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続・カブとアオムシ ~保育が展開するということ~

前回、今ConoCoで育てているカブとアオムシのお話を紹介し、
また続編があるかもと書きました。
皆を悩ませていたアオムシさんたちのご飯問題に
新たな展開があったのです。

やわらかいカブの新芽で生まれ育ったアオムシさんたち、
なかなか好みがうるさいようで
ブロッコリーやキャベツを与えてみるものの、
そんなに食が進みませんでした。

アオムシさんたちのご飯を買いに八百屋さんに行くたびに、
『はらぺこあおむし』のお話を思い出しながら
「ごはん何がいいかな~?」
「りんごにしてあげよう!」
「チーズは?」
と楽しそうにお話している子どもたち。

そんな子どもたちを微笑ましく見守りながらも、
「今回も食べなかったらどうしよう!?」
と保育者たちは内心ドキドキの日々を過ごしていました。

そんな皆に救世主が現れたのです!

菜の花とアオムシ

アオムシさんたちのご飯に困って試行錯誤している
という話を見てくださった、
とある保護者さん。

なんと早速次の日に、
おうちの畑から菜の花を持ってきてくださったのです。

無農薬で育てられている柔らかい菜の花に、
アオムシさんだけでなく、職員みんなも大喜び(笑)

何を食べさせたらいいのか
皆、毎日必死であれこれ試していたので、
やっとアオムシさんがたくさんご飯を食べてくれて、
ホッと一安心したようです。

さらに、ConoCoのおうちに
いつも新鮮なお野菜を納品してくれている
ご近所の農家さんにも相談したところ、
間引いた野菜や外葉をわけてくださることに!

これで皆の頭を悩ませていた
アオムシご飯問題は解決か…?!

アオムシのお世話する職員

子どもたちや保育者だけでなく、
保護者や業者さんまで巻き込んだ
素敵な展開となってきたカブとアオムシ育成計画。

虫好きの保育者だけでなく、
虫が苦手な保育者もアオムシの成長に喜んで動画を撮りだしたり、
温度管理などアオムシに快適な環境を調べてアドバイスしあったり…。

いろんな人がそれぞれの立場で知恵や力を出しあって、
助け合う状況が生まれてきています。

こんな風に、
ひとつの小さなできごとをきっかけに
思いがけないところまで輪が広がり、
たがいに協力し合いながら子どもたちを満たすことができるとき、
保育ってすばらしいなと思います。

そしてこんな風にじょうずに保育を展開してくれる保育者たちを
すごいなと思います。

いろんな人の助けを借りながらものごとを達成していくことや、
たくさんの大人たちにあたたかく見守られていること。

興味があることを思いきり楽しむなかで、
子どもたちにそんなことを感じていってもらえたらな…。

そう願いながら、
日々の保育をつみあげています。

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