が崩れるのが怖くて

自分の思いに蓋をしてしまう私

グッと押さえ込んだ感情達は

私の胸を酷く暗く重たい気持ちにさせてくる

本当は泣きたかったのに泣けなかった

あの時溜めた涙が夜になると溢れ出す

自己嫌悪の言葉や考えとともに

流れ出した涙達の冷たさは

僕の心をよりいっそう傷つけてくるよ

愛しい人達に嫌われるのが怖くて

時に全ての私に仮面を被せたがる私

本当の自分を見せて幻滅させられるのが怖い

裏切られるのが怖いのだ

誰かのために

何かのために

色んな「ために」と向き合って生きてきたけど

1番肝心なものがずっと私には抜けている

私は私の「ために」生きることを

優しくしてあげることを

愛してあげることを忘れてしまう

時に私は誰かや何かのために

私のことを放り出して尽くしてしまう

私の悪い癖なのだ

そうして無視された私はいざ未来になってみれば

息苦しくて辛くて消えたくなりそうになるのだ

誰かのために詰め込んだ予定とか

何かに役立つように聞いてあげた話とか

削った時間とか体力とか

文字通り犠牲になった私自身が

その時の私を苦しめるのだ

そうしてまた私は私の「ために」

生きなかったことを後悔する

上手に生きれないことを後悔する

素直に悲しいと怒れると切ないと寂しいと

はっきりと言えない私を嫌悪をする

私はもっと私の「ために」

生きるべきだったんだろうな


今は辛くて苦しいよ

私は私の「ために」生きることが難しいよ

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